結局のところ、仕事を趣味にできる人が強い
仕事は簡略化して考えると質x時間であると私は考えています。質を高めて時間を多く投下することが、周りを圧倒する結果を出すためには必要です。
土日の自己投資や仕事は、質や時間に影響を与えて仕事自体を高めます。これを可能にするために重要なのは、仕事を趣味にすることです。
仕事を仕事として扱う人は、土日の仕事がつらいものになりますが、趣味化すれば余暇の過ごし方の一つになります。
どうすれば、仕事を趣味にできるのか
私自身、仕事は趣味であると公言しており、人から「仕事を趣味化できるのは特別な部類の人なのではないか?」と聞かれることがあります。
私の場合はすべての仕事が趣味と言えるわけではなくそのうちの一部を趣味化して楽しめる状態を作っています。趣味化するためにはいくつかのコツがありますので皆さんの参考になれば幸いです。
(1)長期の目標を設定して、目標と今の仕事の共通点を見つける
趣味のゴルフやランニング、推し活においてもたいてい何か目標を緩く設定しているケースは多いはずです。ゴルフなら100を切りたい、ランニングではマラソンでサブ4を切りたいなど。目標があるからのめりこみ、一喜一憂を含めて趣味になります。
同様に仕事においても目標を設定することが趣味化の近道と言えます。ここでは、What(何をできるようになる)よりかWho(どういうビジネスパーソンになる)の設定の方がより長期的な目標設定がしやすいと思います。
マネージャーになりたいと思っている人の場合、土日に資料を作らないといけないときは、資料の精度を高めていき説得力を増すことがマネージャーへの道につながるのだ。というように目標と足元の仕事をつなげることが重要です。
Whoの設定が難しい場合のポイントは、「〇歳のタイミングであの人みたいになりたい」というようにベンチマークを設定することをお勧めします。私の場合は、Google時代の上司の上司をベンチマークにしながら、なりたいビジネスパーソン像を作っていったのが最初のきっかけです。
(2)短時間、短サイクルでゲーム化する
土日にだらだら仕事をするのは、回避すべきです。メリハリをつけることでアクティビティ化することができます。
例えば"この仕事を60分で終わらせる"というタイムアタック形式にする。見積もりを大量に作るなどの繰り返しのタスクがある場合は、1タスクの処理時間を計って最速記録を狙うなど。今ある作業やタスクをゲーム化することは集中力を高めて早く終わらせるために有効です。
(3)不便を解消する
仕事で非効率な工程がある場合は、その工程の効率化を土日に行うのもお勧めです。
私の場合、エクセル作業をする機会が多いのですが、土日にマクロを組んで効率化を図ったりしています。そのほかにも大量にある、やるべきことをタスクシートで整理して全体を見える化して翌週に備えることもしています。
自分の目の前にある不便を土日に解消することは、問題解決が目に見えてわかりやすく、小さな成功体験につながります。
不便の解消は翌週からのパフォーマンス向上に直結するので、土日の仕事が平日に良い効果をもたらすサイクルも作りやすいです。
(4)幼少期からの「好き」を思い出す
だれもが幼少期、何かが好きで夢中になった経験があるかと思います。このときの「好き」は仕事を趣味化するうえでの大きなヒントだと私は考えています。
私がヒヤリングした限りにおいて謎解きやパズルが好きだった人は、仕事においてもややこしい課題解決を楽しめる傾向があります。皆さんも幼少期の「好き」と今の仕事の共通点を見つけてみてください。多少強引でも構わないです。
私の場合は、ギネスブックの世界記録や野球選手名鑑の各選手の成績を眺めるのが好きだったのですが、仕事は営業でした。一見つながりがないように見える「好き」と「仕事」ですが、常にデータに基づいた営業を行ってきた結果、データや数字に基づいた営業戦略や営業活動というのは私の武器になりました。
皆さんにもそのような武器になる「好き」の体験があるはずです。
メリハリをつけた土日でハイパフォーマーに
ハイパフォーマーは仕事だけをやっているのではなく3つの型の融合型です。
- リフレッシュ
- 学習
- 仕事
カギになるのは、この3つのどれかをやるときはそのことに徹底的に集中することです。
リフレッシュしている最中に仕事のことを考えてしまうと非常に効率が悪く、どちらも中途半端になってしまいます。
メリハリをつけた土日の過ごし方がハイパフォーマーへの道となります。次の週末、ぜひリフレッシュ、学習、仕事それぞれの時間を意図的に設計して存分に集中してみてはいかがでしょうか。心地よい達成感が生まれるはずです。
それでは良い週末と趣味化ライフを。また次回のコラムでお会いしましょう。