Prime Galleria HGにGeForce 9800 GTXを搭載してみよう!

ドスパラのゲームPCブランド「Galleria(ガレリア)」の中でも、ハイエンドグラフィックカードを搭載し、抜きんでた3Dパフォーマンスを提供しているのが「Prime Galleria HG」シリーズだ。このたび本シリーズに、シングルGPUの最上位「GeForce 9800 GTX」が加わった。昨年末から本年初頭にかけて人気のあった「GeForce 8800 GT」と比べてどれだけのパフォーマンスアップを果たしたのだろうか。

テストマシンのパーツ構成

CPU

Core 2 Duo E8500

メモリ

DDR2 800 1GB×2

チップセット

インテル P35 エクスプレス

グラフィック

NVIDIA GeForce 9800 GTX(512MB)

OS

Windows Vista Ultimate 32bit SP1
ダウングレード権適用済み Windows XP Professional SP2

GeForce 9800 GTXは、番号こそ9xxx番台になっているものの、アーキテクチャとしては8800 GT同様のG92を採用している。ビデオメモリ容量やメモリバス幅は同様、大きな違いはコア/シェーダー/メモリクロック、ストリームプロセッサ数などが違いとなる。先に発売された8800 GTS-512と比較すると、純粋なオーバークロック品といえる。詳しい仕様は、関連記事を参考にしてほしい。

※GeForce 9800 GTXの詳しい仕様は
【レビュー】最上位シングルGPUの実力検証 - GeForce 9800 GTXを試す
にて紹介しています

カード長のある9800 GTXをどのように搭載しているのか? 内部をチェック!

まずは、9800 GTX、8800 GTそれぞれのグラフィックカードを視覚面から比較してみよう。大きく目を奪われるのが、冷却構造だ。9800 GTXでは、2スロットを占有し、GPUの熱を外部に排気する構造の大型クーラーが採用されている。それだけ熱量が多いことは想像に難くないが、初期型のリファレンスクーラーを採用した8800 GTでは冷却能力の不足が問題視されたため、逆に安心できる点でもある(※今回のレビューで使用している8800 GTは冷却能力を強化されたメーカーオリジナルクーラーを採用)。また、より多くの電力を供給するため、9800 GTXでは6ピン電源コネクタが2基備えられている。その分消費電力はピーク時で245Wと大きく上昇してしまっているが、Galleria HGでの動作検証では、6時間程度では全く問題のない安定稼働が行えた。

写真上が8800 GT、下が9800 GTX。強化されたクーラーと、カード長の違いにより、9800GTXの重厚さがわかる

消費電力比較

9800 GTX

8800 GT

アイドル

113W

94W

ピーク

245W

192W

次に、Prime Galleria HGにそれぞれのグラフィックカードを実際に搭載したケース内の様子を見ていこう。昨今のグラフィックカードは、トランジスタ数の増加などに伴い、カード長が長くなっている傾向がある。グラフィックカードを挿すPCI-Express x16スロットは、横方向を見ていくとHDDを固定する3.5インチシャドウベイと並んでいるため、長くなるにつれてケーブル干渉の可能性が上がり、ケースによっては物理的に収めることができなくなる場合がある。8800GTもミドルレンジのグラフィックカードに比べるとかなり長めの228mmだが、9800GTXはさらに長い267mmとなる。もちろん、Galleria HGはそれを見越したケースを採用しているので安心してほしい。シャドウベイごと取り外せる構造のため、カードを挿したままでもHDD増設が容易に行える。

採用されているマザーボードは奥行きの短いものなので、9800 GTXではマザーボードの横幅を超える長さとなっている。しかし、Galleria HGではまだ余裕があり、ケーブルの着脱やシャドウベイの取り外しも可能だ こちらは、8800 GT搭載時の様子。十分に長いビデオカードなのだが、9800 GTXを見たあとだと短く感じてしまう。ケースの奥行きに余裕があるせいか、ケーブルの取り回しも楽に行える