代表的なHeadless CMS10選|メリット4つとデメリット3つをご紹介

CMS

HeadlessCMSとはどのようなCMSなのでしょうか。この記事ではHeadlessCMSの概要や代表的な10個のHeadlessCMS、HeadlessCMSのメリットデメリットなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Headless CMSとは?

Headless CMSとは、内容を管理するバックエンドの機能だけを保有しているCMSのことです。CMSはWordpressに代表されるような、Webサイトの構築や管理、更新が簡単に行えるコンテンツ管理サービスのことです。

Headless CMSの「Head」は「見た目」のことを意味しており、Webサイトの見た目を決定するようなテーマやCSSの機能を持っていないことが特徴です。

Headless CMSの特徴

Headless CMSは高機能で、細かい設定ができるという特徴があります。

一般的なCMSの場合は用意されているテンプレートなどを使うため、見た目が同じようなデザインになりやすいです。

しかしHeadless CMSの場合は見た目を自由に作成することができ、さらに画像のWebP変換や編集画面でコンテンツのプレビューができるといった細かい機能が搭載されているものもあり、非常に便利です。

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代表的な10個のHeadless CMS

Webサイトの構築にHeadless CMSを利用してみようと考えている方の中には、どのHeadless CMSを使えばいいのかわからないという方も多いでしょう。

ここでは代表的な10個のHeadless CMSをご紹介しますので、Headless CMSに興味がある方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

Headless CMSその1:Strapi

Strapiはコマンド1つで開発環境が構築できるHeadless CMSです。

Node.jsで動作するCMSで、1行のコマンドで開発環境の構築から管理画面の表示まで行えます。最低限の機能のみを搭載しているため、必要な機能をプラグインで追加していく形になっています。

そのため、ユーザーごとの柔軟なカスタマイズが可能です。

Headless CMSその2:Netlify CMS

Netlify CMSは素早いWebサイト公開ができるHeadless CMSです。

ソースコードをもとに、ビルドやデプロイなどを自動化するNetlifyというサービスにCMS機能を追加したものがNetlify CMSです。

管理画面で投稿を作成するだけで自動でビルドがかかるため、スピーディにサイトが更新できます。

Headless CMSその3:Prismic.io

Prismic.ioは1ユーザーだけなら無料で利用できるHeadless CMSです。

フランスのスタートアップ企業が提供しているCMSで、無料枠が用意されている点が特徴です。1ユーザーだけならほとんどの機能を無料で利用することができるため、個人で小規模サイトを運営するのに最適なCMSだと言えるでしょう。

また、ダッシュボードも軽快に動作するなど使い勝手も良好です。

Headless CMSその4:Micro CMS

Micro CMSは国産のHeadless CMSです。

日本製のCMSということで、日本語のドキュメントや管理画面、チャットサポートが利用できるため快適に利用でき、初めてCMSを利用するユーザーにも導入ハードルが低いです。

また、コンテンツの編集画面でAPIから呼び出した状態のプレビューができるなど細かな機能も搭載されており、無料枠でも十分利用できるおすすめのCMSとなっています。

Headless CMSその5: CosmicJS

CosmicJSは開発者目線で使いやすいHeadless CMSです。

開発者がコンテンツの作成に集中できるように、Web開発自体をシンプルなものにすることに重点を置いたCMSです。

他のアプリケーションと連携できる充実したWebhook機能を搭載しており、APIが強力な点が特徴です。公式サイトでもさまざまなデモが公開されています。

Headless CMSその6:Contentful

Contentfulはもっとも広く知られているHeadless CMSです。

Headless CMSの中で大規模な開発者コミュニティを保有しており、さまざまなものが開発できるCMSとなっています。便利な機能も搭載しており、画像の自動リサイズやmarkdown記法も使用できるなど、開発者の幅広いニーズに対応しています。

また、コミュニティには多くの開発事例があるため参考になります。

Headless CMSその7:GraphCMS

GraphCMSはGraphQLの活用に特化しています。

Facebookが開発したWebAPI「GraphQL」を活用できるCMSで、フィルターオプションやバッチ処理などが非常に充実しています。また、使い勝手もシンプルなので使いやすくできています。

ただし、GraphQL自体が大きなバイナリデータの扱いに不向きなため、複雑なモデル設計を行うのには適していません。

Headless CMSその8:Ghost

Ghostはブログに特化したオープンソースのHeadless CMSです。

Node.jsで動作するブログに特化したCMSで、機能もブログに必要な機能に絞っているため管理画面もシンプルで使いやすくなっています。オープンソースのCMSなので無料で利用することができますが、有料プランのCaaSも用意されています。

