Legend#6 ミック、大物ミュージシャンの誘いを拒否!

幅広い交友関係を持つ彼ら。『シャイン・ア・ライト』でもクリスティーナ・アギレラ(左)をはじめ、豪華ゲストが続々と登場する

60~70年代のストーンズにおいて、ドラッグの存在は暗い影を落とした。ただしデビュー当初のミックはドラッグとは縁遠かったようで、ある大物ミュージシャンの自宅でマリファナを勧められてもためらったとか。また、ミックの薬物使用を報じた『ニュース・オブ・ザ・ワールド』紙を名誉毀損で訴えたことも。

だが、同紙はこれに懲りることなく、ストーンズのスキャンダルを追い続けた。1967年2月、ミックとキースが薬物の不法所持で逮捕されたのも、同紙の"タレコミ"がきっかけだったといわれている。

Legend#7 ミック、デヴィッド・ボウイへのプレゼントをケチる

1985年に「ダンシング・イン・ザ・ストリート」で共演を果たすミックとデヴィッド・ボウイ。ミックは『ジギー・スターダスト』(1972年)が世に出た頃から、「すごくシリアスなアーティストだ」とボウイについて語り、一目置いていた。

ある年のクリスマス、ボウイは出始めたばかりのビデオをミックにプレゼント。だが、そのお返しにミックからもらったのは、なんと「ネクタイみたいなもの」だけだったとか。決して無駄遣いはしないというミックならではのエピソードともいえるが……。

Legend#8 ジョン・レノン、「ミックは離婚のおかげでいい曲を作った」

1971年に結婚したミックだが、その後夫婦関係は急速に悪化。離婚が決定的な状況の中、1978年にリリースされたのが「Miss You」だった。なんとも意味深なタイトルだが、ミックは歌詞について語るのを渋り、「女について歌ったものじゃない。孤独な思いを曲に込めたんだ」とのコメントにとどめている。ちなみにミックが正式に離婚したのは1979年12月のこと。

この曲について、ビートルズ時代からミックと盟友関係にあったジョン・レノンは、「ミックは離婚のおかげでいい曲を作った」と絶賛。カー・ステレオから「Miss You」が流れると、ジョンは思わずボリュームを上げていたという。

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