FXを外貨預金代わりに使うメリットとオススメFX会社を紹介
外貨投資には外貨預金とFXがありますが、実は外貨預金の代わりにFXを使うことができます。
ここでは、外貨預金とFXの特徴、そして外貨預金の代わりにFXを利用するメリットや注意点について解説していきます。
目次
外貨預金とFXの違いとは
まずは、外貨預金とFXがどのようなものかを確認しましょう。
金融機関に外貨を預ける商品。定期預金にすれば金利が固定され受取利息が確定する。
また、預け入れのときよりも円安になれば利益が見込める。
外国為替証拠金取引を意味する。取引の際に担保となる証拠金を使い、取引を行う。
安く買って高く売るのが基本で、為替差による利益を狙う。
では、外貨預金とFXはどのような違いがあるのでしょうか。代表的なポイントを挙げてみました。
外貨預金 | FX | |
---|---|---|
利益を得る方法 | 安く預けて高く引き出す | 安く買って高く売る または高く売って安く買い戻す |
取引コスト | 高い | 安い |
利息の受け取り | 満期時(解約時)に受け取れる | スワップポイントを毎日受け取れる |
取引資金 | 資金の範囲内 | レバレッジにより 資金の1倍~20倍の取引が可能 |
投資期間 | 定期の場合1ヶ月~数年 (普通預金は自由) |
数秒~長期まで自由に決められる |
決済タイミング | 満期時または解約時 | いつでも可能 |
保証 | 預金保証制度の対象外 預けていたお金が戻ってこない可能性がある |
元本保証はないが全額信託保全の会社あり |
外貨預金もFXも為替の差によって安く買って(預けて)高く売る(引き出す)という利益の狙い方をする点は同じです。
その一方で、取引資金や投資期間、金利を受け取るタイミングなどで違いがあるということは押さえておきましょう。
外貨預金とFXはどっちがおすすめ?FXのメリットとは
外貨預金とFXの違いについて紹介しましたが、どちらがおすすめなのでしょうか。
資産を増やしたいのであれば、FXの方がおすすめです。
その理由を、4つのメリットから解説します。
①コスト・手数料
まず、FXは外貨預金もコスト・手数料が安いという特徴があります。
FXの手数料はスプレッド、外貨預金は為替手数料がコストとなりますが、スプレッドと為替手数料を比較すると為替手数料はかなり割高になっています。
為替レートが1ドル100円(米ドル)のときに100万円分の取引をする際を例に挙げてみましょう。
外貨預金 | FX |
---|---|
25銭 1万米ドル×25銭=2,500円 |
0.3銭 1万米ドル×0.3銭=30円 |
このように、手数料ではFXの方がかなりお得な取引ができるのです。
※スプレッドについて
詳細に知りたい方は特集記事「各FX業者のスプレッドを徹底比較!選び方や注意点も合わせて解説!」をご覧ください
②スワップポイント
※政策金利は2023年5月時点のものです。
FXのスワップポイントは、外貨預金で言う利息のようなものです。
通貨ペア(2つの国の通貨)の金利差。低金利の通貨で高金利の通貨を買えば、その金利差(スワップポイント)がもらえる。
受けとったスワップポイントを再投資することもできるので、FXの方が資金効率も良いと言えるでしょう。
※スワップポイントについて
詳細に知りたい方は特集記事「【徹底比較】FXスワップポイントとは?基礎からお得な会社を紹介」をご覧ください
③払い戻しのタイミング
外貨預金は解約時が払い戻し・決済のタイミングとなりますが、FXはいつでも決済可能です。
FXであれば利益が出たタイミングで払い戻すのはもちろん、為替レートが不利に動いて損をしそうなときに払い戻すこともできるので損失を抑えることができるのです。
外貨預金は損失が出ても満期になるまで払い戻せません。途中で解約すると手数料が高く結果的に元本割れで損をする可能性があります。
④保証
通常、普通預金や定期預金はペイオフと呼ばれる預金を守るための保険制度があります。銀行などが破綻をした場合でも、預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息を保護してもらえるのです。
しかし、外貨預金はペイオフの保護対象外となっており、銀行が破綻した場合に資産が保護されません。
一方、FXには信託保全と呼ばれる仕組みがあります。
証拠金をFX会社の固有資産として管理するのではなく信託銀行に信託することで、FX会社が破綻したときにも資産を保全する仕組み。
信託保全の対象は現金だけでなく累積スワップポイントも含まれます。
FXで稼ぐコツは?
