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優待人気"再燃"で注目、お得に食事を楽しめる「外食優待銘柄 6選」

JAN. 30, 2025 11:00
Text : 石井僚一
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2024年、企業における株主優待の実施率が5年ぶりに上昇(※大和インベスター・リレーションズ調査)。株主優待の人気が再燃しています。そこでこの記事では、中でも人気の高い「外食銘柄」をピックアップ。優待内容にお得感のある銘柄を取り上げていきます。

  • ※画像はイメージ

株主のファン化を促すツールとしての株主優待

国内には配当金の他に、自社製品などを株主優待として提供する上場企業が少なくありません。株主優待で個人株主をファン化して長期保有する株主を育てる、という視点では、オリエンタルランドや日本マクドナルドHDの成功が知られています。

株主優待でQUOカードを配布して株価対策を意図する企業もありますが、自社サービスなどを株主優待として、地道にファン株主を増やそうとする企業も少なくありません。

外食銘柄は自社店舗で利用できるサービス券を株主優待とする銘柄が多い

B2Cビジネスの企業は、自社サービスを株主優待とできる強みを持ちます。その中で、外食店を展開する上場企業は、自社店舗で利用できる割引チケットを株主優待として配布する企業が多いです。

単発ではそれほど優待チケットのメリットを感じない銘柄でも、年2回配布の企業も多いため、1年間で見ると株主優待がかなりお得な銘柄もあります。以下では外食銘柄でお得な株主優待を行っている6銘柄を取り上げました(株価は2025年1月下旬時点)。

(1)SFPホールディングス<3198>

  • 株価約2,000円
  • 居酒屋「磯丸水産」や手羽先唐揚専門店「鳥良商店」などを展開するチェーン店です。なお、ショッピングセンターなどにおいてマルチブランドで外食店を展開する、クリエイト・レストランツHD<3387>傘下企業となります。
  • 100株取得で2月末と8月末に4,000円分、年間では8,000円分の自社店舗で利用可能な食事券がもらえます。

(2)カッパ・クリエイト<7421>

  • 株価約1,300円
  • 回転寿司チェーン「カッパ寿司」を運営。「牛角」などを展開するコロワイド<7616>の子会社
  • 100株取得で3月末と9月末の株主に対し自社店舗及びコロワイドグループで利用できる各3,000円、年間6,000円分の株主優待ポイントを提供。

(3)焼肉坂井HD<2694>

  • 株価約70円
  • 焼肉店「焼肉屋さかい」、寿司店「平禄寿司」、居酒屋「とりあえず吾平」など約450店を展開。旧社名ジー・テイスト。
  • 100株取得で3月末と9月末の株主に対して10%割引券が各2枚もらえます。
  • 1,000株取得で上記の10%割引券3枚に加えて、500円割引のチケットがもらえます。

(4)鉄人化HD<2404>

  • 株価約400円
  • カラオケ店「カラオケの鉄人」運営に加えて、ラーメン店など外食事業にも進出。
  • 100株取得で8月末に自社店舗で利用可能な3,000円分の優待券及び、スパークリングワイン1本(自社グループカラオケ店舗利用時に提供)または「らーめんギフトセット」送付チケット1枚がもらえます。

(5)関門海<3372>

  • 株価約200円
  • 格安フグ料理「玄品」を運営
  • 100株取得で3月末と9月末の株主に対し2,000円、年間4,000円分の株主優待チケットを送付。優待利回り約20%。

(6)ユナイテッド&コレクティブ<3557>

  • 株価約1,000円
  • 鶏料理居酒屋「てけてけ」の展開に加えて、ハンバーガーチェーン「the 3rd Burger」も展開。
  • 100株取得で2月末と8月末の株主に対し各5,000円、年間10,000円分の優待チケットを送付。優待利回り約10%。

配当を出している銘柄の場合、優待チケットを金額換算して合算すると、年間利回りが10%を超える銘柄もあります。日頃利用する店舗でお得な株主優待があるなら、優待目的で株式に投資するのは有効な選択肢となります。

企業業績の確認と優待廃止リスクはお忘れなく

上場企業には業績悪化の中で株主優待の充実により株価対策を行う企業もあります。外食産業も流行廃りの早い業界であり、過去の業績はよかったものの現在の業績は今一つ、という企業も少なくありません。

このため優待目当てで投資を行うと、業績悪化により株価下落が続くリスクもあります。また、株主優待は企業側が自由に廃止の決定もできるため、業績悪化などで突然株主優待が廃止されるリスクも認識する必要があります。

投資資金を守るという観点では、株主優待の内容に注目するのみならず、3期程度の業績の確認(少なくとも黒字を維持)は必要不可欠です。また株主優待の廃止リスクも認識すべきです。なお、株主優待の廃止を発表した銘柄は、株価が大きく落ちる傾向にあります。

優待に注目すれば長期投資もしやすくなる

本来的に株式投資は長期視点で行うものです。配当金が出る銘柄は多少株価が下落しても、配当金で取り返せるから・・・、との理由で長期投資がしやすいです。さらに株主優待もあれば、優待目当てで長期投資を行いやすいです。

お気に入りの外食店があり、その運営企業が上場しているなら、株主優待でお得にお店を利用できるかもしれません。業績の確認は必要ですが、ファンな株主となり更に優待チケットでお得に食事ができると、満足感が更にアップします。好きな外食店があれば、上場企業が運営する店舗か、そしてどのような優待サービスを導入しているか、業績とともに調べてはいかがでしょうか?


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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