お米は古くから株主優待の定番商品です。近年の米価格上昇により、株主優待はお得にお米を手に入れる方法ともなります。こちらの記事では投資金額100万円以下で、株主優待としてお米をもらえる7銘柄を取り上げました。
インフレでお米の価格も上昇中
昨年夏の米不足の頃は、新米が入荷すれば米の価格は下がる、と言われていました。しかし新米入荷後も米価格は大きく下がらず、その後もジワジワと米価格は上昇を続けています。
政府は備蓄米の放出も行いましたが、現状スーパーなどで販売される米の価格に目立った下落は見られません。主食である米の価格上昇は、日本人の懐を直撃します。気がつけばお米は、日本のインフレを象徴する存在となってしまいました。
お米は以前から株主優待の定番商品
個人株主重視の流れの中で、各社が株主優待に工夫をこらしています。その中でお米は以前から株主優待の定番商品です。事業がお米に関係している銘柄からお米に関係ない銘柄まで、様々な銘柄が株主優待としてお米を配ってきた歴史があります。
インフレでお米の価格が上がっている今こそ、お米を株主優待で配る銘柄に投資するチャンスと考えることもできます。
株主優待でお米がもらえる7銘柄
株主優待でお米を配る銘柄について、主要銘柄を以下に取り上げました。なお、投資金額100万円以下でお米がもらえる銘柄かつ、時価総額500億円以上で一定の知名度のある銘柄を取り上げています。(※株価は4月21日終値)
エイチ・ツー・オーリテイリング<8242:阪急阪神百貨店等の持株会社>
- 株価1,897円
- 時価総額2,390億円
- 権利確定日 3月末日・9月末日
100株以上でお米1kgと株主優待チケット5枚(お米はスーパーの割引チケットなどとの選択制)
丸三証券<8613:中堅証券会社>
- 株価855円
- 時価総額570億円
- 権利確定日 3月末日
1,000株以上で魚沼産コシヒカリ新米3kg
クリエイトSD-HD<3148:神奈川地盤のドラッグストア>
- 株価3,075円
- 時価総額2,070億円
- 権利確定日 5月末日
100株以上で全国共通お米券3枚(もしくは1,500円分のお買物優待券)
信金中央金庫<8421:信用金庫の中央銀行>
- 株価204,200円
- 時価総額1,440億円
- 権利確定日 9月末日
1株(1口)で奥能登の味コシヒカリ1kg
TPR<6463:自動車部品メーカー>
- 株価2,042円
- 時価総額700億円
- 権利確定日 3月末日
100株以上で全国共通お米券3枚(長期保有で枚数増)
JMホールディングス<3539:「肉のハナマサ」などの展開>
- 株価2,522円
- 時価総額650億円
- 権利確定日 7月末日
100株以上で南魚沼産コシヒカリ2kg(2,500円相当の自社商品券なども選択可能)
ブロンコビリー<3091:ステーキ等のチェーン店運営>
- 株価3,930円
- 時価総額580億円
- 権利確定日 6月末日・12月末日
200株以上で魚沼産コシヒカリ2kg(もしくは株主優待チケット4,000円)
高い株主優待にならぬよう注意は必要
株主優待に釣られて株式を購入すると、その後に株価が下落して、株主優待のための高い買い物に陥るケースが少なくありません。
上記以外にもお米を優待で配布する銘柄はありますが、優待目的で投資する際は、時価総額や業績推移などを確認して、優待目的で長期保有しても業績の大幅悪化や倒産リスクのない銘柄を選ぶ必要があります。
なお、100株などの1単元ではなく、1単元を超える株式の保有が条件の銘柄も少なくありません(上記では丸三証券とブロンコビリーが該当)。また株主優待の内容は企業が自由に変更可能です。米価格高騰のタイミングもあり、優待内容変更のリスクも認識する必要があります。
お米を株主優待で配布する銘柄は古くから多くあります。米価格高騰のタイミングでもあり、優待目的など長期投資を行うなら、お米が株主優待でもらえる銘柄も候補となるのではないでしょうか。