【最新】サーバー監視ツールおすすめ7選比較!有料・無料どちらも紹介

サーバー監視

現代ではあらゆる企業で業務の中心に基幹システムが据えられています。このシステムがダウンしてしまうと業務が停止してしまい、企業の業績や信頼にも大打撃を与えます。そうした事態を避けるため、サーバが正常に稼働しているか常時監視しておくことは重要です。ここではおすすめのサーバ監視ツールを紹介していきます。

サーバ監視ツールとは

    ネットワーク監視

サーバ監視ツールとは、サーバが正常に稼働しているか監視を行うプログラムのことです。システムがダウンすると、あらゆる業務が止まってしまいます。そうした最悪の事態を避けるために、サーバ監視ツールを用いて事前にサーバの異常を検知できるようにしておき、適切な対処を行えるようにします。

サーバ監視ツールでは、サーバの起動状況、CPUやメモリなどの稼働率、ハードディスクの空き領域などを監視可能です。異常な数値やログを検知した場合は、メールなどを用いて通知を行います。

もちろんハードウェアに故障が生じることもありえます。ハードウェアの故障も検知できるようにすれば、予備機への切り替えをスムーズに行うことが可能です。

ネットワーク監視・アプリケーション監視との違い

サーバ監視の他にネットワーク監視やアプリケーション監視という言葉も存在します。これらの違いは監視する対象の違いです。

ネットワーク監視はその名のとおり、ネットワークを監視します。ネットワークを構成するネットワーク機器群に異常が発生していないか、トラフィックが集中していないかなどが主な監視対象。また、セキュリティに異常がないかも監視対象とします。

アプリケーション監視はサーバ上で動作するアプリケーションが正常に動作しているかを監視。基本的にはアプリケーションが出力するログを検出し、エラーに該当する場合に通知します。

これらネットワーク監視やアプリケーション監視は、サーバ監視ツールがその役割を内包していることもあります。

サーバ監視ツールの4つの機能

サーバ監視ツールの機能にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

1、死活監視

サーバが正常に動いているかどうか監視します。サーバに対してPingと呼ばれるコマンドを発行し、応答が正常に返ってくるかどうかで稼働状況を判断。応答が返ってこない場合やタイムアウトになる場合は、サーバがダウンしている可能性が高いです。

2、パフォーマンス監視

CPU、メモリの使用率、ディスクの空き領域などを監視します。CPU、メモリの使用率が高かったり、ディスクの空き領域が不十分だったりすると、サーバが高負荷となってしまい、システムダウンやパフォーマンス劣化に繋がってしまいます。

3、ハードウェア監視

サーバは精密機器の塊であり、当然故障することもありえます。CPUの温度が高温になっていないか、ファンの速度は正常か、電圧に異常はないかなどを監視することにより、安定稼働しているのかを監視します。

4、ログ監視

アプリケーションのバグなどによりシステムダウンしていないかを監視します。プログラムの中にログを出力する処理を記述しておき、致命的なエラーが発生した場合はエラーログを出力、メールなどで通知を行います。

サーバ監視ツール導入のメリット3つ

次にサーバ監視ツール導入のメリットを考えてみましょう。

1、人的コストの削減

まずは、人的コストの削減が期待できます。サーバ監視ツールを導入すると、サーバ管理者の人件費を抑えることが可能。サーバ管理者が24時間監視していなくても、自動で監視状態を維持できます。トラブル発生時には警告音やメールなどで異常を通知します。

2、確実に障害発生を検知可能

サーバ管理者が目視で監視するよりもコンピュータに監視をさせる方が確実です。人的な監視だとどうしても見落としが発生する可能性が出てきます。ツールによる監視であれば、小さな異常でも間違いなく発見することが可能です。

3、システムの安定稼働に貢献

サーバ異常の検知が迅速かつ正確にできれば、障害に対する対応も的確に行えます。トラブルを事前検知することで、サーバのチューニングやハードウェアの交換手配をあらかじめ行うことが可能です。ひいてはシステムの安定稼働につながります。

サーバ監視ツール比較のポイント3つ

ここではサーバ監視ツール比較のポイントを見ていきます。

1、料金

料金体系は提供形態によって異なってきます。主なものはパッケージソフトやオンプレミス、クラウドなどでしょう。

パッケージソフトの場合は買い切りのため初期費用だけで済みますが、導入後の運用はユーザ自身で行う必要があります。ただし、オプションで保守サポートを行う場合もあるでしょう。

