ケンウッドは23日、一体型Hi-Fiシステム「U-K323」を発表した。発売は4月上旬を予定しており。価格はオープン。市場価格は4万円前後と予想される。

Kシリーズの一体型モデル「U-K323」。本体色がブラックのU-K323-BとシルバーのU-323-Sがラインナップ

同製品は、CD/アンプ/チューナー/スピーカーを一つのボディに収めている。一体型のシステムではあるが、同社の発売するコンパクトコンポ「Kシリーズ」の一体型モデルだ。

アンプ部分とは完全に別構造となるMDF製ののスピーカーキャビネットの側面から、アンプ部の下を通ってバスレフダクトが伸びる

CDやアンプ部分が収納される本体部分の筐体には剛性の高いアルミを採用、また、スピーカーのキャビネット部分には、単品のスピーカーと同様、MDFが採用されている。一体型なのだが、本体とスピーカー部分とは全くの別構造だ。スピーカーの側面から、本体の中央下の部分を通るバスレフダクトが伸びており、低域再生能力が高められている。アンプは、Kシリーズの他のモデルにも使われている「フルデジタルプロセッシング」を採用。出力は20W×2となっており、8cmフルレンジスピーカーをドライブする。このスピーカーユニットは、U-K323のために新開発されたもので、振動板には多層コーティング素材を採用している。また電源部分もオーディオ部分から分離されており、専用のシールドケースを使用。干渉による悪影響を防いでいる。

DTS Surround Sensationが搭載されることも大きな特徴。これは、2本のスピーカーで擬似的にサラウンド再生を行うというもので、一体型の2chシステムとしては初搭載となる。ただし、U-K323のDTS SSで可能なのは、CDなどの音楽を立体的に聴くということだけで、例えばDTSなどでフォーマットされた音声信号をデコードすることはできない。

入力端子は、光デジタル×1に、同社のデジタルオーディオプレーヤー用端子「D.AUDIO IN」×1、アナログ外部入力端子を装備する。なお、D.AUDIO IN端子に、オプションのドッグ「PAD-iP7」(1万2,600円)を接続すれば、第3世代以降のiPodのコントロールも可能だ。

また、USBポートも装備しており、ここに接続されたマスストレージクラスに対応したデバイスに保存された音楽の再生が可能だ。対応しているフォーマットは、MP3/WMA/AACとなっている(DRM非対応)。なお、CD部分でも、同ファイル形式の再生に対応する。

本体サイズは、390(W)×119.5(H)×267(D)mm、質量は5.8kg。電源はAC100Vで、消費電力は22Wとなっている。