高い匿名性が特徴のダークウェブでは、時にその匿名性が悪用され、個人情報の売買などが行われているようです。
そういった危険な使われ方からユーザーを守ってくれるのが、ノートン 360に搭載された「ダークウェブモニタリング機能」です。
この記事では、ダークウェブについて簡単に触れつつ、ダークウェブモニタリング機能について詳しく解説していきます。
ご自身の個人情報を守りたい方は、ぜひ参考にしてください。
30日間無料体験あり!
ノートン 360のダウンロードはこちら
ダークウェブとは?
最近、その名前を聞く機会が増えたダークウェブ。「何かよく分らないけれど怖いもの」というイメージを持たれている方も多いかもしれません。
しかし、ダークウェブ自体は不正のツールではありません。(表の)インターネット同様、情報などをやりとりするための「場」や「媒体」と考えるのが妥当であり、それ自身に善悪はないものなのです。
実際、ダークネットはインターネットのWebを構成する要素の一つとして扱われています。
ダークウェブの仕組みについてはこちらの記事でより詳細にまとめていますので、詳しく知りたい方はこちらを参照なさってください。
ダークウェブが犯罪に利用されやすい理由
ダークウェブの特徴は、ユーザーの匿名性を非常に高く保てるようになっている点にあります。利用者の情報が他人に伝わることなく、ネットを使った人の安全性を確保しやすい仕組みです。
しかし、裏返せば不正利用を行なっても「足が付きにくい」システムとも言えます。このあたりが、不正な個人情報取引などがダークウェブで行われる理由です。
個人情報流出をチェック!ノートンのダークウェブモニタリング機能とは?
ノートン 360のダークウェブモニタリング機能は「何らかの理由で流出してしまった個人情報がダークウェブに流れていないかを確認し続けてくれる」機能です。
事前に登録しておいた個人情報(パスワードなどを含む)がダークウェブに流出していることが分かれば、そのタイミングでクレジットカードの再発行やパスワードの変更といった対処を行えます。
危険な状態を放置せず、実害を被ってしまう前に対処が行える点が、ダークウェブモニタリング機能を利用するメリットです。
個人情報の流出そのものを防ぐ機能ではない
ちなみに、ダークウェブモニタリング機能は「個人情報の流出を防ぐ」機能ではありません。あくまで「個人情報が流出してしまったことを伝えてくれる」機能ですので、注意してください。
個人情報が盗まれてしまう原因は、以下のようにいくつものケースが考えられます。
- ユーザーが自ら公開してしまった場合
- フィッシングサイトなどの悪意ある攻撃に引っかかってしまった場合
- ハッカーによる攻撃でネットサービスの運営側から情報が盗まれた場合
普段から上記のようなケースに注意しつつ、それでも個人情報が流出してしまった場合にできるだけ早く対処をするために、ダークウェブモニタリング機能を有効活用してください。
口コミをチェック!ダークウェブモニタリング機能の評判は?
続いて、実際にノートン 360のダークウェブモニタリング機能を利用した方の口コミを参考に、どのような評価を得ているかを考察していきたいと思います。
Nortonのダークウェブモニタリングいいねー俺のメアド情報漏洩させたサイトが知れたわ
— ニア@寝落ち常習犯 (@nier1440) February 24, 2021
こちらの口コミは、ダークウェブモニタリング機能の有効活用例の一つです。
古い、あるいは規模が小さなサービスの場合、情報流出があったとしてもユーザーへの告知が行なわれない可能性があります。そういった「事故」の原因を知るためにも、ダークウェブモニタリング機能は便利です。
ノートンのダークウェブモニタリングってなんの意味があるの?
漏れたらそれでおしまいじゃね— 知らぬが仏 (@daizu209231) August 28, 2021
ノートンのダークウェブモニタリング、マジでなんの意味があるの?
— nafumofu (@nafu_mofu) December 9, 2020
こういった意見を持つユーザーが思いの外多いのにはちょっと驚きました。同時に危機感も覚えます。
重要な個人情報が流出した際に打てる対策は、いくつもあるのです。それを全く知らないままネットのサービスをヘビーに使っているユーザーが多いという現実は、今のネットありきの世界の隠れたリスクなのかもしれません。
ノートン 360のダークウェブモニタリング機能で監視できる個人情報の種類や流出時の対処法については、このページの後半にまとめています。そちらも確認してください。
重要な個人情報が漏れ出しているのに、それを知らずに放置してしまうのはかなり大きなリスクです。記載した対処策も参考にしてみてください。
この前何となくNortonのダークウェブモニタリングでYahooメールのメアド検索かけたら「そのメアドとパスワードはダークウェブで取引されてますねぇ!」って結果が出て、迷惑メールがジャンジャン流れてくる理由が判明したよね。
— はとまめ (@hat_11_hat) February 16, 2022
多くの場合、迷惑メールの原因はメールアドレスがダークウェブなどに流出していることにあります。突然迷惑メールが増えた場合は、ノートン 360のダークウェブモニタリング機能で確認してみるのもおすすめです。
メールアドレスを使い続けたい場合は原因を根元から絶つことができませんが、心構えと副次的な対処策を採ることはできます。
30日間無料体験あり!
