日産自動車は、コンパクトカーの「キューブ」をフルモデルチェンジし、26日より発売する。価格は144万9,000円から192万8,850円。なお、これまで「キューブ」は国内専用モデルだったが、今回のモデルから北米と欧州でも発売される。

キューブ 15X Vセレクション

新型「キューブ」は、先代モデルで採用されたリヤの左右非対称デザインなどを継承し、無駄なディテールを省いたシンプルなデザインとした。ボディカラーは、新色のクラフトダンボールをはじめとした全10色を展開する。

ボディはホイールベースを100mm延長し、居住性を大幅に向上。ただし全長は4m未満にとどめている。ワイドトレッド化により、最小回転半径4.6mを実現。エンジンフード全体を見渡せる前方視界と、左側のリヤクォーターウインドウなどにより、側方や後方の良好な視界を確保した。バックドアは横開きタイプで片手で開閉ができる。そのほか、前席ドアの開口部の拡大。後席からの見晴らしを良くしたシアターレイアウトを採用し、後席ヒップポイントの後退によるニールームの拡大などが行なわれた。

インテリアは、開放感のあるジャグジーをイメージ。ソファシートはクッションパッドの厚みを最大で40mm増やすとともに、座面部に「Sバネ構造」を採用し座り心地を向上させたという。運転席からでも空が見えるガラスルーフと、直射日光を拡散させて室内を優しい明るさで包む「SHOJIシェード」を採用した。

また、車体剛性をアップして操縦安定性を向上。フロントにはストラット式サスペンション、リヤサスペンションはH型トーションビームを採用した。エンジンは1.5L(リッター)の「HR15DE」。e・4WDを含む全車に新制御プログラムの「アダプティブシフトコントロール(ASC)」を追加したエクストロニックCVTを採用した。また、空力改善により従来型キューブより、高速燃費を2%向上。2WD車には、CVTを早く暖めるCVTオイルウォーマーの装着により、気温の低い季節やエンジン始動直後などでの燃費を向上させた。後席中央ヘッドレストと3点式シートベルトを日産のコンパクトカーとして、初めて全車標準装備とした。

リヤビュー (15X Vセレクション)

サイドビュー (15X Vセレクション)

インパネ ※フェザーグレー(W)

インテリア ※フェザーグレー(W)

スタイリッシュガラスルーフ

SHOJIシェード

メーター

横開きバックドア

また、日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンは、キューブのモデルチェンジに合わせ、新しいカスタムカー「ライダー」と、福祉車両の「アンシャンテ」を26日より発売する。価格は、ライダーが187万9,500円と210万7,350円(e・4WD)。アンシャンテは助手席スライドアップシート車が198万9,750円から238万5,600円。また、2009年3月以降に、車いす移動車の「チェアキャブ スロープタイプ」を発売する。

キューブ ライダー

助手席スライドアップシート

チェアキャブ スロープタイプ