パナソニックは「DMC-GH1」の発売に合わせ、動画と静止画の両立をアピール。ペンタックスは645サイズ中判デジタル一眼レフの開発を表明した。そしてこの4月から日本市場でデジタルカメラの発売を開始するGEのブースを覗いてみた。

DMC-GH1をアピールするパナソニック

パナソニックはPIEの前日に発表したばかりの「DMC-GH1」がブースの主役だ。DMC-GH1の特長はフルHD(ハイビジョン)撮影が可能なこと。そこで動画機能を前面に打ち出すことになる。ハイビジョン動画がいかに快適に撮影できるかをはじめ、同社のテレビ「ビエラ」とのリンクをアピールしていた。DMC-GH1の分解モデルや、ゴミ取り機構、画像処理エンジンなども展示されていた。

コンパクトカメラについては、撮影シーンを自動で判別する「おまかせiA」を中心に、個人認識機能も紹介。大がかりなステージが印象的だった。

パナソニックのメインステージ。なんとも大がかりだ

一眼カメラ、コンパクトカメラともに動画機能を搭載した

PIEの前日に発表されたDMC-GH1。発売は4月24日から

DMC-GH1の分解モデル。非常にコンパクト

ゴミ取り機構「ダストリダクション」の分解モデル

DMC-GH1の画像処理エンジンが乗った基板

この春の新製品のひとつ。防水カメラの「DMC-FT1」

人気の高倍率ズームコンパクト「DMC-TZ7」

コンパクトLUMIXシリーズの主力「DMC-FX40」

「おまかせiA」の紹介コーナー

645中判デジタルカメラがペンタックスの主役

ペンタックスは、中判デジタルカメラ「PENTAX 645Digital」(仮称)の開発を表明した。市場にたくさんある67や645のレンズ資産をそのまま活かせるのが特長。まだ開発途中であり、価格どころか仕様も未定とのことだが、ブースには試作機で撮影されたサンプル写真が大きく張り出されていた。細部まできっちり描写されており、これだけでも中判デジタルカメラのパフォーマンスを感じることができる。

また、エントリー向けデジタルカメラ「K-m」は1月に発売されたホワイトモデルと、4月下旬に発売予定のオリーブモデル(限定1000台)を展示。非常に質感の高い塗色であり、もう一眼レフはブラックである必要はないだろうと感じるほどだった。また新製品の広角パンケーキレンズ「DA 15mm F4 ED AL Limited」も展示されていた。

「PENTAX 645Digital」。といっても、まだこれはモック

645デジタルカメラでの作例を大きく引き伸ばして展示。レンズはFA64 33-55mm F4.5ALを使用

オリーブとホワイトのK-m。色だけでまったく別物に見える

新しい広角パンケーキレンズ「DA 15mm F4ED AL Limited」

K20Dなどを使用した作例も大きく展示されていた

第50次南極地域観測隊はK20Dを使用したという。そのとき撮影された写真

激戦の日本で「GE」はどこまで市場を取れるか

この4月から日本でデジタルカメラを販売するGE(ジェネラル エレクトリック)もブースを設けていた。ちなみに販売はジェネラルイメージングが行なう。数機種が同時に投入されるが、いずれもスタイリッシュコンパクトに分類されるモデル。しかし単3形電池で使えるモデル(A1250)、タッチパネルを装備したモデル(E1250TW)など、バリエーションに飛んでいる。

コンセプトは"世界から「美しさの、日本へ」。"というもの。「赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人に1台ずつ持ってもらえるようにしたいとのこと。気になる実売価格は1万5000円あたりから3万円程度になるようだ。

本格的に日本に進出するGEのデジタルカメラ

有効1200万画素+3倍ズームの「E1235」。顔検出機能も装備する

タッチパネルで操作できる「E1250TW」。28mm相当からの5倍ズームレンズを装備する

単3形電池で使える「A1250」。レンズは50mm相当からの5倍ズーム