4年半ぶりに急行「南会津」として走る東武350系

東武トラベルは、東武日光線開通80周年・同社創業60年を記念した特別企画「懐かしの南会津号ツアー」を29日に開催する。浅草駅から会津田島駅までを結んでいたかつての急行列車「南会津」を4年半ぶりに1日だけ復活し、貸切列車として日帰りで往復運行する。ツアーは同社特別販売部で販売しており、旅行代金(浅草駅発着)は大人12,000円、子供9,500円。

急行「南会津」は、東武伊勢崎線の浅草駅から、東武日光線、東武鬼怒川線、野岩鉄道を経由して会津鉄道の会津田島駅まで、実に190km以上にわたる区間を直通する有料急行列車。同区間を走っていた快速急行「おじか」に代わって1991年7月から運行されていたが、1999年3月に1日2往復から1往復へ減便、2005年2月に廃止となった。現在も同区間には浅草駅発着の快速・区間快速列車が直通しているが、特別料金の必要な優等列車で野岩鉄道以北へ乗り入れるのは「南会津」が最後となっている。

復活する「南会津」はツアー専用の貸切列車で、車内では昼食として特製記念弁当が提供されるほか、参加者には記念乗車証と「南会津」のヘッドマークレプリカがプレゼントされる。目的地の会津田島駅では構内基地の見学が行えるほか、「トロッコ会津浪漫号」に乗車して、駅に住むネコが名誉駅長を務めていることで知られる会津鉄道芦ノ牧温泉駅へ向かうオプショナルツアーも用意されている(オプショナルツアーは要事前申込)。