【FX】レバレッジとは?リスクを軽減する対策!
FXではレバレッジを使うことで少ない資金で大きな取引ができます。しかし「レバレッジは大損しそう」「借金とか聞くし不安」と悩む方もいるのではないでしょうか。
この記事では基礎的なFXの仕組みからメリットやデメリット、レバレッジにともなうリスクについて解説をしていきます。
またレバレッジのリスクをおさえるための3つのコツや、おすすめの証券会社をあわせて紹介しています。
レバレッジを使ってFXを始めようと考えている方は最後まで読んでぜひ参考にしてください。
目次
FXのレバレッジとは
レバレッジとは少ない資金でより大きな取引を行うための仕組みで、小さな力で重いものを持ち上げる「てこの原理」に例えられます。
たとえばレバレッジ10倍とレバレッジなしを比較すると、資金量や通貨ペアなどの条件が同じなら取引できる数量は単純に10倍になるため、より大きな利益を狙うことが可能です。
FXのレバレッジは最大で25倍!
FXにおけるレバレッジは国内で最大で25倍、海外では1,000倍や2,000倍、国によっては制限なしとなっています。
株取引におけるレバレッジ(信用取引)が最大で約3倍であることを考えると、より大きな取引が可能になるFXのレバレッジは取引において非常に重要であると言えます。
FXにおけるレバレッジの計算方法
レバレッジについてのよくある勘違いに「レバレッジの倍率ってどうやって決めるの?計算方法は?」というものがあります。
実はレバレッジの倍率は自由に決められるものではなく、下記の計算によって決定されます。
証拠金残高が10万円の時、米ドル/円を1$=100円で1Lot(1万通貨)買う場合のレバレッジは(100円×1万通貨) ÷10万円=10倍となります。
上記の例は「他のポジション保有なし」という前提で行なった簡単な計算です。「もう少し具体的に計算したい」「他にもポジションを持っている」という方は、各FX会社が提供するシミュレーションを使いましょう。
「FX レバレッジ 計算」などで検索することで、Web上で簡単に自分が取引する時のレバレッジを知ることができます。
FXにおけるレバレッジのメリット
FXでレバレッジを使うメリットは「少ない資金で大きな取引ができる」です。
取引数量が大きくなることで、資金量の少ないFX初心者でも大きな利益を狙えます。
たとえば米ドル/円の取引で1$=100円を1万通貨を買うとすると、レバレッジ25倍とレバレッジなしで必要資金はそれぞれ下記になります。
- レバレッジ25倍:最大4万円
- レバレッジなし:100万円
FX副業で始めたい人や初心者がいきなり100万円を入金するのは抵抗があるのではないでしょうか。レバレッジを利用することで、必要資金を4万円までおさえることができます。
レバレッジを使えば最大で必要資金を75%減らせるため、少ない資金で気軽にFXを始められます。
FXにおけるレバレッジのデメリット
FXにおけるレバレッジのデメリットは「取引から退場させられるリスクが高まる」です。
レバレッジを使った取引で相場が予想と逆方向に動くと、預けている証拠金に対して大きな損失が発生することがあります。
強制ロスカット
証拠金に対して損失が大きくなり、証拠金維持率がFX会社の基準を下回った際に行われるのが強制ロスカットです。
強制ロスカットでは強制的にポジションが決済され、それでも損失がまかなえなければ追加入金、最悪の場合は負債を抱えて相場から退場することになります。
預けている証拠金に対して大きな取引ができるレバレッジですが、予想と反対に相場が動いた時のリスクも大きくなります。
証拠金維持率とは「総資産は必要証拠金の何倍か」
証拠金維持率は下記の計算で求められます
強制ロスカットの基準となる証拠金維持率はFX会社によって異なります。下記は代表的なFX会社のロスカットライン証拠金維持率の一覧です。
FX会社 | 証拠金維持率 |
---|---|
DMM FX | 50% |
SBI FXトレード | 50% |
インヴァスト証券 | 100% |
松井証券のFX | 50% ~90%で10%刻み |
GMO外貨 | 50% |
多くのFX会社で証拠金維持率は50% ~100%が採用されています。FXを始める時は資金と相談しながら証拠金維持率の確認を忘れないようにしましょう。
FXでレバレッジを使うと損失はどうなるか
レバレッジのリスクについてよく見かける「FXでレバレッジを高めると損失も大きくなって危険」は実は正しいとは言えません。
レバレッジを大きくしたからといって、損失が大きくなることはありません。
なぜなら損失はレバレッジの大きさではなく、取引数量と値動きによって決まるからです。レバレッジなしでもレバレッジ25倍でも、取引数量と値動きが同じなら損失も同じになります。
この場合の損失はレバレッジにかかわらず(100円-99円) ×1万通貨で1万円です。このことからわかるように、「レバレッジが高い=損失が大きい」とは言い切れません。
レバレッジがあるからと、無理に大きな取引をしないことが重要です。
「証拠金に対する損失の大きさ」が変わる
レバレッジを大きくしても、損失が大きくなることはありません。ただし証拠金に対する損失の割合は大きくなります。
