「週刊ヤングマガジン」(講談社刊)に連載されている、ぢたま某氏原作の人気タイトル『kiss×sis』。そのコミックス最新刊となる第5巻(11月20日発売予定)には、OAD(オリジナルアニメーションDVD)付きの初回限定版が用意される。そこで今回は、第5巻の初回限定版に同梱される『kiss×sis』第2話のアフレコ終了後に語られたメインキャスト陣のメッセージを紹介しよう。

■OAD『kiss×sis』第2話のストーリー概要
血の繋がらない双子の姉、あことりこの高校に入学するため、圭太は受験勉強に勤しむ毎日……のはずが、あことりこの過剰なスキンシップに心を惑わせる思春期の日々。
2学期も終わり、いよいよ受験も差し迫っている圭太。終業式が終わり、圭太はその足であことりこにカラオケに連れ出されてしまう。あことりこは受験勉強の息抜きに圭太を喜ばそうとサンタルックでデュエットするのであった。一通り歌いきったところで、3人それぞれ注文したウーロン茶をグイっと一杯。ところが、普段のウーロン茶とはちがう味が!? ウーロン茶ではないハイになる飲み物のせいで、より積極的に戯れる3人の様子を、とくとご覧あれ!
普段とは違い積極的な圭太、そして第0話、第1話を超えるあこ、りこのあられもない姿は要チェック!

メインキャスト陣が語るOAD『kiss×sis』

(写真左から)巽悠衣子、武内健、竹達彩奈

今回の取材には、住之江圭太役の武内健、住之江あこ役の竹達彩奈、住之江りこ役の巽悠衣子といったメインキャスト陣が参加。話数を重ねるごとにパワーアップする限界ギリギリな本作の魅力などをじっくりと語ってくれた。

――まずは第2話のアフレコを終えた感想をお願いします

武内健「住之江圭太役の武内健です。第2話は、第0話から始まり今回で3作品目となるのですが、今回は住之江父も母も、学校の級友たちもおらず、若干寂しいと感じつつも、その分、あこ姉、りこ姉を濃く感じることができたので、むしろ良かったなと思っております(笑)」

竹達彩奈「住之江あこ役の竹達彩奈です。事前に、けっこう過激だよということは聞いていたのですが、まさかここまでとは思わず、前日の夜に、『この吐息はどういう風に出そうかな』とか、『このセリフはどういう風に言おうかな』って、すごく試行錯誤して、今日を迎えました。今までにないほど積極的な"あこ" & "りこ"を堪能できる作品だと思いますので、ぜひ皆さんにたくさん観てほしいなと思います」

巽悠衣子「住之江りこ役の巽悠衣子です。私も前々からさらに内容がパワーアップするとは聞いていたのですが、昨日台本を見て、ちょっとビックリしましたね(笑)。あと、キャストが4人だけということで、それぞれ一人ずつが濃くなって、すごくキャラクターが楽しめるお話です」

――皆さんが演じているキャラクターについて教えてください

武内「住之江圭太、15歳。中学3年生で受験を控えています。家族は父と、再婚した母、その連れ子の双子の姉が2人。その姉に惚れられ、たぶん圭太も心は惹かれているんだと思います。そういった本心を押し隠しつつ、でも2人の姉に毎日翻弄され、家族としての関係や受験生としての立場など、そういった日々の悩みを抱えながら、なんとか頑張って生きている。一見幸せそうで、実は不幸な男の子です」

竹達「あこちゃんは、けっこう子どもっぽい性格で、すごく無邪気。圭太のことが純粋に好きなんだなというのがすごく伝わってきます。圭太の通っている中学校の元生徒会長で、意外と頭がよくて優秀な子なんだろうなって思っています。ただ作中にそういった設定はあまり活かされていないので、本当に? という感じですね(笑)。りこちゃんはグイグイと圭太に迫っていくのですが、あこちゃんはあまり自分からは迫れないタイプで、意外とオクテな感じです」

――竹達さんご自身はいかがですか?

竹達「私もあこと似ているかもしれないですね。私の場合は、基本的に男の人に昔から苦手意識みたいなものがあって、自分から男の子に話しかけられなかったりします。学生時代好きな子や気になる子がいても、自分から話しかけることができなくて、いつの間にか相手に彼女ができていたりして、『あ、彼女がいるんだ』って、後で後悔して、『話しかけてみれば良かったー!!』ってこともありました(笑)」

「住之江りこちゃんは16歳で、双子の妹の方なのですが、あこちゃんよりもちょっと大人っぽくて、マイペースで大胆な子です。あこちゃんは頭がいいと言っていましたが、りこはあまり勉強ができず、でも要領の良い子で、運動神経は抜群です。あこちゃんとちがって、人前では恥ずかしくて圭太に何もできないのですが、2人っきりになるとすごく大胆になる、とてもかわいい子です」

――今回の話では、かなりビックリされたということですが、具体的にどのあたりにビックリしたのかを教えてください

武内「力水のパワーを借りて、圭太が暴走し、あこ姉とりこ姉が攻められる……。そんな貴重なシーンが満載です。いつもだったら、圭太の理性で歯止めが効くハズが、今回は歯止めが効いていないので、いつもよりも過激になっています」

竹達「まず、あこちゃんの"ポロリもあるよ"ということで(笑)、お楽しみにしていただきたいですね。あと、りこちゃんのちょっと恥ずかしげなシーンもあったり、思春期特有の照れくさいような、恥ずかしいような……性の目覚め? みたいなところがあったり(笑)。すごく見どころが満載だと思います」

「武内さんもおっしゃっているとおり、普段は止める圭太が、止め役に回らないことで、今回はちょっと過激になっているのではないかと。やはり大人の飲み物、ハイテンションになる飲み物の力はすごいなって思いました。それと、エッチな言葉がいっぱい飛び交っているところも、見どころだと思います(笑)」

――今回はクリスマスのお話ですが、クリスマスに架空の姉弟にプレゼントしたい物や、してあげたいことはありますか?

