第二回目の緊急事態宣言が解除されたのかどうか判然としないまま、どうやらまた次の緊急事態宣言が出されるらしい。

もはやプレステ4を買う前にプレステ5が発売されプレステ3はサポートを終了していた、みたいな展開であり、「今は何回目の緊急時点宣言でしょう? 」でクイズが1問作れてしまう。

さらに途中で「マンボウ」なる、Fateシリーズにおける「プリズマ☆イリヤ」みたいな謎の海洋生物も参戦し、全部把握している人間は相当なコロナ通と言っていい状態だ。

しかし、ブレているのは人間だけであり、コロナの方は一貫して「人体に有害」という方針を崩しておらず、それで実績を出してしまっている。途中で「変異」というマンネリ防止のためのイメチェンを図ってきたが、それもおおむね当たっている。

もしかしたらコロナの方が指導者の才覚があるのではとすら思えるが、コロナがそういう方針を変えないなら、こちらも「外出しない方がコロナの感染率は下がる」という対策を続けるしかない。

そんなわけで、今年の連休も「逆に旅行」「あえて乱(みだれ)パ」などの逆張りをせず、部屋でおとなしくしている方が賢い。

リアルGW(ガッデムウィーク)に興じたいあのゲームのはなし

2回目のリアルGW(ガッデムウィーク)になるわけだが、こちらも自粛慣れしてしまっているし、企業側も無理に外出させるよりも、いかに部屋から出さずに金を溶かさせるか、にシフトチェンジしている。

おそらく、連休に合わせ、漫画やアニメ、ゲーム業界は利益を出すための釣り餌として、無料配信や割引などのキャンペーンをやってくるだろう。そういう情報を逃さなければ、連休に外出しなくてもさほど退屈しなくても済むと思う。

ちなみに私は、「桃太郎電鉄」に興じる予定だ。桃太郎電鉄とは、すごろくのようなボードゲームで通信で対戦もできることから、コロナ時代にマッチし250万本の大ヒットとなっている。

この桃鉄も連休前に、対戦で「マイル」を貯めて特典を受け取れるなどアップデートを行っている。ちなみにサントラ購入をすると、プレイヤーのコマである列車を「殿様うんち列車」にカスタマイズすることができる。

「殿様うんち列車」とは、口に出すだけでIQが下がるのであまり言いたくないが、殿様の格好をしたうんちをディスプレイした列車のことである。

もはやIQがさがりすぎてかんじへんかんすらできなくなっているが、とりあえず運営はプレイヤーのことを全員男子小学生と思っているようだ。

確かにプレイヤーに四半世紀前の小学生が多いのは事実だが、それは現在では中年と呼ぶのである。童心に戻ってもらいたいという気持ちからかもしれないが我々もいい大人だ。せめて妙齢の男女に相応しい、「大便将軍」のような大人っぽい名前にしてほしかった。

家でも簡単に“生ビール”が飲める、画期的商品が品切れ中

  • 缶を開けたら泡がモコモコせり上がってくる様子は、四半世紀前の小学生向けの知育菓子的な趣があります

    缶を開けたら泡がモコモコせり上がってくる様子は、四半世紀前の小学生向けの知育菓子的な趣があります

最近は室内ジョイだけではなく、屋外ジョイも室内で楽しんでしまおうという動きが高まっている。ひきこもりの私からすると、みんなそんなに外のことが好きだったのか、と驚きだ。

やはり外に出られなくなってから、その大切さに気づいたのだろうか。漫画家としては、打ち切りが決まってから応援されても手遅れのケースが多いため、屋外ジョイのこともこうなる前に応援してあげて欲しかったが、想定外の疫病のせいなのでやむを得ない部分が多いだろう。

旅行や外食気分を味わうためお取り寄せやお持ち帰りに力を入れるところが増えたのはもちろん、さらに旅感を出すため機内食や新幹線のスゴクカタイアイスも通販を始めている。

飲み会というジャンルでも「Zoom飲み会」が生まれたが、より飲み会感を演出する商品が話題になった。

その名も「アサヒの生ジョッキ缶」だ。

アサヒの生ジョッキ缶とは、ふた部分が缶詰め状になっている缶ビールのことで、ふたを開けると生ビールのように泡が立つ。

飲みと言えばやっぱり生ビールという人も多いだろうが、自宅で再現するのは難しい。ビールサーバーを持っている人もいるが、多くのキッチン用品がそうであるように、洗うのが面倒という理由で1,2回触った後は使わなくなったりする。

そんな中、生ジョッキ缶は生ビール気分が手軽に味わえるとして即完売、現在では入手が難しいという。

これに関しては話題作りのための品薄商法ではという疑いもある。私の本だって2冊しか刷らずにお父さんとお母さんに買ってもらえば「即日完売御礼!」ということにできるのだ。

しかし、今の世の中、品薄商法など転売ヤーがのさばるだけであり、何故対策をしないのか、と逆に企業イメージが悪くなる。今coolなのは転売ヤーが買い占め転売にかかったところで受注生産発表もしくは在庫大量放出で、転売ヤーを駆逐することである。

このジョッキ缶がどう良いのかというと、私はこの世の美味い汁グランプリ、無料部門一位は水道水、有料部門はファンタグレープという嗜好なのでビールの味はわからないが、飲んだ人によると結構美味しいらしい。

もちろん本物の生ビールと同じとまではいかないだろうが、この沈みがちな世の中でちょっとでもテンションが上がるのは大事だ。

このジョッキ缶だけではなく、コロナ以降、自宅用の酒類の種類は増えているという。確かに我が家も、発泡酒と缶チューハイぐらいしかなかったのに、最近では炭酸で割るレモン酎ハイなどが並ぶようになった。

飲酒も貴重な室内での娯楽である。酒を飲むと一日が終わるのが早いので、特に暇を持て余している人には良い娯楽だ。

しかし、飲み過ぎると、一日だけではく、人生が終わるのが早くなってしまうという危険性がある。飲酒に関してはちょっと良い物を少しずつ飲む、という楽しみ方をした方が良い。