ホンダ(本田技研工業)は、大型ツーリングバイク「ゴールドウイング」に、日本初(同社調べ)となるビルトインタイプ二輪車専用のナビゲーションシステムを搭載したモデルを設定するとともに、スタンダードタイプのカラーリングを変更し、5月12日より限定発売する。価格は<エアバッグ・ナビ>モデルが367万5,000円、スタンダードモデルが315万円。

ゴールドウイング<エアバッグ・ナビ>

新しい「ゴールドウイング <エアバッグ・ナビ>」は、エアバッグ搭載車にビルトインタイプのナビゲーションシステムを搭載したモデル。ディスプレイはライダーの視認性を考慮してメーター下方に配置し、従来から搭載しているオーディオ装置による音声案内と合わせ、充実したナビゲーションを提供する。また、ビルトインタイプのため車体との一体になった高いデザイン性や、ハンドルを握った状態で操作できるなど、安全面にも配慮した構成となっている。ボディカラーはパールアルパインホワイトのみとなる。販売台数は120台限定。

スタンダードタイプの「ゴールドウイング」は、キャバネットレッドメタリック、ビレットシルバーメタリック、パールアルパインホワイトの3色のカラーリングが用意される。販売台数は100台限定。

ゴールドウィングに搭載された二輪車専用ナビゲーションシステムは、二輪車の特性を追求して開発された。全天候対応をはじめ、直射日光下でも視認性に優れた6.5型の透過反射型TFTモニターを採用。使用頻度の高い音声案内や音量、地図の表示スケールなどのボタン類は左ハンドル周りに集約し、ハンドルを握った状態で操作できるようにした。音声案内はヘルメットを装着した状態でも聞き取りやすくしている。また、二輪車特有の振動などを考慮し、メディアにはコンパクトフラッシュを採用した。目的地への検索は、「登録地点」「目的地履歴」「電話番号」「住所」「施設ジャンル」の合計5種類が用意され、容易に目的地が設定できる。

そのほか、スタンダードモデル共通の変更点としては、ヘッドライト上部のフロントアッパーカウルや、トランクおよびサドルバッグのモール、車体の両サイドに装備しているフェアリング部のアクセントを従来のシルバーメッキから車体色と同一のカラーリングに変更。また、エンジンフロント部のカバーやロアカウルなどは、マットなシルバー色に変更した。

主な仕様は以下のとおり。全長2,635mm×全幅945mm×全高1,525mm、ホイールベース1,690mm、シート高740mm、車両重量421kg (エアバッグ・ナビは428kg)、水冷・4ストロークSOHC水平対向6気筒エンジン、1,832cm3(ボア74.0×ストローク71.0mm)、最高出力80kW(109ps)/5,500rpm、最大トルク161N・m(16.4kg・m)/4,000rpm、5速リターン、セルフ式スターター、タンク容量25L、タイヤ:前130/70R18 M/C 63H 後180/60R16 M/C 74H、燃費20.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。

ゴールドウイング ナビゲーションシステム

地図画面 (ハーフマップ)

ビレットシルバーメタリック

キャバネットレッドメタリック

パールアルパインホワイト