高性能CPUやGPUもデュアル冷却機構で安定動作

高性能なCPUやGPUを搭載している反面、高負荷が連続する場面でのCPUやGPUの熱処理が懸念されるが、その点もNew Inspiron 15 7000 ゲーミングは心配無用。本体後方に大型のヒートシンクを2つ搭載するとともに、CPUとGPUの熱をヒートパイプでヒートシンクへと移動させ、大型冷却ファン2基で本体外部へと効率良く排熱できるように配慮されている。これによって、ゲームプレイ中などの高負荷時でも、常にCPUやGPUの性能を最大限引き出せるようになっている。

高負荷時には2基の冷却ファンが勢いよく回転し、後方左右の排気スリットから勢いよく熱が放出される。また、高負荷が続いてもキーボード面では温度上昇をほとんど感じないため、不快感がない。これも、CPUやGPUの冷却がしっかり行われているからだ。

それに対し低負荷時には、冷却ファンの動作がほとんど感じられないレベルで、静音性も十分に考慮されている。さすがに、高負荷時のファンの動作音は耳に届くが、不快というほどではなく、ゲームプレイを妨げるものではないという印象。このあたりも、なかなか魅力的な特徴と言える。

本体後部左右には、大型ヒートシンクと大型空冷ファンの排気口があり、ヒートパイプで運ばれたCPUとGPUの熱が効率良く放出される

15.6型フルHD液晶を採用

液晶ディスプレイには、1,920×1,080ドット表示に対応する15.6型液晶を採用している。ゲーミングノートPCらしく、液晶表面は非光沢処理が施されており、タッチパネルは搭載しない。

液晶パネルには、高速な応答速度を誇るTN方式のパネルを採用。これにより、ゲームなどの高速な描画でも残像を感じにくく、常にクッキリとした映像が表示される。IPS方式のパネルに比べて上下の視野角はやや狭いという印象もあるが、視点が上下に大きく移動することはほとんどないため、実利用で視野角の狭さが気になる場面はほとんどない。それよりも、高い応答速度による残像の少ないクッキリとした映像が表示される点は、快適なゲームプレイを考えると間違いなく優位点となる。

また、表面が非光沢処理となっているため、外光の映り込みが非常に少なく、映像に没頭できる。これも、快適なゲームプレイを実現する上で欠かせない部分で、大きな魅力となるはずだ。

表示品質は、このクラスのノートPCとして十分満足できるレベル。発色は鮮やかで、ゲーム映像はもちろん、動画やデジカメで撮影した写真なども申し分ない品質で表示される。

1,920×1,080ドット表示対応の15.6型液晶を搭載。応答速度が高速なTNパネル採用で、ゲーム映像も残像が少なくクッキリ表示される