大韓航空のハブ空港・仁川国際空港

今年3月に創立40周年を迎えた大韓航空。既報の通り、全クラスに最新シートを装備した新機体の運航開始の発表富士山静岡空港への就航を正式表明など、積極的な動きを見せている。

そんな大韓航空にとってのハブ空港が韓国・仁川国際空港だ。韓国の空の玄関口で、70以上の航空会社によって世界170都市が結ばれている大規模空港である。ソウル中心部から50kmほど離れた仁川市沖合の島、永宗島(ヨンジョンド)に位置し、大韓航空はそこから世界35カ国、105都市を結ぶ。日本からは札幌や東京、大阪、福岡、鹿児島など14都市からのアクセスが可能となっている。そこで、ここで提案したいのが仁川国際空港を経由した旅行法だ。

韓国における空の玄関口、仁川国際空港

本場の焼肉を食べて良し。スパやサウナを楽しむのも良し。韓流ドラマファンなら、ロケ地見学もいいだろう。そんな韓国を満喫してから、目的地に向かう旅行はいかがだろう。1度で2度おいしい海外旅行が楽しめる。

海外旅行初心者も乗継カンタン

サインボードを見て進めば、乗継時も迷子にならない

とはいえ、旅慣れていない人の中には、「経由は不安。できれば直行便で……」という人もいるかもしれない。そんな方も安心して利用できるのが仁川空港なのだ。まず飛行機から降りると、「Transfer」のサインボードが見えてくる。「乗継」と漢字表記もあるので必ず見つけることができる。仮に乗り継ぎルートから外れても、空港内各所に「Transfer Desk / 乗り継ぎカウンター」のサインボードがあるので、迷子になることはない。大韓航空公式サイトにも乗継ルートが動画で紹介されているので、ここで予習しておけばさらに安心だ。

ここから先は、乗り継ぎ時間をどのようにして楽しむかで進み方が異なってくる。乗り継ぎ時間が6時間未満の場合は、それほど時間の余裕もないので仁川空港内で過ごすのがベター。それ以上の場合は一旦韓国に入国し、ぜひ観光を楽しんでみてほしい。ということで、仁川空港内で過ごす場合は、「Transfer」のサインボードにしたがって乗り継ぎ専用入り口に向かい、セキュリティ・チェックを受ける。その後も乗り継ぎルートを進み、出国フロアに向かえば搭乗まで思い思いの時間を過ごすことができる。一旦入国する場合は、入国審査を受けて韓国へ入国すればよい。

空港内での楽しみ方

ここからは、具体的な乗り継ぎ時間の楽しみ方を紹介していこう。空港に残る場合、オススメがハブラウンジの利用。入場料は1人$35。同ラウンジはターミナル4階の東西にそれぞれ1カ所あり、ブッフェ形式での食事が楽しめる他、ソフトドリンクやアルコールもいただける。404平方メートルの広々とした空間にはソファやゆったりとした椅子が配置され、その数120席。インターネットも無料で利用できるため、旅先の情報収集に役立ちそう。

仁川空港内にあるハブラウンジ。東西両ターミナルにある

ハブラウンジでは軽食類やフルーツ以外に、魚料理や肉料理、点心がブッフェ形式で楽しめる

同じフロアには、無料で利用できるインターネット施設やシャワールームもあり、お金をかけずとも時間を過ごすことができる。フライトの疲れを癒すなら、有料のマッサージルームを利用するのもいいだろう。

また、3階31番・24番搭乗口付近にある「伝統文化体験館」も空港内のオススメスポット。なんと、無料で韓国の伝統手工芸品制作が体験できるのだ。30分ほどの短時間で韓国の文化に触れることができる。もちろん3階保税エリアでショッピングを楽しむのもよし。大韓航空公式サイトには、同エリアで利用可能なクーポンが用意されているので、活用してみよう。

ただし、乗り継ぎ時間が2,3時間の場合はあまり欲張らずに、搭乗口付近の施設を使用するようにしよう。

有料で利用可能なマッサージルーム。フライトの疲れをいやすいのに最適だ

無料で利用できるインターネットサービス

空港を出て観光を満喫

韓国に入国する場合は、仁川空港が提供するトランジットツアーの利用が便利。所要時間が1時間程度のものから6時間ほどのコースまであり、内容も寺院訪問(所要時間1時間・1人$5~)やスパ体験(所要時間2時間・1人$10~)、カジノツアー(所要時間4時間・入場無料)、ソウル市内観光(所要時間5時間・1人$50~)など様々。ウォン安でブームが続く韓国。ぜひ乗り継ぎ時間を利用して韓国を満喫してほしい。

入国する際も時間にはくれぐれも注意してもらいたい。トランジットツアーもしくは個人での韓国観光の所要時間プラス2時間を見ておくと、余裕を持って乗り継ぎができる。乗継時間が8時間なら、観光に使う時間は6時間といった具合だ。