FXで得られる利益の大きな部分は、毎日得られるスワップポイントです。
FXで稼ぐのであれば、スワップポイントを高いFX会社を選びましょう。
FX会社によって、スワップポイントは異なります。
主要通貨のスワップポイント比較表
主要通貨のスワップポイントです。
会社名 | ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 |
---|---|---|---|
GMOクリック証券 | 買い:236 売り:-236 |
買い:196 売り:-196 |
買い:297 売り:-297 |
DMM FX (DMM.com証券) |
買い:227 売り:-230 |
買い:190 売り:-193 |
買い:278 売り:-281 |
松井証券 (松井証券のFX) |
買い:229 売り:-269 |
買い:187 売り:-217 |
買い:254 売り:-284 |
外為オンライン | 買い:140 売り:-260 |
買い:105 売り:-215 |
買い:190 売り:-320 |
みんなのFX (トレイダーズ証券) |
買い:230 売り:-240 |
買い:195 売り:-195 |
買い:280 売り:-290 |
インヴァスト証券 | 買い:220 売り:-275 |
買い:210 売り:-245 |
買い:280 売り:-310 |
LIGHT FX (トレイダーズ証券) |
買い:235 売り:-235 |
買い:195 売り:-195 |
買い:296 売り:-296 |
HIROSE-FX | 買い:17 売り:-30 |
買い:17 売り:-24 |
買い:22 売り:-32 |
みんなのシストレ (トレイダーズ証券) |
ストラテジーの 取引損益に含まれる |
ストラテジーの 取引損益に含まれる |
ストラテジーの 取引損益に含まれる |
FXブロードネット | 買い:230 売り:-262 |
買い:189 売り:-224 |
買い:277 売り:-317 |
SBI FXトレード | 買い:239 売り:-246 |
買い:203 売り:-208 |
買い:280 売り:-285 |
マネーパートナーズ | 買い:139 売り:-429 |
買い:183 売り:-385 |
買い:213 売り:-413 |
セントラル短資FX | 買い:230 売り:-265 |
買い:200 売り:-205 |
買い:250 売り:-270 |
マネースクエア | 買い:202 売り:-286 |
買い:202 売り:-218 |
買い:250 売り:-276 |
ひまわり証券 | 買い:140 売り:-260 |
買い:105 売り:-215 |
買い:190 売り:-320 |
JFX (MATRIX TRADER) |
買い:17 売り:-30 |
買い:17 売り:-24 |
買い:22 売り:-32 |
高金利通貨のスワップポイント比較表
1日あたりのスワップポイントが大きい通貨ペアを選ぶ事も重要です。スワップポイントが高いおすすめの通貨ペアを挙げてみましょう。
- トルコリラ/円
- メキシコペソ/円
- 南アフリカランド/円
高金利通貨のスワップポイントです。
会社名 | トルコリラ/円 | 南アフリカ/円 | メキシコペソ/円 |
---|---|---|---|
GMOクリック証券 | 買い:38 売り:-38 |
買い:182 売り:-182 |
買い:281 売り:-281 |
DMM FX (DMM.com証券) |
買い:- 売り:- |
買い:18 売り:-21 |
買い:28 売り:-31 |
松井証券 (松井証券のFX) |
買い:33 売り:-43 |
買い:16 売り:-26 |
買い:24 売り:-34 |
外為オンライン | 買い:5 売り:-75 |
買い:5 売り:-75 |
買い:10 売り:-30 |
みんなのFX (トレイダーズ証券) |
買い:32 売り:-32 |
買い:17.1 売り:-17.1 |
買い:26.1 売り:-27.1 |
インヴァスト証券 | 買い:34 売り:-44 |
買い:18 売り:-28 |
買い:28 売り:-31 |
LIGHT FX (トレイダーズ証券) |
買い:37 売り:-37 |
買い:18.1 売り:-18.1 |
買い:27.2 売り:-27.2 |
HIROSE-FX | 買い:3.2 売り:-6.2 |
買い:1.7 売り:-3.6 |
買い:25 売り:-51 |
みんなのシストレ (トレイダーズ証券) |
ストラテジーの 取引損益に含まれる |
ストラテジーの 取引損益に含まれる |
