MSI「G965MDH-FI」

主な仕様
メーカー MSI
製品名 G965MDH-FI
フォームファクタ マイクロATX
対応ソケット LGA775
対応CPU Core 2 Extreme QX、Core 2 Quad、Core 2 Extreme X、Core 2 Duo、Pentium Extreme Edition、Pentium D、Pentium 4、Celeron D
対応FSB 1066/800MHz
チップセット Intel G965+ICH8DH
対応メモリ PC2-6400/5300/4200×4スロット(最大8GB)
統合グラフィック Intel GMA X3000(チップセット内蔵)
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2
ストレージ SATA×6、PATA×1(JMicron JMB20335)
RAID機能 チップセットSATA(RAID 0/1/0+1/5)
ネットワーク 1000Mbps×1(Intel 82566DC)
オーディオ 8ch HDオーディオ(Realtek ALC884)
インタフェース USB2.0×8、IEEE1394a(VIA VT6308P)×2

標準的なインタフェースにD-Sub15ピンアナログとIEEE1394(6ピン)が付属。DVI出力が無いのがやや惜しいところ

ノースブリッジはGMA X3000グラフィックスコアを統合したIntel G965

サウスブリッジはNH82801HH(ICH8DH)

MSIのマイクロATXマザーボード「G965MDH-FI」。チップセットにはIntel G965+ICH8DHを採用し、イーサネットチップはIntel 82566DC。Intel Viivテクノロジーに対応したデジタルホーム向けの構成だ。マイクロATXというサイズを利用してスマートなテレビサイド用PCとして組み立てたい1枚。

マイクロATXでありながら6基までのSATAデバイスを接続可能

省スペースなマイクロATXサイズの製品ではあるが、SATAポートは豊富だ。他のIntel G965+ICH8DHマイクロATXマザーボードを見ると、ICH8DHが最大6ポートまでサポートしているにもかかわらず4ポートしか搭載していない製品も見られる。特に録画パソコンやAV編集用PCとして検討中のユーザーはここに注目。G965MDH-FIではマイクロATXながらICH8DHがサポートする最大数の6ポートのSATAポートを搭載している。

PATAデバイスをUSB変換して内部接続するJMicron JMB20335

今現在、光学ドライブはパラレルATA(PATA)接続が主流。SATA光学ドライブは徐々に製品が登場しつつあるが、普及の面からまだまだといったところ。しかしIntel G965チップではそのサポートが終了し、PATAデバイス(IDEインタフェース)がそのままでは接続できない。そこで、G965MDH-FIではJMicron「JMB20335」チップが搭載されている。このチップは、単体でPATAマスストレージデバイスをUSBに変換する機能を持つ(つまり、一般的なUSB接続の外付けドライブと同じ感覚で利用できる)。ただし、ここに接続可能なデバイスは1台で動作モードはUltra DMA 66モードまで。さらに、OSのインストールドライブ(起動用のHDD)としては利用することはできないとされているので注意が必要。

MSIロゴをマーキングしたチップが搭載されているが、これは同社ハイエンド製品が搭載するCore Cellチップではない

オーディオチップはRealtek ALC883

デジタルビデオカメラ等を接続できるIEEE1394ポートも搭載。チップはVIA VT6308Pで、バックパネルに1ポート、ヘッダピンで1ポートを搭載している

ギガビットイーサネットチップはViivの構成要件でもあるIntel 82566DC

マイクロATXのサイズ、ストレージ容量、この2つを両立するG965MDH-FI

G965MDH-FIは、マイクロATXマザーボードのサイズをいかせば省スペースPC向きということになる。サウスブリッジにICH8DHを、GbEチップにIntel 82566DCを組み合わせていることで、Viiv、つまりホームエンタテインメント向けにも最適と言える。拡張性に目を向ければ、拡張スロットこそATXよりも少ないが、ストレージの拡張性はほぼ同等。録画映像を蓄積するホームサーバなど、サイズは小さくあって欲しいが、ストレージ容量は大きい方が良いといった、マイクロATXでありながらややハイエンド寄りのニーズにもマッチするのではないだろうか。