Headless CMSその9:Directus

Directusはデータベース中心に操作できるHeadless CMSです。

CMSというよりはSQLデータベースをRESTful APIにラップするソフトウェアとなっており、GUIを持つデータベース管理ツールをAPI開発向けにしたものとなっています。

そのため、一般的なCMSよりも柔軟なデータ設計が可能になります。

Headless CMSその10:Hugo

Hugoは静的なHTMLファイルでサイトを構築するHeadless CMSです。

HTMLベースのサイト構築をサポートするファイル生成ツールで、サイト構築に必要なHTMLファイルやRSSファイルを半自動生成することができます。

ただし、コンテンツ管理機能は持っていないため、CMSというよりも静的サイトジェネレータと呼べるサービスとなっています。

Headless CMSのメリット4つ

ここまでさまざまなHeadless CMSをご紹介してきましたが、Headless CMSにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここではHeadless CMSのメリット4つをご紹介しますので、Headless CMSの利用を検討する参考にしてみてください。

メリット1:一部をCMSで埋め込める

Headless CMSには、Webサイトに部分的な機能を導入することができます。

Webサイトの一部のみに入稿機能が欲しくても、CMSでは実装するのは難しいです。しかしHeadless CMSであれば、最初から作り直さなくても最小限の開発で一部分のみに欲しい機能を搭載することができます。

また、設定ファイルなどを返すAPIとして機能を実装することも可能です。

メリット2:フロントエンドの自由度が高い

Headless CMSには、フロントエンドの自由度が高いというメリットがあります。

Headless CMSにはWebサイトの見た目部分にあたるフロントエンドが存在しないため、ユーザー側で好きに決めることができます。

たとえば、シングルページアプリケーションやネイティブアプリ、サーバサイドレンダリングなどさまざまな選択肢があります。そのため、CMSよりもデザインの自由度も高いです。

メリット3:構造の自由度が高い

Headless CMSには、構造の自由度が高いというメリットがあります。

一般的なCMSはメディア向けに作られているため、メディア以外のコンテンツの入稿に対して最適化されていません。しかしHeadless CMSであれば入稿フォーム自体をサービス上で作成するため、ユーザーごとに最適なUIを利用することが可能です。

メリット4:多くのデバイスに対応できる

Headless CMSには、マルチデバイスに対応できるというメリットがあります。

Headless CMSではコンテンツの取得にAPIを経由します。そのため、デバイスがWebブラウザであってもiOSであってもAndroidであっても、それぞれのネイティブな機能で取得したコンテンツを表示することができます。

さらに表示時間も短く済むため、ユーザーがストレスを感じることもありません。

Headless CMSのデメリット3つ

Headless CMSには多くのメリットがありますが、反対にデメリットも存在します。そのため、利用する場合はデメリットも十分考慮した上で導入することが重要です。

ここではHeadless CMSのデメリット3つをご紹介しますので、メリットだけでなくデメリットについても把握しておくようにしましょう。

デメリット1:使いこなすことが難しい

Headless CMSは、CMSよりも使いこなすことが難しいというデメリットがあります。

CMSのメリットとしてよく挙げられるのは、HTMLやCSSの知識が不要だということです。しかしHeadless CMSの場合、CMSよりもフロントエンドの自由度が高いメリットと反対に、技術的な難易度が存在します。

Headless CMSを利用する場合は、HTMLやSPAの構築の知識が必要になるケースがある点は押さえておきましょう。

デメリット2:表示の複雑さ

Headless CMSは表示が複雑になるというデメリットがあります。

Headless CMSはビュー側を自作する必要があるため、パラメータを受け取り、プレビュー確認する方法を用意しなければいけません。

そのため、プレビュー表示が複雑化してしまうケースがある点は押さえておきましょう。

デメリット3:技術者と非技術者の運用が難しい

Headless CMSは、技術者と非技術者の運用が難しいというデメリットがあります。

Headless CMSはサイト構築部分は知識のある技術者が行いますが、その後のコンテンツ入稿などは一般の非技術者の社員が行うケースが多いです。そのため、非技術者側にとっては操作方法がわかりにくくなる点は押さえておきましょう。

Headless CMSの機能を理解して導入しよう

Headless CMSはフロントエンドの自由度が高く高機能なCMSです。

ぜひこの記事でご紹介したHeadless CMSの概要や代表的な10個のHeadless CMS、Headless CMSのメリットデメリットなどを参考に、Headless CMSの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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