ストラテジーの 取引損益に含まれる |
FXブロードネット | 買い:- 売り:- |
買い:170 売り:-350 |
買い:- 売り:- |
SBI FXトレード | 買い:30 売り:-45 |
買い:170 売り:-200 |
買い:250 売り:-300 |
マネーパートナーズ | 買い:17 売り:-38 |
買い:8 売り:-27 |
買い:6 売り:-27 |
セントラル短資FX | 買い:3 売り:-33 |
買い:4 売り:-19 |
買い:25 売り:-28 |
マネースクエア | 買い:7 売り:-46 |
買い:3 売り:-15 |
買い:21 売り:-27 |
ひまわり証券 | 買い:- 売り:- |
買い:5 売り:-35 |
買い:- 売り:- |
JFX (MATRIX TRADER) |
買い:3 売り:-6 |
買い:1.7 売り:-2.9 |
買い:27 売り:-32 |
スワップポイントの長期投資なら「積立FX」がおすすめ
積立FXはリスクを抑えスワップポイントを目的とした長期投資をしたい方におすすめです。
積立FXは1通貨単位から積み立てが可能で、レバレッジも最大3倍まで掛けられます。
投資する通貨、毎月購入する金額、頻度、レバレッジを設定するだけで後は放置するだけで自動購入が行なえます。手間も時間もかからないので忙しい方にもおすすめです。
積立FXは、「金利」でも有利です。外貨普通預金よりも積立FXの方が利回りが良くなるのが普通です。
積立FXはドルコスト平均法で投資するのでリスクが軽減されます。
同じ金額で購入するため、購入するものが安い時には多く買われ、高い時には少なく買われます。その結果、対象の購入金額が平均化されます。
たとえば、毎回1,000円ずつドルを買うとします。この場合、1ドル200円といった円安の時には、1回で5ドルを手に入れることになります。1ドル50円といった円高の時には、1回で20ドルを手に入れることになります。
自分に有利な相場のときほど通貨を買う量が増えるため、高値で大量にポジションを使ってしまうという危険性を減らせます。
積立FXを詳細に知りたい方は特集記事「積立FXは危険?メリットや上手に稼ぐ方法を解説」をご覧ください
外貨預金代わりにFXを利用する前は注意点も要チェック
FXはメリットが多いように見えますが、その一方で知っておかなければいけない注意点・デメリットもあります。
ここでは、3つのポイントについて紹介しておきます。
知識が必要
FXを行うためには、相場分析などの知識が必要となります。相場変動によるロストカットや損切りのタイミング、売買のタイミング管理など、ある程度知識がなければFX取引はできません。
大きな利益を望む場合、勉強は必要不可欠です。
レバレッジをかけるとリスクが増える
FXはレバレッジをかけることで、持っている資産よりも大きな金額の取引ができます。
「てこの原理」という意味があり、FXでは証拠金として預けた元手に何倍もの金額が取引できる仕組みのこと。国内FXの最大レバレッジは25倍。
※レバレッジのリスクを軽減する方法やリスクが減らせるFX会社を特集した記事「【FX】レバレッジとは?リスクを軽減する3つの対策!」も是非御覧ください。
4万円の資金でもレバレッジを25倍にすると、100万円の取引が可能となるのです。
しかし、大きなレバレッジをかけると損失が大きくなるリスクもあるためレバレッジは1倍~2倍程度に抑えてリスク管理をすることが大切です。
資金が必要
外貨預金は1ドルから始められるところも多く、少額から運用できます。
一方FXは最小取引通貨量単位(ロット)が決まっています。最小取引通貨量単位はFX会社によって異なりますが、10,000通貨単位もしくは1,000通貨単位としているところが一般的です。
米ドル/円取引を行う場合、10,000通貨であれば4~5万円、1,000通貨であれば4,000円~5,000円が必要となります。
FXよりも外貨預金を選んだ方が良い人は?
FXの方が外貨預金よりも様々なメリットがあるのは事実ですが、注意点があることも忘れてはいけません。
FXでレバレッジをかければ手持ちの資金以上の取引も可能でハイリターンも狙えますが、それだけハイリスクになります。
一方、外貨預金はデメリットも多いのですが仕組みが分かりやすく少額からでも始められるため、投資初心者や少額で投資を体験してみたい方におすすめです。
ただ、外貨預金は手数料が高いため取引コストを抑えたい方にはFXの方がおすすめできます。
FXと外貨預金それぞれのメリットとデメリットを十分に把握した上で検討することをおすすめします。
外貨預金の代わりにFXを利用するときにおすすめなFX会社!
