日本最大のラゲージメーカー・エース。60年前に日本国内でサムソナイトのスーツケースを作り始めた同社が、海外展開を念頭に20年前に立ち上げたブランド「Proteca(プロテカ)」。日本製だから実現できる高品質と耐久性を備え、幅広いユーザーに愛されている。

「安心・安全」を標榜する「Proteca」のスーツケースは、非常に壊れにくいのが特徴で、実際に販売されている商品の不良率は0.1%以下。品質に対する圧倒的な自信が10年間という長期の製品保証を実現している。そんな「Proteca」ブランドから2024年秋冬に向けてリリースされる新商品をダイジェストで紹介していこう。

●「STARIA(スタリア) CXR」

「Proteca」のメインモデルともいえる「スタリア CX R」は、ブランド独自で開発された機能を多数搭載。走行音が静かな「サイレントキャスター」、高耐久性クロム鋼ベアリングを内蔵した「ベアロンホイール」を標準搭載することで、静かさ、そして滑らかさを追求している。

滑りのよいキャスターは保持が大変というデメリットもあるが、「スタリア CX R」には、手元にワンタッチ制止が可能なキャスターストッパーを備えているのも大きな特徴となっている。22Lと37Lの機内持ち込みサイズが2種類で、預け入れサイズが52L、82L、101L、103Lの4種類で展開。

  • トランク型の「スタリアCXR」。まちが広いのが特徴でヘルメットなどの高さのあるものを収納することもできる

  • 「スタリア CXR」の20周年限定モデルは、ポリカーボネート樹脂の表面にアルミの薄い膜を蒸着することで、金属の重厚な質感を出しつつも軽いスーツケースを実現した。サイズは37Lと103L、101Lの3タイプの展開。

●プレスティ

「プレスティ」は、クロムメッキの金属パーツやリアルレザーのハンドルを採用したラグジュアリーモデル。スーツケースカバーを備えるなど細部にまでこだわったモデルとなっており、これまでスーツケースにはあまり使用されなかったが、最近では人気の一角となっている「ホワイト」をカラーバリエーションとして採用している点も注目したい。

サイズは34Lと77L、100Lの3種類で販売する。

●MAXPASS(マックスパス) RI2

リサイクルに特化した「マックスパス RI2」の素材となるポリプロピレン樹脂は、廃車になった自動車の内部パーツや物流のパレットなどを粉砕し、樹脂に戻したものを使用。北海道の工場で生産されているが、再生素材も北海道内のリサイクル業者から仕入れるという徹底ぶりとなっている。

生地部分にも再生ポリエステルを使用しているほか、振動で発電するLEDライトを搭載。「Proteca」に限らず、20,000円以上のハードタイプのスーツケースにリサイクルチケットをつけるなど、エコにこだわるエースらしい一品となっている。こちらは機内持ち込み可能な38Lでの展開鑿となる。

●360 G4

プロダクトデザインを手掛ける「nendo」の佐藤オオキが、「Proteca」のリブランディングに際して企画した「360」は、開閉用のファスナーがスーツケースを一周しているため、上下左右どの方向からでも開閉可能となっているのが特徴。豊富なカラーバリエーションも注目したい。

  • ファスナーがスーツケースを一周しているのが特徴

サイズ展開も豊富で、24Lと38L、52L、71L、100L、105Lの6サイズ展開となる。

●チェカーフレーム

現在、スーツケースはファスナータイプが圧倒的に主流となっているが、「チェッカーフレーム」は昔ながらのフレームタイプ。軽量で高剛性を誇るマグネシウム合金フレームを異採用し、高い気密性と耐久性を実現している。

8月28日から順次販売開始となるチェッカーフレームLTDは、35Lと98Lの2サイズ展開。

●MAXPASS(マックスパス) 4

機内持ち込みサイズで最大級の容量を目指した「マックスパス 4」。一般的な機内持ち込みサイズは30L台だが、40Lという高い収納力を実現している。特徴的な前ポケットはワンタッチで開くことが可能となっており、よりスムーズな出し入れが可能となっている。29Lでの展開も用意。

●KOHLY(コーリー) 2

抗ウイルス・抗菌防臭機能を備えた「VIRTECT FABRIC」を内装生地に採用した「コーリー 2」は、旅行先でも清潔さをキープできる。特徴的なボディシェルの模様は、旅に出る喜びを演出するだけでなく、表面を傷つきにくくし、強度を保つ役割も担っている。35L、 52L、 68L、96L、126Lの容量で展開。