銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回ご紹介するのは、ホステスに「ブスだな」「もっと自分磨きしなよ」と言う割に自分は鼻毛が出ているおじさん。
自分のことは高い高い棚に上げてしまってもはや見えなくなっているあなたへ
ホステスに「ブスだな」「もっと自分磨きしなよ」と、お説教をするおじさんに限って、ご自身は特段色男というわけでもなく、なんならちょっとアレな方が多いです。「家に鏡ないのかな?」と言いたくなります。
しかもよく見ると鼻毛まで出ています。自分磨き以前に、まずはご自身の身だしなみをきちんと整えて欲しいものです。
このように、分かりやすく「自分に甘く、他者にキビシイ」パターン以外に、「若い頃はそれなりにイケメンだったゆえに上から目線が止まらない」おじさんも。
つまり、20代の頃はそれなりにイケメンで、"選ぶ側"だったおじさんが、当時の感覚のまま女性の容姿についてとやかくジャッジしているわけなのですが、当人はとっくにおじさんなわけで、「ブスだな」を聞かされた側の気持ちとしては「誰が言ってんだよ」が妥当です。
ましてやここに「おばさんだな」まで加わると、もう椅子から転げ落ちそうになります。加齢は女性だけのものだとでも思っているのでしょうか。南無。
また、「イジッているだけ」といったパターンもありますが、例えば「豚だなあ」に対し、吉本新喜劇の座長・酒井藍ちゃん(ふっくらとしたルックスから「タンクローリー」などに例えられている女性)のように
「そうそう……ブーブー、ブーブーブー、誰が豚やねん!」
などといった返しができる人ばかりではありません。イジりを笑いが発生する方向に着地させるのって案外難しい。むやみやたらに人を豚扱いしてしまうと、ただ単に大きな声で悪口を言っただけの人になってしまうので要注意です。
ただ単に大きな声で悪口を言っただけの人になりたいのであれば、どうぞご勝手に。よほど鬱憤がたまっているのでしょう。ゲストである、という優位的な立場をとことん活かして好きなだけストレス発散してください。
「ブスだな」程度でいちいち傷つくような繊細さは我々には一切ない
「ブスだな」「もっと自分磨きしなよ」程度で傷つくような繊細さは我々には一切ありません。
「さっきのジジイ、マジヤバかったよね」「鼻毛出てた」「口も臭かった」「全部臭かった」とロッカールームでひと盛り上がりした後、お風呂に入る頃にはキレイサッパリ忘れています。ご安心ください。