【FXのファンダメンタル分析】情報収集法と手法を紹介!

FXの基礎知識 2024.05.27

FXには、大きく分けて2つの分析手法、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」があります。

一体どちらが勝ちやすくなるのか、その辺の詳細について、気になった方も多いのではないでしょうか。

ファンダメンタルズ分析を学ぶことで、このトレンドはなぜ発生したのか、この値動きの発端は何なのか、より深く理解できるようになるでしょう!

FXのファンダメンタルズ分析とは?テクニック分析との違い

ファンダメンタルズ分析とは、経済指標の発表や、各国の要人発言を参考に、値動きを予測することです。

景気と関連が強い情報ほど、為替レートに与える影響は大きいと覚えておきましょう。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析との違い

テクニカル分析は、チャート上の情報を駆使して予測する手法であるのに対し、ファンダメンタルズ分析は、チャート外の情報を頼りとします。

テクニカル分析は、用いるインジケーターや使い手の熟練度によって、その精度が異なりますが、ファンダメンタルズ分析の情報は誰がみても一目瞭然、相場に影響を与えるのか否かが判別できるでしょう。

ただ、値動きの方向性は分かるものの、トレンドの強弱や継続性など、ファンダメンタルズの情報だけでは予想できないポイントもあるので、注意が必要です。

ファンダメンタルズ分析の投資手法について

ファンダメンタルズ分析を用いた投資手法は、大きく分けて2つあります。

1.ファンダメンタルズ的な情報を参考にトレードを行う

その国の経済にとって、良いと思われる材料が発表されれば買いからエントリー、悪ければ売りからエントリーして、長期視野で利益を狙いにいきます。

2.指標発表のタイミングを意識して、あえてトレードを見送る

FXの戦略には、「買う」「売る」の他にも「待つ」という選択肢があり、雇用統計などレートが大きく動く局面においては、初心者にとっては危険な賭けになりかねません。

ファンダメンタルズ的な情報を読み取って、危険な相場を避けることができれば、無用な損失をぐっと減らすことができるでしょう。

ファンダメンタルズ分析が中長期向け

ファンダメンタルズ分析の材料となる「経済指標」「金融政策」「要人発言」は、毎日発表されるわけではなく、ある程度将来を見越した上で発表されるものです。

そのため、スキャルピングやデイトレードのような短期トレードで活躍する機会は少なく、中長期を前提としたスイングトレーダー向けと言えるでしょう。

例えば、利上げが発表されたからスワップポイント狙いで長期保有しよう、GDPが悪かったから売りからエントリーしよう、といった使い方が一般的です。

ただ中には、米国雇用統計のように瞬発力が大きく、短期トレーダーがこぞって集う経済指標もありますので、それぞれの指標がどのくらい相場に影響を与えるのか、日頃からチェックしておくといいかも知れません。

ファンダメンタルズ分析・テクニカル分析の両刀を推奨!

ファンダメンタルズ分析は強力で、値動きの方向性を予測するためには、非常に有用なものです。

しかし、トレードの全てをファンダメンタルズ分析に預けるのは、流石におすすめできません。

なぜなら、ファンダメンタルズ分析はいわば情報戦であり、指標発表にいち早くアクセスできる人工知能、専業トレーダーと比べると、やはり分が悪いからです。

そのため、ファンダメンタルズ分析を参考にしつつも、テクニカル分析でも勝負できるように、相場をなるべく多面的に分析できるトレーダーになっておくことを推奨します。

ファンダメンタルズ分析は意味がない?重要と分かる実例を紹介!

上述したように、ファンダメンタルズ分析は中長期にかけて機能するので、スキャルピングやデイトレードのメインの人たちにとっては、あまり意味を感じないかも知れません。

しかし短期トレードにおいても、ファンダメンタルズ的な情報を取り入れることで、より有利に立ち回ることができるはずです。

本節では、ファンダメンタルズ分析の重要性について、実際の事例を用いながら解説していきたいと思います。

事例1:ニュージーランド全土ロックダウン

2021年8月、ニュージーランドドルは、大きく為替レートを落とすことになりました。

その理由は、コロナ感染者が1人確認されて、全土ロックダウンになってしまったため。全土ロックダウン→景気が後退する→為替レートが落ちる、というカラクリですが、皆さんはどのように感じたでしょうか?

