違いのわかる大人を目指すあなたに、貴金属・宝石鑑定にまつわる知識をクイズ形式でご紹介します。今回は身近にあるのに見逃しがちな「金」についてです。
身の回りの金に気づかないとこんなリスクが
コロナ禍以降、金相場は急激な高騰を続けています。ウクライナ情勢や中東情勢の悪化といった地政学的なリスクや、世界的なインフレ、円安などの経済的な理由から、2024年には過去最高額を連日更新しました。
20~30年前と比べると4~5倍の価格になっている金素材ですが、売却してみると、買った時よりも高く売れることがしばしばあります。そんな金が身の回りにあることに気づいていないと、こんなリスクがあります。
捨ててしまう
実は金なのに捨ててしまっているというケース、なさそうに思えますが、実際はけっこう多くあります。それを示すように、我々の店舗に廃棄業者様が金のお持ち込みをされるケースがかなりあります。
安く買われてしまう
金色をしているからとりあえず買取店に持ち込んでみよう。こういったケースの場合、良心的な買取店であればいいですが、そうでなければ金なのに金ではないと偽られ、安く買われることも多々あります。
相場が高い時期に売り逃してしまう
どうせ売るなら高い時期に売りたいものですが、これができるのは金素材であることに気づいている場合のみです。
身の回りにある金の存在に気が付いていないとこれらのリスクがあるわけですが、さて、身近にあっても意外に気が付かない金を使った製品には、どんなものがあるでしょうか? 次のページでいくつか例を挙げたいと思います。
――正解は次のページで!