ホンダは10日、スーパースポーツモデル「CBR1000RR」に、電子制御式「コンバインドABS」を搭載した「CBR1000RR<ABS>」を追加し、2月17日より発売すると発表した。ボディカラーはパールセイレンブルーで、キャリパーカラーはブロンズ、ホイールカラーはゴールドとしている。価格は155万8,200円。また、通常モデルにはトリコロールカラーを追加し、全3色とした。トリコロールカラーの価格は142万円。

CBR1000RR<ABS> パールセイレンブルー

CBR1000RR<ABS>には、スーパースポーツ用に開発され、電子制御で前後輪のブレーキを連動し、ABSと連動する「コンバインドABS」が搭載された。スーパースポーツモデルは、車両のコンセプト上、急激な制動時に車体が大きくピッチングする傾向があり、この車体の挙動を安定させられるブレーキシステムの開発が求められていたという。

今回搭載された「コンバインドABS」は、前後ブレーキは、ハンドルレバー、フットペダルのどちらでも連動して制動する仕組み。前後輪ブレーキを連動させるコンバインドシステムと、ABSの双方を電子化し、ブレーキの入力状態をECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)が検知・演算し、前輪側と後輪側のパワーユニット内のモーターを作動させることで液圧を発生させ、前後輪に最適な制動力を発生させる。ただし、フットペダルで操作したときは、まずリアブレーキで制動を行い、ロックしそうになると前輪でも制動を行う。ハンドルレバー使用時には常時前後輪で制動する。同社では電気による制御を行ったスーパースポーツモデル向けのコンバインドABSは世界初としている。

また、ストロークシミュレーターの搭載により、従来のブレーキシステムと同様のレバーフィーリングを実現したという。ABSの作動では従来のスポーツモデル用ABSが検知している前後輪のスリップ率に加え、ブレーキの入力圧力も検知し、制動力のより緻密なコントロールを可能にしたという。

なお、同時に発表されたCBR600RR<ABS>に搭載されているコンバインドABSも、機器のレイアウトは異なるがシステムそのものは基本的に同じ機構としている。

トリコロール

パールサンビームホワイト

キャンディグローリーレッド