日本AMDは10日、カフェソラーレ秋葉原店にて、Phenom II発売に合わせたユーザーイベント「新春イベント Don't Think ~兄貴と紳士のお正月だよAMD~」を開催した。

外の寒空に対し店内は熱気充満

会場となる店内には、AMDの"兄貴"こと土居憲太郎氏と"紳士"こと森本竜英氏による「自作PC構築プラン・Winter版」に沿った内容の自作PCを中心に、そのほかショップブランドPCなどが展示されていた。また、プレゼンテーションでは、Phenom IIの紹介のほか、ロードマップアップデート、そしてパートナー各社の製品紹介も行われた。

お馴染み"兄貴"と"紳士"によるプレゼンテーション

土居氏のプレゼンテーションは、Phenom IIの紹介が中心。Phenom IIのパフォーマンスはIPCの向上、高クロック化、キャッシュ増量、そしてDDR3-1333への対応などの点から、Phenom X4 9950比で120%前後とアピール。そのほか、ライバルとの比較では「プラットフォーム」としての性能、ゲームでの性能をアピールした。

Phenom IIのパフォーマンスをPhenom X4 9550と比較すると現時点で20%ちかくの向上、さらにDDR3メモリ対応でそれを上回ると紹介

Phenom IIで改良・追加された省電力機能を解説。CPU、チップセット、メモリといった基幹部以外を同一のものとした比較環境において、Phenom II X4 940はアイドル時、ピーク時ともCore i7 920よりも消費電力が低かったと紹介

Phenom II X4 940とAMD 790GX(オンボードGfx)と組み合わせると58Wという超省電力PCも可能とのこと

一方、森本氏のプレゼンテーションは、ATI StreamおよびOpenCLが中心。ATI Streamが無料で利用できる「Avivo Video Converter」の使い方や、ATIが掲げるCPUとGPU双方にそれぞれ最適な処理を行わせるプランの紹介、そしてOpenCLに関してもデモ(現時点ではCPUによる演算)を交えて紹介した。

AMDでは、OpenCL、OpenGL、DirectXをサポート。ATI Stream SDKとしてこれらに対応した開発環境などを提供していく予定だ

OpenCLの特徴としてアプリケーションがCPUやGPU、その他FPGAなどを意識することなく活用できるようになると紹介

OpenCLを使って実在する様々な液体を混合した際に起こる化学反応をシミュレート。現時点ではCPUのみを使用しているが、使用コア数などを可変でき負荷具合が確認できる