メルセデス・ベンツの超人気モデル「Gクラス」に世界限定20台の特別仕様車「Mercedes-Benz G-Class Past Ⅱ Future」が登場した。ダウンジャケットで有名なファッションブランド「MONCLER」(モンクレール)とのコラボモデルで、ファッション・デザイナーのNIGOさんが手掛けたアート作品から着想を得たクルマだ。
日本に入ってくる「Mercedes-Benz G-Class Past Ⅱ Future」は4台。4月4日から4月15日までの期間限定で予約を受け付け、4台を超える申し込みがあった場合は抽選を行うという。
メルセデス・ベンツ日本では、4月15日まで「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」で特別仕様車を展示する。どんなクルマなのか、実物を見てきた。
コラボの経緯は?
「Mercedes-Benz G-Class Past Ⅱ Future」はメルセデスとMONCLERによるコラボレーション第2弾で生まれたアート作品「Project G-Class Past Ⅱ Future」に着想を得た特別仕様車だ。2023年2月のコラボ第1弾では、GクラスがMONCLERの伝統的なダウンジャケットをまとったアート作品「PROJECT MONDO G」を発表していた。
コラボの第2弾には日本人のファッション・デザイナー、音楽プロデューサー、クリエイティブ・ディレクターであるNIGOさんが参画。2024年10月にアート作品「Project G-Class Past Ⅱ Future」を発表した。
「Project G-Class Past Ⅱ Future」はMONCLERのダウンジャケットの特徴的なキルティング美学と1979年の誕生から45年の歴史を刻むGクラスのデザインエッセンスを融合させた作品だ
エクステリアの見どころは?
「Mercedes-Benz G-Class Past Ⅱ Future」はディーゼルエンジン(ISG搭載)の「G450d」がベース。左ハンドル車で価格は3,000万円だ。納車は2025年4月以降の予定となっている。
エクステリアはオリーブグリーンとグレーの特別な2トーンカラーが存在感抜群。スペアタイヤカバーにはメルセデスとMONCLERのコラボレーションロゴがプリントされている。フロントフェイスには特別色「MANUFAKTURナイトブラックマグノ」を採用。ヘッドライト周辺まで全面的にブラックカラーを施すことで、1979年の初代Gクラスのフロントフェイスを彷彿とさせるスタイルとした。
シートはタータンチェック!
インテリアはチェックパターンのファブリックと上質なレザーを組み合わせたシートが印象的。このチェックパターン、1979年に登場した初代Gクラスが使用していた典型的なシートデザインを再解釈し、現代に蘇らせたものとのことだ。
Gクラスの誕生以来、変わらない装備のひとつである助手席側グラブハンドルには、 コラボレーションプロジェクトのコンセプトで特別仕様車のモデル名でもある「PAST Ⅱ FUTURE」の文字をあしらった。センターコンソールには「One of 20」の刻印が。乗り込むたびに、世界限定20台のうちの特別な1台に乗っていることが実感できるはずだ。
はたして手に入るのか!
世界限定20台のうち日本に入ってくるのが4台というのは、けっこう多いのではないかという気がする。日本でGクラスが人気なのはもちろんのこと、NIGOさんが日本人であることも割り当て台数に影響を与えたのではないかと推測できる。ちなみに今回のコラボは、メルセデス・ベンツ日本ではなく、メルセデス・ベンツ本社がグローバルで展開しているものだ。
メルセデス・ベンツ日本は「4台を超える申し込みがあれば」抽選を行うというが、たぶん、いや十中八九、抽選となるはずだ。それどころか、かなりの倍率になっても全くおかしくない。というのも、限定車のベース車両であるG450d自体が、納車に時間のかかる大人気モデルだからだ。限定車はプレミア化する可能性はあっても、手放す際に値段が大きく下がることはおそらくなさそう。ベース車両に比べると1,000万円以上も高価なクルマだが、G450dの納車待ち勢の中からも、運試しで限定車の抽選に申し込んでみる人が出てきそうだ。
抽選に外れたら、おそらく肉眼で見る機会は一生訪れないであろうGクラスの限定車。実物に会っておきたいという人は「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」を躊躇なく訪問すべきだ。