一人暮らしの引越しのポイントを徹底解説！相場費用から荷造りまで

はじめての一人暮らしでは新生活への期待と不安で、一体何をどうすればいいのか分からなくなってしまう事もあります。引越しの仕方もその一つです。仮にはじめてでなくとも、引越しはお金がかかるからこそ注意しておくべきポイントも多いです。

引越しをするならば、費用の相場はどの程度なのか？安く済ませるにはどのようにすればいいのかを事前に抑えておきましょう。

この記事では、一人暮らしの引越しの仕方やポイント、料金相場について解説していきます。料金の実態から、ありがちな疑問まで幅広く抑えて紹介していきますのでぜひご覧ください。

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一人暮らしの引越しにかかる費用の相場は？

引越しに必要な費用は大きく分けて、新居に払うお金と引越しの作業にかかる費用の2種類となりますが、特に後者は時期によって費用相場が変動するため、事前に調べておく必要があります。

この項目では一人暮らしの引越しにかかる費用の相場について解説していきます。費用の項目は多岐にわたるため、表で確認しつつそれぞれの金額を把握していきましょう。

一人暮らしの新居契約にかかる費用相場

新居の契約と入居にあたっては、以下のような費用が必要になります。

• 敷金
• 礼金
• 仲介手数料
• 前家賃
• 日割り家賃
• 管理費・共益費
• 賃貸保証料
• 鍵交換費用
• 火災保険料
• 消毒料

項目が多いうえに、それぞれの金額は家賃の額によって変動する事も多いです。そのため、それぞれを表形式で内訳を把握していきましょう。以下はあくまで目安ですが、家賃をベースにして計算されるものが多いため、物件の契約前にはこれらを比較する事が重要です。

敷金

敷金は貸主への保証金です。西日本地域では保証金と呼ばれる事もあります。家賃の滞納や修繕に対して使用される為、それらの出費がなければ退去時に返却されますが、住居というものは住んでいるだけでも劣化が起こるため、必ずしも全額が返金される訳ではないことに注意しましょう。

物件の中には敷金が必要無いものも存在しますが、退去時に清掃費用として請求される場合もあります。契約時に予め確認しておきましょう。

礼金

礼金は文字通りお礼のお金、すなわち物件を貸してくれた貸主に対するお礼としての性質を持ったお金です。慣習的なもので、基本的に返金される事はありませんが、敷金と同じように礼金不要の物件も存在しています。

仲介手数料

仲介手数料は、貸主と借主の間を取り持つ不動産会社に支払う料金です。多い所では家賃の2ヶ月分が求められる事もありますが、近年では減少傾向にあり、0.5ヶ月分である事が多いとされています。

前家賃

前家賃は、契約時に合わせて支払う翌月分の家賃です。3月入居であれば、4月分の家賃をこの前家賃として支払います。その性質上、家賃1か月分の金額が直接費用に加わる事になります。

日割り家賃

入居時が月初め（1日〜）でない場合には、入居日からその月の終わりまでどれほどの家賃がかかるのかを日割りで計算します。これが日割り家賃です。月末に近づくほど安くなりますが、入居日の限度が予め定められている場合もあるため、不動産会社との事前の確認が重要です。

管理費・共益費

管理費または共益費は物件の共用部分の維持運営、修繕に使用される費用です。物件によってどちらの名称が使われるかは不定ですが、基本的には同じものとして考えて良いでしょう。

賃貸保証料

連帯保証人が居ない場合、あるいは不要な場合に支払わなければならないのが賃貸保証料です。料金は保証会社に対して支払われます。保証会社は借主が家賃を滞納した場合に金額を立て替えてくれますが、その分の金額は後から借主が納めなければなりません。

鍵交換費用

防犯上の懸念から、入居に際し鍵は新しいものに変える場合がほとんどです。その費用が鍵交換費用です。金額は鍵の種類によって変化します。通常の機械式の鍵は2万円弱、オートロックでは2万円から3万円の費用が相場とされています。

火災保険料

火災や水回りのトラブルに備える為の保険料が火災保険料です。保険会社に支払う事になりますが、保険は物件とセットであるため自分で選ぶ機会はほぼないでしょう。鍵交換費用と同じく、家賃に依存しない費用になります。

