“パソコンなんて、どれも同じでしょ?”、“数年前のパソコンでも充分使えるでしょ?”そんな考えを払拭すべく、伝説のパソコン雑誌「PCfan」編集部が総力を挙げて、最新パソコン環境の魅力を検証する「4年前のPC vs 最新PC比較徹底検証」。毎年、発売される新たなPC達には、最新のテクノロジーが余すところなく搭載されている。パソコン黄金期の新製品をつぶさに検証してきた同編集部が、4年前のパソコンと最新パソコンとを比較することで、どれほどその性能が違うのか?どれほど快適さが違うのか?を目に見える形で検証していく。

動画は画像をクリックで見ることができます(Windows Media ビデオ ファイル)

パソコンの魅力を最大限引き出せる動画ファイル。大きな画面で高精細な動画をジックリと楽しむことも、HDビデオカメラで撮影した家族の思い出に、気の利いたキャプションを添えて編集し、スマートフォンやタブレット用に書き出す。なんてこともパソコンならではの使い方だ。4年前の一般的な環境を再現すべくWindows XP、インテル Core 2 Duo P9400 2.40GHz、メモリ2GBを搭載するマシンと、Windows 8.1、第4世代 インテル Core i5-4200U 1.60GHz、メモリ4GBを搭載する最新環境でのマシンを比較。今回は、HDビデオカメラで撮影した動画をスマートフォン向けに編集・変換する作業の時間と消費電力を計測した。

動画編集には「TMPGEnc Video Mastering Works 5」を用いている。ソフトウェアの起動時間はもちろんのこと、容量の大きい動画では、ファイルを開くにも編集を行うにも差が出てくるのがわかるだろう。そして変換処理では、約1分30秒のAVCHDファイル(1,920×1,080ドット)を約1分のMP4(H.264)ファイルへと変換している。最新の環境では、総作業時間で約2分。4年前の環境のPCと比較して、約135%の高速化が認められた。今回は、約1分程度のファイルで試しているが、ファイルサイズが大きくなればなるほど、効果は大きく現れるであろう。

また、消費電力にも注目してほしい。4年前の環境での平均消費電力は約35.3W、最新の環境では約19.5Wと消費電力が大幅に削減されるのだ。また編集工程では、動画の必要な部分だけを切り抜く「カット編集」を行っているが、最新環境ではタッチ操作でこれを実現している。タッチ操作だけで動画を編集する感覚は、実に新しいものだ。これも、4年の歳月で見られる大きな変化と言えるだろう。