CMS構築に使えるAWSのサービス5つ|CMS構築をする時の注意点も紹介

CMS

企業のWebサイト構築にはAWSを利用したCMSが良いと言われていますが、CMS構築に適したAWSがわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、CMS構築に使えるAWSサービスについて紹介します。AWSでCMS構築したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

AWSとは

AWSはAmazonが提供するクラウドサービスで、世界中で利用されているITプラットフォームです。正式名称はAmazon Web Serviceと言います。

AWSはインターネットを介して利用できるサーバーやデータベース、ストレージサービスのため、初期費用不要でコンピューティングシステムをすぐに利用可能となっています。160以上のサービスが提供されており、その数は今もなお増え続けています。

CMSとは

CMSとはContent Management Systemを省略したもので、Web初心者でも簡単にホームページの作成や運営ができるシステムです。

CMSを利用するとWebサイトのマルチデバイス化が簡単にできます。専門知識を持たなくても更新作業ができるので、企業の開発担当者が直接製品を紹介するなど、自社サイトに独自性を加えられます。

CMSの製品比較記事はこちら

AWS環境でCMS構築をするメリット4つ

AWSはCMSを構築するための環境が整っているため、運用管理が簡単でコストを削減できます。

AWSでCMSを運用すると、オートスケールによってアクセス数に応じたインスタンス利用量に変えられます。キャンペーン時のアクセス集中など変化に応じた設備投資が不要です。

レンタルサーバーやオンプレミスサーバーはそれぞれの規定に応じて制約がありますが、AWSは自由度が高くセキュリティ機能も自社で設定可能です。

メリット1:運用の管理が簡単

AWSは簡単に利用開始でき、Web初心者でもすぐにCMSでWebサイトの作成と運用ができます。

AWSはセットアップ作業とCMSの提供がまとめられ、サーバーとセキュリティがセットになっています。CMSの環境に適したサーバーが準備されているので、運用しながら実際の状況にあった規模を自動選択できます。

AWSの厳しいセキュリティ基準が適用されるので、コンテンツの作成と運用に集中できます。

メリット2:コストを削減できる

AWSを利用すると、レンタルサーバーを契約しなくてもWebサイト運営ができるので、コストを削減できます。

AWSは無料枠があり、利用しただけ料金を支払う従量課金制です。CMSも種類によっては、無料で利用できるものもあるので、使い方によってWebサイトを低予算で運用できます。

AWSの導入により適度な可用性の仮想ネットワークシステムを初期費用不要で構築できる点もコストを削減できる要因です。

メリット3:柔軟性がある

AWSは幅広いプラットフォームをサポートするので、今まで運用していたサイトをそのまま移行できます。

柔軟性があるため、WordPressやDrupal、Joomlaなど、利用者の多いCMSをそのまま利用することが可能です。JavaやRuby、PHPなど多くのプログラミング言語が使えるので、独自のコンテンツも不安なく稼働できるでしょう。

専門知識がなくても簡単に移行できることも、AWSでCMSを運用する魅力です。

メリット4:データセンターが世界規模である

AWSのデータセンターは世界規模なので、好きな地域のサーバーを利用可能です。

大規模なデータセンターは大量のアクセスによる速度低下やサーバーダウンの心配がありません。日本向けのサービスは日本で行い、海外向けのサービスは拠点近くのデータセンターを利用する使い分けも可能です。