消毒料

入居前の部屋を清潔なものにするため、消毒料を支払います。文字通り消毒の作業に対する費用になります。こちらの費用も家賃は関係ありません。

一人暮らしの引越し作業にかかる費用相場

一人暮らしの引越し作業そのものの費用に関して、重要になるポイントは以下の4つです。

• 荷物の量
• 荷物を運ぶ距離
• 時期・時間
• スタッフの数

時期による変動は、この中でも特に大きいものと言えるでしょう。通常期と繫忙期の費用相場を分けて紹介していきます。

通常期の費用相場

通常期の相場費用は以下の通りです。

費用の幅は、荷物の量が多くなるほど、関わるスタッフが増えるほど高くなります。また、引越しの時間帯に午前中を選ぶ人も多いため、時間帯が早いほど金額も高くなる傾向にあると言えるでしょう。

繁忙期の費用相場

2月から4月までが、引越しの繫忙期とされています。新生活で人の移動が激しくなる時期とかぶるからこその繫忙期と言えるでしょう。通常期の相場費用は以下の通りです。

一人暮らしの旧居にかかる費用相場

現在住んでいる物件を引き払う場合、それらの対処についても料金が発生します。実家暮らしから一人暮らしを始める場合は不要ですが、必要な人はこちらもチェックしておきましょう。

一人暮らしの旧居の引き払いに関して注意すべき費用の項目は、以下の通りです。

• ハウスクリーニング費用
• 部屋の修繕費用
• 解約までの家賃
• 家具や家電の処分費用

表形式にして、相場を確認していきましょう。

ハウスクリーニング・部屋の修繕費用

これらの費用は、入居していた物件の原状回復の為に使用されます。基本的には敷金から支払われる事になる為、新しく支払う必要はありませんが、汚れや損傷が敷金の範囲で賄えない場合には、新たな費用が請求される可能性もあります。

解約までの家賃

退去後も、解約日まで家賃が発生しますが、月途中での解約であれば日割り家賃で計算する事が可能です。解約時の処理がどうなっているかは物件によっても違う為、不動産会社に事前に確認しましょう。

家具や家電の処分費用

引越しに持って行かない家具や家電は処分しなければなりません。これらは行政のサービスを利用する事で、約500円程度で処理する事ができますが、状態の悪くないものに関してはリサイクルショップなどに持ち込む事も検討しておきましょう。引越し費用における出費を少しでも補充できるはずです。

一人暮らしの引越し費用を安くおさえるポイント

ここでは、一人暮らしの引越し費用を安く抑えるポイントについて紹介します。以下のポイントに気を付けて、引越しの計画を立てましょう。

• 引越し料金が高い時期や時間を避ける
• 引越しの荷物はなるべく少なくする
• 単身者向けプランや学割のある引越し業者に依頼する
• 転居先が近場ならレンタカーや赤帽での引越しも検討する
• 荷物が少量の場合は宅配便も検討する

引越し料金が高い時期や時間を避ける

引越し料金は繁忙期に高くなるため、それらの期間を避けると良いでしょう。引越し業者の繁忙期は新生活による移動が激しくなる2月～4月の2ヶ月間となっています。

さらに時間も重要です。午前中の引越しは人気が高い為、それに伴って費用も増加してしまいます。土日の休日や祝日もできたら避けた方が賢明です。

また、引越しの希望日時は複数用意すれば、ほかに同じ時間を希望する人がいなければ交渉できる可能性もあります。平日でも構わない、時間を問わない、など柔軟な条件を提示すれば、料金を安くしてもらえることもあるので、営業担当者に提案してみましょう。

引越しの荷物はなるべく少なくする

荷物が多ければ多いほど費用が増える…ということであれば、荷物を減らすのも一つの手です。家具や家電を引越し先で購入する事で、費用は抑える事ができる可能性が高まります。

ただし、高価なものや簡単に買えないものは、買い替えたほうが高く付く場合もあるため注意して下さい。処分と買い替えでどちらが安く引越しできるか、予め計算しておくと後で後悔せず済みます。

とはいえ荷物が多くて費用が厳しいと感じたなら、差し障りのない家具家電については無理に引越しに持ち込む事をせず、旧居の引き払いと一緒に処分するのがおすすめです。

単身者向けプランや学割のある引越し業者に依頼する

多くの引越し業者では、単身者向けのプランやパックが用意されているため、それらを利用すると良いでしょう。また、学生として引越しを検討しているならば、業者によっては用意されている学割を使うのも有効な選択肢です。単身者や学生といった、自身の状況に合わせた選択肢のある業者を複数比較し、どの業者が一番お得に引越しができるか吟味しましょう。

引越し費用を知りたいなら、「引越し侍」の一括見積サービスがおすすめ！

引越しで、希望に合う引越し業者を効率よく探すなら、引越し業者の一括見積サービスが便利です。中立的な立場から、あなたの状況に合うおすすめの引越し業者を紹介し、契約までサポートしてくれます。