100万円の取引で1万円の損失が発生した場合を考えます。一方はレバレッジ1倍(証拠金100万円)、もう一方はレバレッジ25倍(証拠金4万円)とすると、それぞれの証拠金に対する損失の割合は下記のようになります。
- レバレッジなし:1%
- レバレッジ25倍:25%
証拠金に対する損失の割合が大きくなると、強制ロスカットのリスクが生じます。
つまりレバレッジを大きくするリスクとは「損失の大きさではなく、証拠金維持率の減少による強制ロスカット」であると言えます。
【リスク減少】FXでレバレッジを使うコツ
FXでレバレッジを使う時は次の点を意識しましょう。これらを守るだけでFX初心者でもレバレッジのリスクを減らすことができます。
証拠金を多めに預ける
証拠金を多めに預けることで証拠金維持率が保たれ、強制ロスカットのリスクを減らすことができます。
強制ロスカットの基準が証拠金維持率50%、必要証拠金が5万円の場合を考えます。このとき全ポジション決済時の資産が10万円以下で強制ロスカットが執行されます。10万1,000円なら執行されません。
すでに書いたように、レバレッジのリスクは損失ではなく強制ロスカットです。レバレッジの倍率が同じなら、少しでも多く証拠金を預けておくことがレバレッジのリスクを減らすことにつながります。
損切りルールを徹底する
FXではレバレッジあるなしに関係なく、損切りルールの徹底はとても重要です。人間には「損を認めたくない」という心理的な傾向があります。ルール化をしないといつまでも損切りができず損失を膨らませることになります。
実際、金融先物取引協会によるFXを行なっている人を対象とした調査では、損失の原因のうち「損切りができなかったから」が56.5%で半分以上です。
このことからルールに従って損切りができれば半分近くの損失を防ぐことができると考えられます。
FXで重要なのは「大きく負けないこと」です。損小利大を意識して、トータルで勝てる取引を狙いましょう。
【FX】レバレッジで選ぶおすすめの会社
資金の何倍もの取引ができ、FXには欠かせないレバレッジですが、利用にはリスクがともないます。本章ではレバレッジのリスクを減らすことのできるFX会社として、次の会社をご紹介します。
松井証券(松井証券のFX)、SBI FXトレードの特徴は「1通貨から取引ができること」です。1通貨から取引できることで約6円の超少額からFXを始めることができ、リスクを減らすことができます。
取引単位が小さいと大きな利益を得られませんが、リスクの減少されFX初心者がトレード経験を積むことに最適です。
IG証券は1通貨から取引することはできません。ですが、ノックアウト・オプションであれば事前に損切りする金額を決めなければトレードできない仕組みです。大きな事件などによる急激な値上げや値下げが発生しても証拠金が0円を通り越してマイナスになることはありません。
高レバレッジでの取引にチャレンジできますが、リスクを抑えられるのがIG証券の特徴です。
松井証券(松井証券のFX)
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松井証券のFXは1918年創業の老舗証券会社、松井証券が提供するサービスです。2001年4月に国内で初のFXサービスを始め、サービスは現在まで続いていて実績は確かです。
FXアプリの通知設定をすることで、あらかじめ設定した売買シグナルの通知を受け取れます。通知のタイミングで取引をすればいいので仕事や家事が忙しくてチャートを見る時間のない方におすすめです。
マーケットの急変動、値動きに影響を与える要人発言もFXアプリの通知で受け取れるため自分でリサーチをする時間を節約でき、取引だけに集中できます。
松井証券のFXは、投資スタイルにあわせてレバレッジが選べるので、初心者のうちはリスクは極力減らしたい…という人にも安心です。
コース | レバレッジ | 証拠金率 |
---|---|---|
スタンダード25倍コース | 25倍 | 4% |
低レバレッジ10倍コース | 10倍 | 10% |
低レバレッジ5倍コース | 5倍 | 20% |
レバレッジなしコース | 1倍 | 100% |
また、1通貨単位から取引可能!業界最小の100円※から取引を始められます。
資金が大きく減るのが怖い…という人にも安心ですね。
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FXのレバレッジを理解して正しく利用しよう!
FXのレバレッジによる本当のリスクは「証拠金に対して損失が大きくなる」です。証拠金に対して大きな損が続くと、証拠金維持率が低下し強制ロスカットの対象となります。
一方でレバレッジのリスクとして一般的に言われる「レバレッジが大きいと損失が大きくなる」は正しいとは言えません。なぜなら損失の大きさというのはレバレッジの大きさではなく、取引数量と値動きで決まるからです。
強制ロスカットを避けるために大切なのは「レバレッジがあるからと、無闇に大きな取引をしないこと」です。
リスクを正しく理解できることで対策ができます。