ノートン 360のダウンロードはこちら
【図解】ダークウェブモニタリング機能の使い方と手順
ここからは、実際にノートン 360のダークウェブモニタリング機能の使い方について、スクリーンショットの図解付きで解説していきます。
基本的に、設定はノートン 360のダッシュボードから呼び出す「ノートンの専用サイト」にて行なう形式です。
そのため、事前に「ノートン アカウント」が必須になりますが、この記事ではノートンアカウントは作成済みという前提で解説を行なっていきます。
現在、ノートン 360のインストールはアカウントを作ってサインインしてからインストーラーをダウンロードする手順になりますので、ノートン 360をインストールして利用しているユーザーは基本必ずノートンアカウントを持っているはずです。
専用サイト呼び出しとサインイン
まずは、ノートンアカウントのサイトにサインインしましょう。
ブラウザから直接ノートンアカウントのサイトに飛ぶこともできますが、ノートン 360のダッシュボードから起動することも可能です。
後者の場合は、まずダッシュボードを開き、ウェブモニタリングの「警告を表示する」のボタンをクリックします。
すると、ブラウザでノートンアカウントのページが開きます。サインインを求められますので、IDとパスワードを入力してサインインしましょう。
すると、ダークウェブモニタリング機能の設定・確認画面が開きます。
監視してもらいたい個人情報の設定やモニタリングの結果は、こちらのサイトで確認できます。
個人情報の設定
ダークウェブモニタリング機能のページには、各個人情報の項目が用意されています。
それぞれのボタンをクリックして表示されるフォームに必要な情報を入力して、「保存」ボタンをクリック。それだけで、設定は完了です。
とても簡単ですね。確認してもらえる個人情報の種類は、以下の通りです。
- 銀行口座情報
- クレジットカード情報
- 電話番号
- 住所
- 運転免許証関連情報
- 保険番号
- 電子メールアドレス
情報漏えいの確認方法
ダークウェブに流出した個人情報の確認方法も、とてもシンプル。情報設定用ボタンのすぐ下に「ダークウェブの通知」という項目があり、万が一個人情報が漏れていた場合はその情報がこの場所にリストアップされます。
リストアップされたものをクリックすると、より詳細な情報が表示されますよ。
私の場合、サインイン情報関連で3件影響したものが見つかりました。大元は1つで、2目は「リスト型攻撃」を受けてアカウント情報が漏れたと思われるものです。
通常一番やってはいけない「IDとパスワードのセットの使い回し」の典型例ですね。このIDとパスワードのセットを含むリストがダークウェブに出回っているというのが、3件目通知のようです。
この流出事故が伝えられてすぐに、すべてのサインイン情報を変更しました。さらに、設定可能なサービスは基本的にすべて二段階認証を設定。加えて、流出元となったサービスは使用停止するといった対処を行いました。
個人情報の流出が判明したらどうすればいい?
ここからは、ダークウェブなどに個人情報が流出してしまった場合の対応策を、項目別にまとめておきます。
各項目は、ノートン 360のダークウェブモニタリング機能で監視可能な7つの情報個人情報です。
銀行口座情報
ネットバンキングに関する銀行口座の情報が漏れていた場合は、すぐに銀行に連絡してサービスを停止してもらいましょう。
その後、継続してネットバンキングを利用したい場合は、アカウント変更などの対処が必要です。
また、なぜ、どこから情報が流出したのか?という確認を行なってください。この時、フィッシングサイトに引っかからないよう、銀行サイトへのアクセス方法も正規の手順を必ず守るようにしましょう。
メールなどで飛んでくるネットバンキングサイトへの誘導は、基本的に使わない方が無難です。面倒でも、ネットバンキングサイトのトップから毎回同じ手順でアクセスするようにします。
念のため口座残高や明細を確認し、不審なお金の引き出しがないかも併せて確認してください。
クレジットカード情報
クレジットカード情報が流出していたら、すぐにクレジットカード会社に連絡を取ってカードの利用を停止してもらいましょう。
不正利用されていても、それが不正と認められれば支払いの必要はなくなります。
電話番号
電話番号が漏れると、不審な勧誘の迷惑電話がかかってくるかもしれません。また、携帯電話番号であれば通話の他にSMSで迷惑メッセージが飛んでくる可能性もあります。
可能であれば、番号の変更をキャリアに相談してみましょう。
それができない場合は、着信やSMSの内容に十分警戒する、通話の場合は電話番号非通知に対して一律で着信拒否するといった方法も有効です。
住所
こちらの対処は、難しいですね。住所が漏れたからといって、簡単に引っ越しするのは現実的ではありません。