オンプレミスでの提供形態の場合、初期構築や初期設定のための費用がかかります。さらに月額の保守費用も発生します。

SaaSやクラウドでの提供の場合、サブスクリプションを採用することが多いでしょう。初期費用がかからず、月額課金制のため、手軽に始められて好きなときに辞めることができるというメリットがあります。

いずれの場合もプランによって料金が異なったり、オプションの有無で料金が前後したりするため費用対効果をよく検討の上導入を考えましょう。

無料トライアルが用意されている場合もあるので、まずは無料トライアルをいろいろと試してみて契約を考えてみるという方法もあります。

また、中にはサポートがなかったり、機能の制限があったりとデメリットは存在するものの無料で使える監視ツールも存在します。

2、監視対象

一口にサーバと言ってもWebサーバやデータベースサーバ、メールサーバ、DNSサーバなどその種類はさまざまです。各種サーバをひとつのサーバ監視ツールで監視できるかも重要なポイントです。サーバの種類によって監視項目が細かく用意されているとなお良いでしょう。

監視対象としたいサーバがクラウド環境に存在する場合もあります。クラウド上のサーバも監視対象となる方が望ましいです。

先に述べた死活監視、パフォーマンス監視、ハードウェア監視、ログ監視など、どの部分までを監視できるかも大切です。

中には、サーバ監視とともにネットワークトラフィックやアプリケーションのプロセス死活なども統合的に監視してくれるツールもあります。できればこうしたサーバ以外の幅広い範囲もカバーできるツールを選ぶといいでしょう。

3、サポート

サーバ監視ツールの運用をユーザが独自で行うにはある程度の専門知識がないと難しいです。仮にシステム部門を持っていたとしても、ツールの機能を100%使いこなすにはメーカーのサポートが欲しいところです。電話やメール、チャットでのサポートが充実しているかはよく確認しておきましょう。

場合によっては、監視そのものを丸ごとアウトソーシングするという選択肢もあります。コストはかかるかもしれませんが、専門知識を持ったエンジニアが対応してくれるので信頼感は高まります。

また、ツールのバージョンアップがサポート対象に含まれているかも重要です。オンプレミスで保守費用がかかる場合や、クラウドなどのサブスクリプション型の場合は、月額の料金でバージョンアップまで対応してくれることが多いですが、パッケージでの提供の場合、バージョンアップに別途料金がかかることがあります。

おすすめのサーバ監視ツール7選

「パトロールクラリス」
株式会社コムスクエア

POINT
  • 提供形態:オンプレミス、クラウド、パッケージソフト、ハードウェア、SaaS、ASP、アプライアンス、サービス
  • 価格:836,000円〜

68種類以上の豊富な監視テンプレート の中から規模や要件に合ったテンプレート選択し、監視機能をカスタマイズすることが可能です。

監視運用に必要な情報はブラウザ上から管理できます。国産ツールのため完全日本語対応 。使い勝手の良いGUIを用いてマニュアルレスで操作できます。

エージェントレスのため、監視エージェントのインストール作業が不要 です。もちろんエージェントのバージョンアップなどのメンテナンスも必要ありません。稼働中のシステムを止めることなく導入が可能です。

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「System Answer G3」
アイビーシー株式会社

POINT
  • 提供形態:パッケージソフト
  • 価格:別途お問い合わせ

1分間隔で性能情報を収集 できるため、リアルタイムでの稼働状況を詳細に把握することが可能。収集した情報は5年間分保存 できるので、中長期の傾向把握に役立ちます。

自動で判断して必要な設定を行う機能が備わっています。構成を変更した場合も、変更に伴い自動で設定が追従されるため、運用コストの大幅な削減を期待できます。

死活だけの単純な稼働状況だけでなく、遅延が発生していないかなどの稼働品質も監視。また、スケールアウト型 の構成を採用しており、監視対象の規模に応じた適切な運用が可能です。

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「InterMapper」

POINT
  • 提供形態:パッケージソフト、アプライアンス
  • 価格:別途お問い合わせ

大規模ネットワークに適した監視ツールです。グラフィカルなマップとアニメーション により直感的にネットワークの状況を把握できます。

ネットワーク機器が物理的、地理的にどの場所に存在するかをマップで表示 。さらに、ネットワークトラフィックの流れをアニメーションで表示することが可能です。障害箇所やボトルネック箇所は、視覚的に容易に把握することができます。