「ケーキを作ってあげたいです。料理はできないんですけど……。美味しいものを作って食べさせてあげたいなって思います。作れないので理想ですが(笑)」

竹達「私は自分が兄にこき使われているので、ちょっと弟をこき使ってみたいですね。あ、これだと自分へのプレゼントですね(笑)。弟には、私はゲームが好きなので、ゲームを買ってあげて一緒に遊びたいですね。でもこれも自分の欲望ですね(笑)」

武内「実際、僕には姉が一人いるのですが、年子のせいか、あまりクリスマスを一緒に祝おうという雰囲気はないですね。ただ一回だけ、こじゃれたデザートのようなものを作ってもらったことがあるのですが、たぶん姉の意中の人のための実験というか毒見というか……、そんなテストを兼ねたスイーツを作ってもらったぐらいしか記憶がないんですよね(笑)。特別に何かをしたいとか、してもらいたいということは、実はなかったりします。すいません、ご期待に沿えなくて(笑)」

――もし自分が受験生で、2人の男子高校生と同居するというシチュエーションになったら、受験とそういった生活のどちらを選びますか?

竹達「その2人とはちょっといい感じなのですか? シチュエーションは大事なので(笑)。『kiss×sis』と同じような状況なら、どちらも欲しいですね」
「どちらも欲しいよね。どちらも頑張るみたいな(笑)」
竹達「どちらも頑張ります。ダメですか?(笑) でも、そこはけじめをつけなければいけないので、受験まではちょっとお預けかもしれないですね」
「それで、受験が終わったら……(笑)」

――『kiss×sis』は過激な描写が注目ポイントになると思うのですが、過激ではない部分で注目して欲しいところがあれば教えてください

竹達「あまりあこちゃんは自分から攻められないので、圭ちゃんといいムードになれなかったりするのですが、今回はハイテンションになる飲み物のせいで、あこと圭ちゃんがすごくいい感じになります。普段はりこが大胆に攻めるので、そんなレアなところを観てほしいですね。あこはけっこう控えめな性格なのですが、今回はすごく素直に自分の欲望を出していて、素直に甘えたり拗ねてみたりしています。そういった素直なあこちゃんを観ていただけたらいいなと思います」

「今回の話ではなかったのですが、前の2話では、朝、ベッドに3人で寝ていたり、いろいろなことがあっても、結局次の話では3人でほのぼのと仲良く暮らしていたりするんですよね。私はそういった、結局は3人で仲良くできるところが、心温かくなって好きです」

武内「今回の第2話に限らず、全話通してそうなのですが、思春期の心の葛藤といいますか、さすがにここまではないと思いますが、誰かを好きになったり、好きになられたり、勉強が大事だったりという、葛藤のようなものが誰にでもあると思うので、そういったところを、どこかで共感してもらえたらいいなと思います」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします

武内「何度も言っていますが、前作以上にギリギリになっていますので、そういったギリギリのところを堪能してください。ただし、二十歳未満の方は、大人の水を飲まないように、お気をつけください(笑)」

竹達「今回の作品もすごくギリギリで、前作以上にあこちゃんとりこちゃんをたくさん堪能できる作品になっています。でも、ギリギリさだけじゃない温かみもある作品で、ほのぼのとしてすごく癒されたり、あことりこの喧嘩を見てクスりと笑ってしまったり。そういった心温まる部分もたくさんある、すごく魅力のある作品になっていますので、ぜひそういったところも観ていただけたらいいなと思います」

「過激なギリギリ感と、3人の心が温かくなるような癒しの部分、そのどちらもが詰まった作品だからこそ、面白くて、皆さんに支持していただけるのではないかと思っております。0話と1話を買ってくださった皆さん、ありがとうございます。まだご覧になっていないという方も、すごく満足していただける作品になっていると思いますので、ぜひぜひ皆さんご覧になってください。よろしくお願いします」

――ありがとうございました



さらにギリギリに、そしてよりパワーアップしたOAD『kiss×sis』第2話は、2009年11月20日の発売予定となっているコミックス『kiss×sis』第5巻の初回限定版に同梱される。この初回限定版は完全受注生産となっているので、確実に入手したい方は忘れずに予約しておきたい。なお、予約の締め切りは9月30日。価格は3,700円となっている。

こちらは第1話の場面カットより

■OAD『kiss×sis』おもなスタッフ
監督 / 名和宗則◆キャラクターデザイン / 下谷智之◆サブデザイン / 枡田邦彰◆色彩設計 / 佐藤直子◆美術監督 / 小坂部直子◆音楽 / 植木瑞基◆音響監督 / 菊田浩巳◆アニメーション制作 / feel.

■OAD『kiss×sis』おもなキャスト
住之江圭太 / 武内健◆住之江あこ / 竹達彩奈◆住之江りこ / 巽悠衣子
(C)ぢたま某・講談社/キスシス製作委員会