悪用される可能性としては、勝手に通信販売の商品を着払いで送りつけられる可能性はありそうです。
実際にそういった被害に遭った場合には、消費生活センターに相談してください。
運転免許証情報
こちらの流出も怖いのですが、今のところ日本では免許証番号の悪用により何らかの被害費に合う可能性は少ないと考えても良さそうです。
免許証番号から個人情報への照会は、警察でしか行えないことになっています。
保険番号
健康保険証の番号が流出していた場合には、役所(最終的には厚生労働省)に申し込むことで保健省番号を変えることは可能です。
こちらも保険証番号からその他の個人情報への紐付けは難しいとは思いますが、気になる方は変更を検討してください。
電子メールアドレス
流出したメールアドレスを各サービスのログインIDなどに使用していないのであれば、その後の迷惑メールの増加に注意すれば良いでしょう。あまりに迷惑メールが膨大になってしまって煩わしいという場合は、プロバイダにメールアドレスの変更手続きを申し出てください。
もし、流出したメールアドレスを各サービスのログインIDなどに使用している場合は、やや注意が必要です。
該当するサービスに関しては、すぐにパスワードを「強度の高い」ものに変更しましょう。また、サービスが対応している場合は必ず二段階認証を設定するようにしてください。
アカウントをリセットしても問題のないサービスであれば、一度アカウントを廃棄して新アカウントを作り直すことも検討してください。
ダークウェブモニタリング機能はこんな方におすすめ
ノートン 360のダークウェブモニタリング機能は、かなり幅広い重要個人情報の流出を監視し続けてくれます。ネットのサービスに全く縁がないユーザーは今やほとんど存在しないでしょうから、どのユーザーにとってもうれしい機能になるのは間違いありません。
中でも、特に以下のようなユーザーにはフィットするはずです。
- たくさんのネットサービスを使いこなしているユーザー
- ネットサービスありきの仕事スタイルを構築しているユーザー
- ネットバンキング、クレジットカードなどお金に直結するネットサービスをよく利用するユーザー
上記のように「重要な情報をネットサービスに預けている」ユーザーにとって、ダークウェブモニタリング機能は非常に重宝する機能となる可能性が高いです。
ダークウェブモニタリングだけじゃない!ノートン 360のすごさとは?
ノートン 360には、ダークウェブモニタリング機能以外にも様々な機能が搭載されています。そして、一番大きな特徴は、それらの機能を追加料金なしで利用できる「オールインワン」のパッケージになっているという点です。
ノートン 360の販売価格は他社のセキュリティソフトに比べてやや高額ですが、追加料金なしで全ての機能を利用できます。
ただ、ノートンのすべての機能を必要としないユーザーがいるのも確かで、その場合は割高となってしまう可能性もあります。この辺りは、以下でご紹介するノートン 360の機能を確認したうえで、必要な内容かどうかをじっくりと考えてみてください。
たくさんあるノートン 360の機能の中でも、特に特徴的なものを3つほどピックアップしてご紹介します。
クラウドバックアップ機能
ノートン 360の最もユニークな機能は、これかもしれません。
独自のクラウドストレージサービスをノートン側が準備しており、ユーザーはそこをバックアップ領域として利用することが可能です。
きちんと設定されてあるバックアップは、ある意味ウイルスやマルウェアによるデータの破壊に対する「究極の」対策でもあります。上手に活用して、大切なデータを守りたいですね。
セキュアVPN
独自VPNとは、Free Wi-Fiなど通信経路の安全性が不確かなネット回線において、通信の安全性を高め、送受信データの傍受リスクを軽減する機能です。
セキュリティソフトのブランドによっては独自VPNが追加料金が必要なオプション機能となっていますが、ノートン 360には標準機能として搭載されています。
パスワードマネージャー
パスワードマネージャーとは、複数ネットサービスのログインIDやパスワードを一括で管理・運営できる機能です。
強度が高く推測されにくいパスワードは利用者自身も覚えにくく、この部分を補助してくれるパスワードマネージャーの存在感は、近年増してきています。
この機能も、セキュリティソフトによってはオプション料金が必要であったり、そもそもこの機能が搭載されていないソフトも少なくありません。
まとめ
ダークウェブモニタリング機能を中心に、ノートン 360の性能を簡単にご紹介しました。
個人情報が流出してしまった場合に一番危ないのは、情報が漏れていることに気づかす対処を怠ってしまうことです。
そういったリスキーな状況から抜け出すための手段として、ノートン 360のダークウェブモニタリング機能の重要性は、これからさらに増していくのではないでしょうか。