メインマップを起点にして、ドラッグアンドドロップでサブマップを作成する機能も。複数マップを開いている場合は スライドショーを用いて一定間隔で自動表示切り替えも行えます。


「ThirdEye」
株式会社ロジックベイン

POINT
  • 提供形態:パッケージソフト
  • 価格:別途お問い合わせ

分かりやすいマップ画面で監視 できるのが特徴です。拠点やシステム単位でダッシュボードを作成でき、マップ画面、デバイス一覧、性能監視グラフなどを自由に配置できます。

右クリックメニューからTera Termを起動 することができます。Tera Termでの操作履歴は自動的に保存されるため、いつ、どの端末が監視対象機器を操作したのか確認することが可能です。

閾値(しきいち)を超過した場合のアラートはメールにより通知。メール本文の内容は柔軟にカスタマイズ可能 です。アラートを複数検知した場合は一つのメールにして送信することもできます。

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「KernelCare」

POINT
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:1,000円/サーバ1台〜

Linuxのカーネルを最新状態に保つ ライブパッチツールです。再起動不要で脆弱性パッチを自動適用します。メンテナンス計画を行う必要がなくなります。

専門チームが常時すべてのLinuxの脆弱性リストを監視 。脆弱性があればパッチを作成し、KernelCareパッチサーバにアップロードします。各Linuxサーバにインストールされたエージェントは、4時間ごとにKernelCareパッチサーバまで新規パッチの有無を確認しにいきます。

再起動が不要なため、ダウンタイムを大幅に削減。ダウンタイム中の機会損失を考慮せずに済みます。


「Senju/DC」
株式会社野村総合研究所

POINT
  • 提供形態:SaaS、パッケージソフト
  • 価格:別途お問い合わせ

システム障害時の診断・復旧作業などを自動化 します。特定イベントを契機に自動実行させることも、手動で実行することも可能です。自動化によりオペレーションミスが防げるとともに、オペレーションが標準化されるため業務効率化にも貢献します。

監視を行う時間帯を指定したり、時間帯別に閾値を設けたりすることが可能です。定期メンテナンスや一時的な負荷が想定される場合など、 対応不要なアラートを抑止することもできます。

独自のメッセージを作成し出力することも可能です。メッセージを自由にカスタマイズすることでサーバ障害発生時やジョブ以上終了時に、事象に対しての認知性を高めることができます。

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「X-MON」
株式会社エクストランス

POINT
  • 提供形態:オンプレミス、クラウド、パッケージソフト、SaaS、アプライアンス
  • 価格:50台まで監視1,620,000円~、年間保守費用324,000円~

OSS(オープンソースソフトウェア)をベースとして開発されたサーバ、ネットワーク監視ツールです。ログ情報や機器の構成情報を集約することもでき、ハードウェアの死活状態、CPUやメモリなどのリソース管理、ネットワークトラフィックの監視が可能です。

社内LANだけでなく、Webサイトやデータセンター、クラウドなどさまざまなシーンの監視に対応します。

通知の方法は自動音声やメール、チャットの、ブラウザからの通知のほか、警告灯を用いた異常のお知らせも可能です。 障害が発生した場合は、ツールからの再起動コマンドによる自動復旧を行うこともできます。

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無料で使えるサーバ監視ツール6選

1、オープンソース監視ツールの代名詞的存在「Zabbix」/Zabbix社

OSSとして開発されているエンタープライズ向けの統合監視ツールです。サーバのほか、ネットワークやアプリケーションの監視も行うことが可能です。オープンソースの監視ツールとして世界的にもデファクトスタンダードとなっています。

死活監視やリソースの監視など基本的な監視項目はもちろん、ファイルサイズやプロセスの監視、Webのダウンロードスピードなどあらゆる項目をカバーします。

管理はWebブラウザを用いて視覚的に行うことが可能です。グラフやマップ、レポートを表示でき、システムを横断的に可視化します。これらの監視データはデータベースに保存されるため、組み合わせや期間を指定してさまざまなデータを見ることができます。

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2、プラグインで監視項目を追加「Nagios」/Nagios Enterprises, LLC.

