「一口で味わえるサンドイッチは、まさに最高に楽しいお酒の『アテ』」と語る、料理家の坂田阿希子氏が考え抜いた、お酒にあうサンドイッチ。1日の疲れを癒やすような時間をサンドイッチをお酒とともに。
坂田氏のレシピをまとめた書籍『サンドイッチ・バー』(東京書籍)から、今晩食べたい一品を紹介します。ウイスキーをちょっと一杯飲みながら楽しみたいカクテルサンドイッチや、お気に入りのお酒をさらに贅沢に味わえるボリュームサンドイッチなどをラインナップ。
今回は「かにサラダサンドイッチ」です。
かにサラダサンドイッチ
材料(3組分)
- かにサラダ
- かに缶:130g
- セロリ:1/2本
- じゃがいも:1個
- レモンの搾り汁:小さじ1/2
- 塩、白こしょう:各少々
- パセリ(みじん切り):大さじ1
- マヨネーズ(好みのもの、または自家製マヨネーズ):大さじ2と1/2
- 食パン(8枚切り):6枚
- レモンバター(食塩不使用バター30g+レモン果汁小さじ1/2+レモンの皮のすりおろし1個分):全量の1.5倍
- レモンの皮(ごく細切り):少々
作り方
(1) かにサラダを作る。セロリは斜め薄切りにし、ごく細いせん切りにして水にさらし、水気をしっかりときる。じゃがいもは皮をむいてせん切りにし、ザルに広げて熱湯を回しかけ(a)、すぐに流水で洗って水気を絞る。
(2) ボウルにセロリ、じゃがいも、汁気をきったかにを入れ(b)、レモンの搾り汁、塩、こしょう、パセリを加えて混ぜる。
(3) マヨネーズを加えてざっくりとあえる。
(4) パンは2枚1組にし、片面にレモンバターをぬり、1枚にかにサラダをたっぷりとのせ(c)、もう1枚でサンドする。
(5) 軽く手で押さえてなじませ、耳を切り落として切り分け、器に盛ってレモンの皮を飾る。
『サンドイッチ・バー』(坂田阿希子 著/東京書籍 刊)
お酒に合わせて、サンドイッチだからこそできる「仕掛け」がある。 それを考えるのがたまらなく好きだ。
サンドイッチを作るとき、わたしはいつも気持ちのいい緊張感に包まれる。 食べたときの食感や味の構造、アクセントになるような風味や香り。そしてなんといってもストンと切り分けたときの切り口の凛とした佇まいを考える。とにかく丹精込めて作るのだ。 サンドイッチこそ、緻密な構造で作るべき料理ではないかと考えている。だからこそ、とっておきのお酒に合わせて、ゆったりとした大切な夜の時間に合わせて作ってみてはどうだろうか。一日の疲れを癒すような時間に、小さく切り分けたサンドイッチをつまむ。そんな時間にぴったり合うようなサンドイッチの本をいつか作りたいとずっと思っていた。 ――はじめに より
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