とくに、編集部がおすすめしたいサービスが引越し侍です。引越し侍がおすすめな理由を以下にまとめています。

転居先が近場ならレンタカーや赤帽での引越しも検討する

転居先が近場であれば、引越し業者を利用せずに引越しする手段を利用した方が安くつく場合があります。レンタカーを使った自力での輸送や、軽トラックによる運送協同組合「赤帽」を利用するといった手段があります。

レンタカーを利用して引越しする場合

自身か協力してくれそうな知人が運転免許証を持っている場合には、レンタカーなどの手段で引越し輸送に向いた自動車を調達し、自力で引越しをする事も選択肢に入ります。この場合にかかる費用は以下の通りです。

• レンタカー代
• ガソリン代
• 高速道路代（場合による）
• 協力してくれた人へのお礼代

近距離での引越し、かつ荷物が少ない場合はレンタカーで引越しをした方が安い可能性があります。一方、荷物の量や距離によっては何度も往復せねばならず、費用が膨れ上がってしまう可能性もあります。そして何より、自分1人あるいは少人数で荷造りから荷解きまでを行わなければなりません。場合によっては金額的にも身体的にも負担になりかねない為、割に合う選択肢かどうかは事前に吟味しましょう。

赤帽を利用して引越しする場合

赤帽、正式名称「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」は、軽トラックによる運送協同組合です。大きな特徴は引越業者ではなく、個人事業主から構成された組合であることです。

20km以内の引越しを約12,000円前後（地域差あり）で請け負ってくれるなど、引越し業者と比べると破格の値段設定です。ただし作業員はドライバー1名のため、搬入などを含めて依頼主自身も作業を手伝う必要があります。また、場合によって荷物と同乗できることも特徴です。

しかしながら、安く済む分のデメリットも存在しています。依頼主自身も手を動かす必要があることや、軽トラックの積載量には制限がある事に加え、段ボールなどの梱包材が付属してきません。梱包材なしでの輸送は破損を招く恐れがあるため、自分で用意することになるでしょう。

荷物が少量の場合は宅配便も検討する

荷物が少なく引越し距離も短い場合は、宅配便を利用したほうがお得な場合があります。仮に段ボールが100cmで10キログラム以下が10個以下の荷物を、都内から都内の引越し先へ輸送するといった場合は、宅配便の配送料の方が引越し業者に依頼するより安い可能性もあります。

しかし段ボールの個数が多くなってしまう場合は、引越し業者に依頼した方が割安という事にもなるので、事前にかかる値段を比較して検討しましょう。

知っておきたい！一人暮らしの引越しプランについて

この項目では一人暮らしの引越しパックやプランについて解説します。単身パックと単身プラン、女性だけが使用できるレディースプランなど、それぞれに特徴の違いやメリット・デメリットがあるため、しっかりと把握しておきましょう。

単身パックと単身プランの違いについて

単身パックは、引越し用のコンテナボックスに入り切る量の荷物を対象としたサービスです。少量の荷物を取り扱うため、後述の単身プランよりも安価に済むものとなっています。

また、単身プランは、単身プランのコンテナボックスでは入りきらない量の荷物を対象とした上で、トラックを1台チャーターする事が多いサービスとなっています。荷造りや段ボールのサービスなどは、通常の引越しと変わりません。

単身パックのメリット・デメリット

単身パックのメリットとデメリットは以下の通りです。

単身パックは費用の安さが何よりの魅力で、加えて訪問見積もりが不要のため忙しい人にも優しいサービスとなっています。しかし輸送量の制限や梱包材が有料の点は、自力で解決する事になります。そのため利用可能なエリアに住んでいて、デメリットを踏まえた上で利用価値を感じる方におすすめできると言えるでしょう。

単身プランのメリット・デメリット

単身プランのメリットとデメリットは以下の通りです。

引越し先に多くの荷物を持っていきたい人には単身プランがおすすめです。一人暮らしとしての一般的な量を越えていなければ、全ての家財を運び出すことが可能で、それに必要な梱包材も無料で手に入れる事ができます。しかし、荷物の量だけ費用は増えていく事には注意しなければなりません。

女性の場合はレディースプランもある

女声の一人暮らしで「引越しの際には女性スタッフが居てくれた方が安心できる！」といった方には、レディースプランがおすすめです。しかし、通常プランに比べて1万円から2万円ほどの追加料金となる場合があるため、利用にあたっては業者を比較し、値段とサービスに納得できる業者を選択する事をおすすめします。