日本には東京リージョンと大阪ローカルリージョンがあります。2カ所にサーバーを分散配置すると災害対策になります。

CMS構築に使えるAWSのサービス5つ

CMS構築に使えるAWSのサービスは、S3やEC2、RDSなど一般に利用するものと、Amazon LightsailとWebRelease があります。

S3はWebサーバーとして利用できる機能も保有しているので、EC2やRDSと一緒に稼働させると、CMS構築に効果を期待できます。

Amazon LightsailとWebReleaseはCMS構築に特化したサービスなので、便利な機能が搭載されています。

サービス1:Amazon S3

S3はデータ保存を目的としたオンラインストレージですが、静的Webサイトホスティング機能もあるので、Webサーバーとして利用できます。

EC2にインストールしたCMSと、メディアファイルの格納やバックアップデータの保管に連携させ、EC2の負担を軽くして作業スピードを保持するために役立ちます。

静的HTMLファイルを利用した構築済みのWebサイトは、S3で公開することも可能です。

サービス2:Amazon Lightsail

Amazon LightsailはAWSを使ってWebサイトを管理するためのツールがセットになった製品です。

導入作業がすぐに完了し、CMS構築に必要な準備に費用も時間もかかりません。WebサーバーやDNS、IPアドレスの管理ができるので運用にも役立ちます。

複数のメンバーで頻繁にコンテンツが変更される、小規模から中規模サイトの管理向けですが、将来規模を拡大しても対応できるホスティングサービスです。

サービス3:Amazon EC2

EC2は仮想サーバーを設定できるので、Amazon RDSと組み合わせるとCMS構築に効果を発揮します。

EC2を利用すると簡単にサーバー構築ができるので、CMSをインストールすれば初期費用不要でWebサイトを作成できます。動的リソースをスケールする際にはS3よりもEC2の方が適しています。

ネットワークの安定した運用のためにはEC2だけでなく、S3やAmazon RDSと組み合わせることが必要です。

サービス4:Amazon RDS

データベース機能のAmazon RDSをCMS構築に利用するとバックアップの自動化ができます。

Amazon RDSはEC2の拡張性を保ち、リレーショナルデータベースとして運用できるだけでなく、負担軽減による作業環境構築にも効果があります。

Webサイトの運用を続けると情報量が多くなり、作業も増え続けるので、Amazon RDSによって運用面の負担軽減とデータの管理を効率化できます。

サービス5:WebRelease

WebReleaseはエンタープライズ向けのCMSサービスです。

AWS上で運用するWebReleaseは高速サーバー対応で、セキュリティ機能も高めています。オンプレミスでも稼働でき、作業に必要な機能がセットになっているので導入及びランニングコストを抑えられます。

常時監視を行い、1日1回自動的にバックアップを行います。復旧できない状況になった場合は、バックアップデータからの復旧で対応できます。

CMS構築をする時の注意点3つ

ここからはCMSを構築する時の注意点について紹介していきます。

注意点1:目的にあうものを選ぶ

AWSを利用してCMSを構築する際は、複数のサービスを利用するので、目的に合うものを選ぶことが大切です。

小規模なWebサイトに多くのサービスを利用すると、必要以上の性能が搭載され運用費が高くなります。一方、大規模サイトに小規模用のCMSを使用したために、使いにくいサイトデザインになることもあります。

自社のWebサイトの目的を明確にして、マッチしたCMSと適したAWSサービスを選択するようにしましょう。

注意点2:運用フローを決めておく

CMSの運用担当や業務の進め方などの運用フローを決めておくと、責任の所在が明確にできるのでトラブルがあった場合にも対応が素早くできます。

AWSを利用したCMSは複数の担当者で運用できます。それぞれのペースで更新できるメリットがありますが、トラブルが発生した際の対応が遅れる可能性もあります。

運用フローを決めて責任を明確にすると、Webサイトの運営がスムーズに行えるでしょう。

注意点3:セキュリティ設定に気をつける

CMSで作ったWebサイトはサイバー攻撃の標的になりやすいので、セキュリティ設定が大切です。

企業のWebサイトは脆弱性を狙って攻撃されることもあります。サイトの書き換えや誤った情報の発信は、企業の信用を落とすことにもつながります。

そういった事態を引き起こさないためにもセキュリティには細心の注意を払って、しっかりとした対策を行うようにしましょう。

AWS環境でCMS構築をしてみよう

企業にとってWebサイトは不可欠なので、AWS環境を利用してCMSを構築し安全で本格的なWebサイトを目指しましょう。

専門知識がなくてもCMSを使うと、自社のメンバーでサイトを更新し独自色を出せます。AWSを利用するとコストを抑えて、短期間で運用開始ができます。

AWSでセキュリティを高め、CMSでオリジナルのWebサイトを作ると、企業の発信ツールとして活用できるでしょう。

CMSの製品比較記事はこちら
タイトルとURLをコピーしました