外貨預金代わりにFXにチャレンジするのであれば、FX会社選びも重要となります。
とくに「FX積立のサービス」がおすすめなので、FX積立ができる会社を紹介します。
【外為どっとコム】なら少額で積み立てができる!
100円から積立が可能!スワップポイントも高い
- 取り扱い通貨ペアが多い
- レバレッジ積み立てが個人なら3倍まで!
- 1通貨単位から利用可能
- スワップポイントのみ出金が可能
通貨 | 米ドル/円 豪ドル/円 ポンド/円 NZドル/円 カナダ/円 南アランド/円 トルコ/円 人民元/円 メキシコペソ/円 露ルーブル/円 |
---|---|
購入額 | 外貨:1通貨単位 円貨:100円以上1円単位(最低1通貨相当) |
購入頻度 | 毎日、毎週、毎月 |
レバレッジ | 1倍、2倍、3倍(個人の場合) |
信託保全 | 会社が破たんした場合でも資産は区分管理により保全されます |
外為どっとコムの「らくらくFX積立」では、すべての通貨ペアでレバレッジを3倍にして取引することができます。(個人のみ)
また少額(およそ100円ほど)から外国通貨の購入が可能で、障壁が低いため外為どっとコムの評判は良いです。
外為どっとコムであればスマートフォンでも簡単に定期買付注文が可能です。また、入金・出金まで対応可能です。
損益状況や資産推移もグラフでわかりやすく確認することができます。
外為どっとコムでは「FX積立シミュレーター」サービスも提供しています。100円を毎週10年間、トルコリラ/円を積み立てた場合のシュミレーション結果(レバレッジ3倍)です。
らくつむは日経電子版でも2023年10月1日に紹介されています!
外為どっとコムにはさまざまなサービスがあります。公式サイトを確認しましょう。
【SBI FXトレード】スワップポイントを再投資できる!
SBIグループで安心!1通貨(約6円)から取引可能
- 取り扱い通貨ペアが10種類
- スワップポイントの使い道が多い
- 1通貨単位から利用可能
通貨 | 米ドル/円 ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダ/円 人民元/円 南アランド/円 トルコ/円 香港ドル/円 メキシコペソ/円 |
---|---|
購入額 | 1通貨から取引可能 |
購入頻度 | 毎日、毎週、毎月 |
レバレッジ | レバレッジ1~3倍:米ドル、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、メキシコペソ レバレッジ1~2倍:人民元、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドル |
信託保全 | 会社が破綻した場合でもお客さまの資産を保全する仕組み |
SBI FXトレードは貯まったスワップポイントの使い道が選択できるという嬉しい機能があります。
「そのまま貯める」「投資に使う」「現金として下ろす」という3つから、自分に合った利用方法でスワップポイントを活用できます。
貯まったスワップポイントを再投資する選択をすると有利に運用することが期待できます。
このような機能があるため「SBI FXトレードの評判」は良く、多くの方に支持されています。
入金を予め設定すると銀行口座(住信SBIネット銀行)からつみたて外貨口座に毎月自動で入金してくれるといったサービスもあります。
振り込み手数料も掛かりませんし、振り込み忘れや手間が解消される便利なサービスです。
SBI FXトレードについてもっと詳しく知りたい方は公式サイトをチェックしましょう!
FX会社を徹底比較!おすすめランキングはこちら
外貨預金の代わりができそうなFX会社をもっと知りたい!
お得に利用できるFXをもっと知りたい!
と思った方の為に、FX会社を独自の視点でランキングにさせていただきました。会社選びに迷っている方は、一度ご覧いただき参考にしてください!
FXは外貨預金の代わりになるが大きなレバレッジはおすすめしない
FXを外貨預金の代わりとして運用できます。そして、FXは外貨預金よりも手数料が安く、信託保全という保証があること、そして毎日スワップポイント(金利)が受け取れるといったメリットもあります。
ただ、FXはレバレッジにより手持ちの資産よりも高額な取引をすることが可能です。レバレッジを使えば大きな利益が得られる可能性もありますが、逆に大きな損失を生むリスクがあります。
外貨預金の代わりにFXを利用するのであれば、レバレッジを1~2倍にしてリスクを抑えた取引をすること、そしてスワップポイントの高いFX会社を選ぶ事をおすすめします。
少額でお試しで外貨投資をしてみたい方は、仕組みの分かりやすい外貨預金にチャレンジしてみても良いでしょう。