S3 Graphicsは、「Chrome 500」シリーズの最上位GPUとなる「Chrome 540 GTX」を発表した。GDDR3メモリを採用しており、Chrome 440 GTXの高クロック版、後継モデルに当たるとして見ることもできる。

Chrome 500シリーズGPUは、メインストリーム~ローエンドをターゲットとした製品。Chrome 540 GTXでは、従来までのHDMIに加え、最新のDisplayPortインタフェースを備えたほか、コアクロック、メモリクロックともに従来の500シリーズから引き上げが行われている。

「Chrome 540 GTX DisplayPort 256MB GDDR3」製品ボックスとグラフィックスカード

同社オンラインストア「GStore」で販売されている同GPU搭載グラフィックスカード「Chrome 540 GTX DisplayPort 256MB GDDR3」は、コアクロックが800MHz、メモリクロックが850MHz。なお、これまでロープロファイルだったChrome 500/400シリーズのなかで、Chrome 540 GTXはフルハイトのカードとなっている。

カードサイズはシリーズ初のフルハイトとなり、ロープロファイル専用ケースには搭載不可能となった

対応するグラフィックAPIは、DirectX 10.1およびOpenGL 3.0で、既存のChrome 500シリーズと同様。そのほか、HD映像の再生支援機能「ChromotionHD 2.0」、マルチGPU技術「MultiChrome」、メインメモリの一部を利用しフレームバッファを補う「AcceleRAM LowFB」などへの対応がシリーズ通じての特徴となる。

■主な仕様の比較
GPU Chrome 540 GTX Chrome 530 GT Chrome 440 GTX
DirectX 10.1
OpenGL 3.0 2.1
コアクロック 800MHz 625MHz 75MHz
メモリクロック 850MHz 500MHz 700MHz
メモリサイズ 256MB 512MB 256MB
メモリインタフェース 64bit
メモリタイプ GDDR3 GDDR2 GDDR3
グラフィック出力 DP/HDMI/DL-DVI D-Sub/HDMI/DL-DVI
GStoreでのカード価格 69.95ドル 54.95ドル 59.95ドル