アプリケーション関連のセッションは2つ。まずはPhysXを活用したエレクトロニック・アーツのタイトル「ミラーズエッジ」。エレクトロニック・アーツのスタッフによれば、同タイトルの風景、建物などは東京やドバイなど、実在の様々な地域を参考にイメージされているとのこと。もしかしたらプレイ中に見覚えのあるシーンが出てくるかもしれない。また、このミラーズエッジで出版社対抗ゲーム大会も開催されたが、マイコミ担当は初っ端で落下するなどミス連発で初戦敗退、あえて詳しくは触れないでおこう……。

ミラーズエッジのキャラクター「フェイス」も登場

ミラーズエッジでは東京都心のビル群や首都圏外郭放水路などもゲーム世界のイメージに採り入れられたとのこと。これは実際のゲーム中の1シーン

こちらは「フェイス」のイメージスケッチ。製品版のイメージの以前はこのようなラフが描かれていたとのこと。最終的に女らしさよりも男勝りな「使命感」的イメージの方が選ばれたという

ミラーズエッジをプレイできるPCも多数用意されており、来客者もビルや街中を多彩なアクションで走り抜けるこのタイトルの、失敗して失敗してそして成功する時の楽しさを味わっていた

出版社対抗ゲーム大会も開催。マイコミ担当(筆者)は初戦敗退したが、他の担当はショートカットなどのテクニックを駆使したプレイを魅せEAスタッフをも「さすが」と言わせていた

そしてGPGPUを用いた映像編集ソフト「Loilo Scope」のセッションも人気。Loilo Scopeは、1月末にバージョン「MOON」へとアップデートされている。映像編集はもちろん、写真の整理や使い方によってはDJのようなサウンドミキシングまで可能となってしまう多機能なソフトだが、まだまだ日々進化している。右クリックによるショートカットや複数選択、フルHD映像のなかからベストショットを写真として切り出すといった新機能の紹介に加え、今回データとして紹介されたのはIntel Atom搭載ノートのASUS N10によるHDビデオ再生のテスト結果だ。Loilo Scopeで試したところ、なんとフルHD(AVCHD)がコマ落ちなしで再生できたとのこと。ASUS N10にはGPUとしてGeForce 9300Mが搭載されており、PureVideo HDが利用できるというのは確かだが、ミニノートでも動画編集、再生を可能にしてしまうのはGPGPUに対応したLoilo Scopeならではだ。

PureVideo HDのフルHD再生支援によってCPU使用率は7~8%にまで軽減。CPUによるデコードではこれが50%超にまで跳ね上がる

Atomのような低スペックCPUでもGPUによるHDビデオ再生支援が利用できればフルHD再生が可能に

再生にGPUを用いつつ、その裏でDVD書き出しを行ったテストでは、書き出し時間が半分になるといったデータも示された