ニュージーランド政府が過剰なほど感染者対策に注力していること、たった1人でも感染者が確認されたこと、これらの事実をいち早く察知できれば、ショートを仕込んで大きな利益を手にすることができたかもしれません。

たった1つの情報が、相場を大きく動かしたという典型的な事例と言えるでしょう。

事例2:オーストラリア森林火災

続いて紹介する事例は、1つのニュースが、長期にわたって為替に影響を与えたパターンです。

2019年9月から2020年2月まで、オーストラリアで大規模な森林火災が発生したことをご存知でしょうか?

当時ニュースで連日報道されていたので、覚えている方も多いと思います。

この森林火災は、クリスマス商戦期および観光シーズンと同時期に深刻化し、経済成長率を大きく押し下げると考えられ、豪ドル売りをジワジワと助長させていったのです。

そして森林火災による悪影響を理由に、オーストラリア準備銀行(RBA)が利下げを実施、これが決定打となり、豪ドルだけでなくオセアニア通貨一括りが、一気に売られることとなりました。

森林火災のニュースを見て、何だかオーストラリアが大変なことになっているんだなぁと感じとり、年末から年明けにかけてショートでエントリーできた人は、大きくpipsを稼げていたでしょう。

事例3:コロナショックによる急激な円高相場

新型コロナウィルスの蔓延は、ファンダメンタルズ的にも、為替相場に大きな影響を与えました。

多くのファンダメンタルズトレーダーにとって、コロナウィルスが世界全体の景気を停滞させ、円高に転じるであろうことは分かっていました。

しかし、それがいつ、どのタイミングで引き起こされるのかは分からず、ある日突然、機関投資家たちによる売り仕掛けが始まったのです。

世界的なニュースは、すでに共通認識として「織り込み済み」となって、為替相場に一切反映されないこともあれば、読めないタイミングから一触即発の展開も起こり得ます。

ファンダメンタルズ分析の材料が出たからといって、すぐに飛びついていいのか判別しづらいパターンもある、ということを覚えておきましょう。

FXのファンダメンタルズ分析で注目するべきもの

ファンダメンタルズ分析の材料となる、各国の経済指標は様々な種類があり、初心者の方からすれば、どういったものに注目すればいいのか、よく分からないのではないでしょうか。