Zabbixと並んでオープンソースのサーバ監視ツールの代表格です。ネットワークやリソース、サービスなどの稼働状況を監視します。

Nagiosの特徴といえばやはりプラグインです。プラグインの適用により、各種拡張機能や監視項目の追加をすることができます。プラグインは専用のコミュニティサイトに公開されているほか独自に開発することも可能です。プラグインの開発言語には、BashやPerl、Ruby、Python、PHP、C#などが使えます。

有償版のサポートライセンスも存在し、有償版ではグラフなどの視覚的な機能がはじめから備わっています。

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3、直感的なインターフェース「Cacti」/The Cacti Group, Inc.

直感的で使いやすいユーザインターフェースが特徴の監視ツールです。サーバのネットワークトラフィックやCPU、メモリ、ストレージの使用率などをグラフ化。監視対象のグラフをカテゴライズしてツリー構造での管理を行います。

ユーザごとに異なる役割を持たせることが可能です。たとえば、管理者ユーザには設定を変更できる権限を、一般ユーザにはグラフの閲覧権限のみを持たせるといったことができます。

監視対象の登録にはテンプレートを使用します。Linuxテンプレート、Windowsテンプレートなどがあらかじめ用意されており、テンプレートごとに監視する情報を変更できます。テンプレートは公式サイトで公開されているほか、自作することも可能です。

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4、国産のオープンソース監視ツール「Hinemos」/NTTデータ先端技術株式会社

NTTデータ先端技術が開発した国産のオープンソース監視ツールです。システムの稼働状況を監視すると同時に、さまざまなデータを収集、分析します。分析したデータをもとに将来予測値などの監視を行い、予防保全も可能にします。

オンプレミス環境をはじめ、仮想化環境、クラウド環境でも単一の操作画面から管理することが可能です。基本操作はGUIのみで安心して利用できます。

基本機能はOSSとして提供されていますが、エンタープライズ向けのソフトウェア・アップデート・トレーニング・サポートも利用可能です。付随するサービスは月額固定のサブスクリプションサービスとして提供されます。

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5、5分で始められる監視ツール「Site24x7」/Zoho Corp.

クラウド型のサーバ監視ツールです。自前の監視用サーバが不要ではじめられます。無料プランではサーバの死活監視、Webサイト監視が可能です。

月額2,000円~の有料プランでは監視項目が大幅に増え、サーバのリソース監視やプロセス監視を行ったり、クラウドやDockerの監視を行ったりできます。プラグインを追加することで、データベースサーバ、Webサーバ、アプリケーションサーバなど各サーバ特有の項目も監視可能です。

アプリケーション性能監視では、Java、.NET、Ruby、PHPなどのパフォーマンス問題を監視します。また、iOSやAndroid上のモバイルアプリケーションのパフォーマンスを監視することもできます。

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6、最新版は日本語にも完全対応「Pandora FMS」/Pandora FMS

スペインで開発されたOSSですが、最新版は日本語にも完全に対応しています。大規模システムへの適用を想定しており、サーバを増設した場合の負荷分散、冗長化にも容易に対応できます。

アプリケーションが想定どおりに機能しているかを監視し、障害を事前に検出するユーザエクスペリエンス監視やWebブラウザさえあればどこからでもすべてのデバイスをコントロールすることができるリモートコントロールなどの機能があります。

エンタープライズ向けのライセンスには、プラグインの利用権限や24時間サポートが付いてきます。

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無料の監視ツールを利用する場合の注意点

無料版にはほとんどの場合サポートがないため、公式のマニュアルなどを見て導入、運用する必要があります。サーバ運用について高度な専門知識持った人材が必要なため、社内にいない場合はなかなか難しいでしょう。

また、無料版は機能に制限があります。期待する監視機能が備わっているかどうか確認することが必要です。

まとめ

サーバ監視ツールはサーバが正常に稼働しているかを常時監視します。サーバ監視ツールを導入すれば、人的コストの削減やシステムの安定稼働などのメリットを享受することができるでしょう。

サーバ監視ツールの比較のポイントは料金、監視対象、サポートの3点です。今回紹介した情報を参考に、費用対効果を考えて最適なサーバ監視ツールを選びましょう。

各製品の詳細を知りたい場合は、資料請求してみてください。

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