BMWジャパンは、MINIシリーズのルーフラインを延長し、後席足元のスペース拡大、ラッゲージスペースも確保したMINI Clubmanを発売すると発表した。エンジンは1.6Lツインチャージャーの「MINI Cooper S Clubman」、1.6L NAの「MINI Cooper Clubman」に加え、1.6Lディーゼルターボエンジンを搭載した「MINI Cooper D Clubman 14」も用意される。乗車定員はスタンダードモデルの4名から5名に増やされた。駆動方式はFF。発売時期や価格は未定。

MINI Cooper S Clubman

後部ドアは観音開き式の分割ドアが採用されている

MINI Clubmanは英国で狩猟などに使われるステーション・ワゴンである「シューティング・ブレーク」コンセプトを採用した。ボディ全長を24cm、ホイールベースを8cm延長して後席足下スペースを拡大し、ラッゲージスペースも260~930リッター確保し、4名乗車時の収納性を大幅に向上した。また、ボディ右側にはクラブドアと呼ばれる観音開き式分割ドアを採用し、後部座席の乗降性を向上、リア・ドアにも観音開き式の左右分割ドアが採用されている。後部座席のバックレストは分割可倒式。

右側ドアも観音開きになり後席の乗降性が向上した

ラゲッジスペースは260~930Lと大幅に拡大された

搭載エンジン/最大出力は、MINI Cooper S Clubman が1.6L 4気筒ガソリンエンジンにツイン・スクロール・ターボチャージャーと燃料直噴装置を搭載し、最高出力128kW(175PS、5500rpm)、最大トルクは240Nm(6000rpm)。MINI Cooper Clubmanは無段階可変バルブ・マネジメント・システムを装備した4気筒1.6Lガソリンエンジンで、最高出力88kW(120PS、6000rpm)、最大トルクは160Nm(4250rpm)。MINI Cooper D Clubman 14にはコモン・レール式燃料噴射装置と可変タービンジオメトリを搭載した1.6L 4気筒ターボディーゼルエンジンで、最高出力80kW(110PS、4000rpm)、最大トルクは240Nm(1750~2000rpm、オーバーブースト時260Nm)を発生する。

安全装備は全てのモデルにアンチロックブレーキシステム(ABS)、エレクトロニック・ブレーキ・フォース・ディストリビューション(EBD)、コーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)、ブレーキ・アシスタント、坂道発進アシスタント付きダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を装備する。また、6個のエアバッグと全席に3点式ELRシート・ベルト、ベルト・ラッチ・テンショナーとベルト・フォース・リミッター(前席)、ベルト・ウォーマーやISOFIXチャイルド・シート固定システムなどを標準装備する。