3月8日、ハリウッド俳優のトム・クルーズが、女優で妻のケイティ・ホームズと娘のスリちゃんを伴い約3年ぶりに来日しました。

今回は主演映画『ワルキューレ』のプロモーションでの来日ということで、成田に到着したトム・クルーズは、映画のロゴがでかでかとラッピングされたヘリコプターに搭乗し、妻子と共に都内・六本木にあるアークヒルズの屋上へ向かいました。

3年ぶりというのは意外。もっと頻繁に来日している印象がありましたが……

トム・クルーズとヘリコプターという組み合わせからして、これはもしやヘリの脚の部分に片手でぶら下がりながら登場するのでは……と、現実と映画を混同した妄想を膨らませながらヘリポートに待機していた僕でしたが、もちろんそんなデンジャラスなイベントは起こらず、トム・クルーズは普通に妻子の手を引いて報道陣の前に姿を見せました。

ヘリから降りる様がすでに絵になるトム・クルーズ一家

その後、集まった報道陣に向けてにこやかに手を振りながら、「ワルキューレが公開になり、日本に戻ってくることができて嬉しい」と語ったトム・クルーズ。「待たせてしまってすみません、寒かったでしょう」と記者を気遣う余裕を見せていました。

トム曰く「ヘリに乗って飛ぶのは気持ちいいから好きなんだ」とのこと。僕も一生に一度ぐらいそういうセリフを言ってみたい!

報道陣からの取材が一段落した後、トム・クルーズはヘリポートの端っこに立ち、何やら感慨深げな様子でしばらく東京タワーを眺めていました。ちなみにこのヘリポート、柵も何もないため落ちたらそのままジ・エンドなのですが、トム・クルーズはかなりギリギリな場所に立っていて、見ているこっちが怖かったです。

サングラスを外しただけで報道陣が一斉にシャッターを切っていた

わずか15分ほどで立ち去ったトム・クルーズでしたが、その後、トム・クルーズが搭乗したヘリコプターのパイロットである中日本航空の神野さんにお話を伺うことができました。

――機内でのトム・クルーズ一家の様子はどうでしたか?

神野さん「ヘッドセットも付けず、家族で仲良く話されていました。会話の内容はわかりません」(通常、機内ではヘッドセットを付けるようです)

――トム・クルーズを乗せたことについて何か感想などありますか?

神野さん「いえ、特に。仕事ですから」

――他に有名人を乗せた経験は?

神野さん「私は後から知ったのですが、ケビン・コスナーを乗せたことがあります」

――ケビン・コスナーですか! そのときは気づかなかったのですか?

神野さん「あまりそういうことに興味がないもので……」

さすがプロのパイロット! 「仕事ですから」には僕、痺れました!

……さて、今回はプライベート・ジェットに特別製のヘリコプターと、そのハリウッドセレブぶりを見せつけていったトム・クルーズですが、次回の来日ではより日本を堪能するためにも、ぜひ東京メトロで移動してほしいと思いました。

そんなトム・クルーズの魅力が堪能できる『ワルキューレ』は、3月20日から全国ロードショーとなります。