本節では、初心者でも理解できるよう、ファンダメンタルズ分析にあたって注目すべきものを紹介していきます。

  1. 経済指標
  2. 要人発言
  3. 金融政策

覚えておきたい前提知識

ファンダメンタルズ分析を行う上で、ぜひとも覚えておきたいフレーズ、それが「為替レートは国力を反映する」ということです。

とてもざっくりとした表現になりますが、為替レートが高い国は、それだけ安定した国で世界的な信頼も大きい、そのように覚えておきましょう。

つまり、その国にとって良いことが発表されれば、その通貨は買われる方向に動くことになり、また逆も然りです。

この内容を踏まえて、以下より紹介するファンダメンタルズ分析の材料が経済にどのような影響を与えるのか、考えながら読んでみてください。

1.経済指標

経済指標とは

各国の政府や中央銀行が発表する、経済に関連した統計データです。

国の状態を測る上で大切なバロメーターとなっているため、ファンダメンタルズ分析の中でも特に重要視されています。

ただ経済指標の数は沢山あり、初心者の方からすれば、どれをどのように見ればいいのか、よく分からないのではないでしょうか。

そこで、とりわけ為替相場に大きく影響を与える「米国雇用統計」「GDP(国内総生産)」、この2つだけチェックしておきましょう。

他にも、「小売売上高」「鉱工業生産」「景況感指数」など様々な経済指標がありますが、最初から多くを網羅しようとしても、覚えきれたものではありません。

まずは上記2つに絞って、ファンダメンタルズ分析とはどういったものか、基本から身につけていくことを推奨します。

2.要人発言

要人発言とは

各国の大統領や中央銀行関係者など、経済政策の中核を担っている人物の発言のことです。

発言の内容がそのまま国の方針になると考えられるため、ポジティブな意見が読み取れれば、その後の見通しは明るいと判断することができます。

ただし、発言主の性格や趣向まで考慮する必要がある、という注意点もあります。

例えば2019年、米中貿易摩擦の渦中、トランプ前大統領の発言内容には、世界中のトレーダーが注目していました。

当時、両国の関税の掛け合いがヒートアップして市場は大混乱しており、一刻も早く関係性を修復してほしいと、多くのトレーダーが願ったはずです。

ただトランプ前大統領の発言は、基本的に大げさで、煽り文句が多く、余計に混乱を促すようなものばかりで、ファンダメンタル的には全く参考にすることができません。

これは少し異例のパターンでしたが、要人発言の内容はリップサービスも多く、鵜呑みにしすぎるのも危険である、ということを覚えておきましょう。

3.金融政策

金融政策とは

中央銀行が行う金融面からの経済政策のことであり、主に政策金利の上げ下げが注目されます。

金利上げが発表されれば、通貨を保有する価値が高まるため為替レートも上昇する…と思いきや、一概にそうとも言えないところが難しいところです。

予想に反して上げの幅が小さければ、落胆ムードが漂い、売り圧力が強まることもあるでしょう。

また時には、利下げが英断とみなされて、為替レートを押し上げることもあります。

基本的には、利上げ=通貨の人気が高まると考えても問題ありませんが、過信しすぎないよう注意したいところです。

ファンダメンタルズ分析の情報源(情報収集方法)について

ファンダメンタルズ分析に必要な情報は、どこから集めれば良いのでしょうか。本節では、情報収集のやり方について、詳しく解説していきます。

各FX会社による通知

ファンダメンタルズ分析を扱う多くのトレーダーは、各FX会社が提供するアプリを通じて情報収集を行います。

なぜなら、これが一番簡単であり、また確実だからです。

最近は経済指標ごとに、自分が気になるものだけをプッシュ通知で知らせるというやり方もあるため、情報の選定も以前と比べて簡単になってきました。

またアプリの中には、スマートウォッチと連携できるものもあり、いつでもどこでもスマホを開かず情報を受け取れるようにもなりつつあります。

インターネット環境の発達に伴って、ファンダメンタルズ分析の持つ影響は、さらに強くよりスピーディになっていくことでしょう。

記事の後半では、ファンダメンタルズ分析に重宝するおすすめのFX会社についても紹介しておりますので、そちらも参考にしてみてください。

インターネット・テレビ・各メディア

従来のように、インターネット、テレビのニュース、各メディアからも情報を集めることができます。

特に、個人トレーダーのブログ等では、ファンダメンタルズ分析の情報に加えて、今後の戦略についても紹介されていたりするので、初心者にとっては大いに参考になるでしょう。

FXアプリの通知が便利

ファンダメンタルズ分析を徹底的に極めたいという人にとっては、上記の媒体から情報を集めるのではなく、FXアプリの通知から情報収集することをおすすめします。

理由としては、間違った内容が掲載される可能性や、情報がテキストに起こされるまでに、一定の時間を要するからです。

例えば2017年、北朝鮮のミサイル発射のニュースが報道されると相場は大きく円高に傾きましたが、ニュースを見てからショートを仕込むようでは手遅れです。

FXアプリのプッシュ通知を受け取った瞬間、もっと早い人はスマホのJアラームが鳴った瞬間に仕掛けているので、より有利に立ち回りたい人は、やはりスマホを活用すべきでしょう。