一人暮らしの引越しに関するQ&A

ここでは、引越しに使用する段ボールの準備や引越し先での挨拶など、一人暮らしの引越しによくある疑問にお答えします。

一人暮らしの引越しに必要な段ボールの数は？

人により荷物の量は違うため段ボールの数も異なりますが、一人暮らしでは約20個程度が相場とされています。荷物が少ない人は10個程度でも足りる事があるため、自分がどれだけの家財を持ち出したいかを考えて段ボールを用意するようにしましょう。

また、荷物の量以外の要因としては、引越し先の部屋数が多いほど段ボールの数は増える傾向にあります。例えば平均でワンルームなら10個、1DKなら20～40個が必要になると言われています。

荷造りに必要な段ボールの入手方法は？

段ボールの入手方法には以下のようなものがあります。

• 引越し業者から貰う
• 引越し業者から買う
• 通販で購入
• スーパー等の量販店で貰う

この際、入手した段ボールが引越しに適しているかどうかも重要です。業者が使用しているものなら問題はありませんが、通販で購入する際や、スーパーで無料放出されている段ボールを再利用する際には、サイズや強度が足りているかどうかに注意しましょう。例えば、果物や野菜、ビンなどの重量物が入っている段ボールであれば問題はありませんが、軽いものを入れるような薄手の段ボールは不向きと言えます。

段ボール以外に荷造りに必要な道具は？

引越しでは必要な道具として、段ボール以外に以下のようなものがあると良いでしょう。

• ガムテープ
• マジックペン
• 新聞紙
• 緩衝シート
• 布団袋

ガムテープは段ボールを止めるために、マジックペンは段ボールの中身の区別に、新聞紙や緩衝シート、布団袋は荷物と段ボールの間の緩衝材として使用できます。

荷物を段ボールに詰める際のポイントは？

荷物の詰め方のコツは以下の通りです。

• 段ボールの底を十字にガムテープを貼る
• 重いものは小さい段ボールに入れる
• 割れ物は緩衝材を入れ隙間なく詰める

例えば十字のガムテープは段ボールの強度向上に繋がります。ダンボールの底抜けや歪みで荷物の破損を避けるためにも、ダンボールがしっかりと固定されるように貼り付けることは大事です

また、重いものは大きな段ボールに入れると、その重量から非常に運びにくくなってしまいます。そのため、小さな段ボールに入れることで運搬性を向上させることがおすすめです。

最後に重要なのが、緩衝材です。自動車輸送は揺れや衝撃がつきものな為、陶器などの割れ物は振動で荷物同士がぶつかり合う事を防ぐために緩衝材で本体を保護し、箱の中に隙間なく詰め込むようにしましょう。

引越しの挨拶はした方が良い？

引越しの挨拶はお互いに隣接する際に、騒音など様々な迷惑をかけることを前提として、礼儀として行うことが推奨されます。何かトラブルがあった際に大きな問題に発展しないためにも、挨拶しておくことは大事です。

さらに火災や空き巣といった緊急事態があった場合でも、近所付き合いがあったことによって助かることもあります。その点からも引越しの挨拶は顔や名前を覚えてもらえる程度にはしておいたほうが良いと言えるでしょう。

もし挨拶を行うならば両隣、上下階に行うと良いです。時間帯は10時から17時の日が昇っているうちに行う事をおすすめします。手土産はタオル、お菓子、洗剤など、貰っても困らない消耗品を渡すようにしましょう。

引越しの挨拶を避けたほうが良い場合もある

以下の場合は、無理に引越しの挨拶をしない方が良い場合もあります。

• 女性の一人暮らしの場合
• 一人暮らし女性宅への挨拶

女性の一人暮らしの場合などは、防犯上無理に挨拶をしない方が良い場合もあります。また、男性が女性の一人暮らしの部屋に挨拶に来られることに不安を感じる人もいるため、配慮が必要です。

そのため、あくまでも時と場合に応じて行うようにしましょう。

まとめ

引越しには様々な準備や費用が必要になります。特に費用は、時期や時間といった自然的な要因から大きく変動する事もあるため、引越し費用を見積もる為には、確定できる情報に関してしっかりと行程を踏む事が重要だと言えるでしょう。

また、一人暮らしの引越しを行う場合には、まずは運ぶ荷物の量を把握する事が大切です。どれが必要で、どれが必要でないのか、それらを見定めてから引越しの計画を立てるようにしましょう。ぜひご紹介したポイントを参考にスムーズな引越しをしてください。

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