写真左より、久保麻衣子、蛭子能収、インリン・オブ・ジョイトイ

昭和の歌謡曲をモチーフに、12人の監督が歌の世界を映像化したオムニバス映画『歌謡曲だよ、人生は』がDVD化される。これを記念して5日、都内で発売イベントが行われ、『いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー』の監督を務めた蛭子能収と、キャストのインリン・オブ・ジョイトイ、久保麻衣子が出席した。

妻夫木聡、瀬戸朝香ら人気俳優も出演し、矢口史靖、磯村一路らが監督を務めた同作。蛭子が監督を務めた『いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー』は、1967年にリリースされた荒木一郎作詞・作曲の『いとしのマックス』をモチーフに、会社の同僚からイジメられる女性(久保)に恋する男(武田真治)を描く。蛭子の漫画が随所に挟まれる不条理ワールドが炸裂した怪作となっている。

グロテスクな描写も盛り込まれており、蛭子は「僕の漫画を入れることで、グロテスクな部分を抑える効果があるんです。漫画の担当編集者には『入れすぎです』と怒られましたけど(笑)」とコメント。監督ならではのこだわりがあるかと思えば「こだわりは特にないです。とにかく撮影を早く終わらせることばかり考えていましたから(笑)」と蛭子らしい脱力コメントに、インリンは「撮影中も優しくて、『すみません』って謝ってばかりなんですよ」と語る。すると蛭子は「井筒(和幸)監督とは違うからね(笑)。でも、彼がこの映画を見ていたらボロクソに言われるでしょうけど」と自嘲気味だったが、次回作については「ギャンブルをテーマにした作品を撮ってみたい」と意欲を見せていた。

「オムニバスなんで、責任感が無くて良かったです」と語る蛭子だが、決して侮れない作品だ

『歌謡曲だよ、人生は』 3,990円
発売元:アルタミラピクチャーズ/ポニーキャニオン/ザナドゥー
販売元:ポニーキャニオン

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