山田養蜂場はこのほど、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の亀井千晃教授と研究を行い、ブラジル産プロポリスの長期摂取によりマウスのアレルギー性鼻炎の症状(くしゃみ、かゆみ)を軽減させたことを明らかにした。また、同作用がマスト細胞(*)からのヒスタミン等放出を抑えるメカニズムにより発現している可能性を示した。

同調査は、ブラジル産プロポリスの長期摂取によりアレルギー性鼻炎の症状を軽減するかを調べるのが目的に行ったもの。調査方法は、アレルギー性鼻炎を起こすマウスに、ブラジル産プロポリスエキス(500mg/日)を4週間経口投与し、くしゃみ反応および鼻かき行動(かゆみの強さの指数)に対するプロポリスの効果を検討した。その結果、プロポリスを2週間以上摂取させることにより、くしゃみおよび鼻かき行動の回数を減少させ、鼻炎症状を軽減する作用を示したという。また試験管内の試験により、この作用はマスト細胞からのヒスタミン等の放出を抑えるメカニズムによると示唆された。

亀井教授は「今回の研究により、プロポリスは、マスト細胞のヒスタミン放出を抑制することによって、マウスのアレルギー性鼻炎の炎症を軽減する可能性が明らかになった」とコメントしている。同成果は、日本薬理学会近畿部会で発表されている。

*マスト細胞……生体防御にかかわる重要な細胞の一つで、かゆみを誘引するヒスタミンのほか炎症を引き起こす物質を大量に含む細胞