情報収集におすすめのFX口座

情報収集はFX会社のアプリを使うべき、という旨について説明しましたが、FX会社も様々な種類があるので、どれを選べばいいのか悩ましいところです。

そこで!ファンダメンタルズ分析に踏み出す人のために、情報収集が容易な、おすすめのFX口座を紹介していきたいと思います。

外為どっとコム

外為どっとコムの紹介

アプリでデモトレードから練習を始めたい方は外為どっとコムがおすすめ

本番もデモトレードも、アプリ内でタップ1つで切り替え可能、ファンダメンタルズ的に相場がどのように動くのか、身銭を切らずに学ぶことができるので「外為どっとコムの評判」は高いです。

外為どっとコムの特徴
  • 【らくらくFX積立を利用する場合】1通貨単位で取引可能
  • 充実した初心者向けウェビナー
  • 経済指標のカレンダーが便利
  • ニュースなどの情報サービスが充実

国内のFX口座において、1通貨という最小単位からトレードできる環境は、そう多くはありません。

らくらくFX積立では、たった100円※または1通貨からFXを始めることができるので、金銭的な面から見ても、初心者にうってつけの口座と言えるでしょう。

通貨によっては100円以下で積立投資も可能です。

※通貨単位で指定する場合は1通貨単位ごと、円単位で指定する場合は100円以上1円単位(最低1通貨相当)

積立FXについて詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

また、外為どっとコムは情報発信力が質・量ともに優れていると評判です。

「マネ育チャンネル」というFX専門メディアを運営していたり、オンラインセミナーが充実していたりと、学ぶ環境が充実しているのでファンダメンタル分析に取り組む人は口座開設だけでもしておきたいFX会社ですよ。

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外為オンライン

外為オンラインの紹介

6段階のレベルに分かれた無料セミナー。実践的な知識が学べる

外為オンラインは、「iサイクル2取引」と呼ばれる独自の自動売買サービスに強みを持つFX会社です。

自動売買メインのFX会社なので、一見するとファンダメンタルズ分析と相性が悪いように思えますが、情報や材料の取り揃えも、非常に注力している点が伺えます。

経済指標に関する情報は、初心者トレーダーに向けて「前回」「予想」「結果」それぞれの数値が分かりやすく表示しており、アプリのホーム画面からいつでもチェック可能がなので「外為オンラインの評判」は高いです!

情報収集のためだけでも、口座開設する価値があると言えるでしょう。

外為オンラインの特徴
  • 独自の自動売買サービスを手がけており、初心者からでも稼ぎやすい
  • 高水準のスワップポイント
  • ZOOMでの個別オンラインサポートあり
  • 初心者向けのセミナーが充実

特筆すべきは、6段階のレベルに分かれた、無料セミナーの実施です。

現役の為替ディーラーが担当する、ファンダメンタルやテクニカルなどの実践的な知識は、きっと皆さんのトレードに良い影響を与えてくれるのではないでしょうか。

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まとめ:情報を制するものが、FXを制する!

本記事では、FXのファンダメンタルズ分析について、以下の5つのポイントをお伝えしました。

  • FXのファンダメンタルズ分析とは
  • ファンダメンタルズ分析が機能する具体例
  • 注目すべき情報・材料
  • ファンダメンタルズ分析の情報源
  • ファンダメンタルズ分析におすすめなFX会社

正しく情報をキャッチし、内容を理解することができれば、かなりの確率で相場の方向性を予測することができるでしょう。

情報戦という観点からFXを勝ち抜きたい方は、ぜひとも本記事の内容を踏まえていただければと思います。

またファンダメンタルズ分析の知識は、FXだけでなく株式投資や仮想通貨など、他の金融市場においても応用できるので、身につけておいて損することはありません。

ファンダメンタルズ分析には、投資家として成長するためのエッセンスが詰まっているので、納得するまで突きつめてみてはいかがでしょうか。

以上、参考にしていただければ幸いです。

 
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