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あけましておめでとうございます。昨年から続いているこちらのシリーズですが、今年も引き続き更新させていただきますので、よろしくお願いします。今回のテーマは「新年の銀座事情」です。花街には、古き良き時代の習慣が今もなお大切に受け継がれています。では、さっそく解説いたします。

( Life )
15 銀座ホステスが見たお金持ち

稲穂のかんざし、通称"お化け"も! 新年の花街事情

JAN. 02, 2025 16:00
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あけましておめでとうございます。昨年から続いているこちらのシリーズですが、今年も引き続き更新させていただきますので、よろしくお願いします。

今回のテーマは「新年の銀座事情」です。花街には、古き良き時代の習慣が今もなお大切に受け継がれています。では、さっそく解説いたします。

  • ※画像はイメージ

新年は黒留め袖に稲穂のかんざし

年末年始の銀座のクラブですが、基本的には暦通りに営業します。よって、お正月の銀座、中でも6丁目から8丁目にかけての夜のお店のゾーンは閑散とします。年始の営業は、1月6日以降のお店が一般的です。

年始の銀座は大変華やかです。お店によっては在籍するホステスさんに「年始の営業日は着物を着て出勤すること」と、お触れを出しています。若い女の子たちはめでたい絵柄のお着物、ママたちは黒留め袖、といった具合です。お着物姿の女性がズラリと勢ぞろいする様はとってもゴージャスなものです。

年の初めに着ける特別なかんざしをご存じですか? 「稲穂かんざし」と呼ばれるものです。こちらは読んで字のごとく、本物の稲穂をかんざしに仕立てたものです。稲穂といえば、豊作の意味合いを持つ縁起物。このかんざしには目の描かれていないハトが付いています。お客様にこのハトの目を書き足していただくことで「目(芽)が出る」、つまり出世すると言われています。

年始のミーティングの後にはご褒美も

年始といえば、お店によってはミーティングが行われます。お店のオーナーやオーナーママさんによる、いわば決起会のようなものです。新しい1年の営業が始まるその前に、ホステスさんの他、黒服さんなどのスタッフ一同が、ともにお店のさらなる繁盛に向けて気持ちを高め合うために行われるものです。

と、まあキレイにまとめてみましたが、要するにホステスさんたちはこの日、オーナーやオーナーママから発破をかけられます。今年も売って売って売りまくれ!とお尻を叩かれるわけです。新年早々気が滅入ります……。

ところが、このミーティングの後にはご褒美も用意されています。1つは、お店からのお年玉。こちらはシンプルに現金です。わーい。そしてもう1つはおせち料理です。20代前半のころ、ほとんど家出少女のような状態で実家に帰ることのなかった当時の私にとって、唯一お正月を感じられたのが、お店でのミーティングでした。すごくありがたかったのを覚えています。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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