最寄り駅の電車時刻表や、目的地までの乗り換え情報は、常に調べられる状態にしておくと何かと便利だ。ただ、手帳に書き写したり、携帯のメモ機能などに保存しておき、必要に応じて確認することは可能だが、利用しない駅のデータまで準備するとなると膨大なデータ量になってしまう。また、携帯電話向けに展開されている路線検索や乗り換え情報サービスをiPod touchでも利用したいという人も多いだろう。
そこで今回紹介するのが、時刻表および路線検索サービス「駅探」だ。このサービスを使用すると、いつも持ち歩いているiPod touchで最新データを確認できるようになる。
また駅探の便利な点に、過去に行った検索の履歴を残せるため駅名などを何度も入力し直す手間を省けるというものがある。他プラットフォームに存在する同種のサービスではすでに当たり前の機能だが、残念ながら、iPod touch向けでは意外と少ないのだ。
ソフト名 | 駅探 |
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作者 | 駅探ラボ |
ジャンル | 検索(路線 / 時刻表) |
種別 | Webアプリケーション |
動作確認 | iPhone、iPod touch |
機能と特長
Safariから「駅探」にアクセスすると、「乗り換え案内」「駅の時刻表」「運行情報」を調べられるようになっている。まずは各機能について詳しくみていこう。
(1)乗り換え案内
メニューから[乗り換え案内]ボタンをタップすると、[乗車駅]、[乗下車駅入れ替え]、[下車駅]の3つのボタンが表示される。まずは[乗車駅][下車駅]のボタンをタップし、それぞれ駅名を入力しよう。
駅探ではソフトウェアキーボードによる入力を一切行わない。例えば、[乗車駅]ボタンをタップすると、ひらがなの一覧が表示される。この中から駅名の最初の1文字を選択すると、次に2文字目候補が表示される。同様にして2文字目を選択するという形で、駅名をさらに絞り込んでゆく。
駅探では、この方法でソフトウェアキーボードを一切使わず、わずか4ステップほどで目的の駅名を探し出せる。
乗車駅と下車駅のセット完了後、[検索開始]ボタンをタップする。詳細な乗り換え案内はもちろんのこと、乗り換え回数、乗車賃、所要時間などもあわせて表示されるため、どの経路で行くのがベストかの判断材料になるだろう。
また、乗車駅名と下車駅名の間にある入れ替えボタンをタップすると乗車駅と下車駅をワンタッチで入れ替えられる。目的地で仕事を終え同じ経路を帰る場合など、わざわざ駅名を設定し直す必要がなく便利だ。さらに、デフォルトでは現在時刻を元に検索するのだが、下車駅名の下に配置されている現在時間の項目をタップすると任意の日時を設定できる。
乗車駅名と下車駅名の間にある入れ替えボタンをタップすると、乗車駅と下車駅を入れ替え可能。また、検索結果は検索履歴に保存されるので、同じ検索を行う場合は検索履歴から選択できる |
下車駅名の下にある現在時間の項目をタップすると任意の日時を設定できる |
(2)駅の時刻表
「駅の時刻表」では、時刻表をチェックできる。操作方法は簡単で、まずはメニューから[駅の時刻表]ボタンを選択し[新規検索]をタップ。乗り換え案内の場合と同様の手順で駅名をセットし、一覧表示される駅の時刻表から目的の時刻表を選択するだけだ。
現在時刻を基準として時刻表が表示されるため、平日ダイヤか休日ダイヤかなどまったく意識せずに使える。さらに一度検索した時刻表は検索履歴に保存されるため、次回同じ駅の時刻表を確認する場合は検索履歴からダイレクトに選択できる。
(3)運行情報
天候の影響や、何らかの事故による電車の運行状況の変化は、仕事をしながらでも気になるものだ。そんな場合も「運行情報]を使えば様々な運行情報を簡単にチェックできる。
メニューから[運行情報]を選択すると、各線の一覧が表示される。この中で何か情報がある項目は赤く表示され、その項目をタップすると詳細な情報が表示される。
最限の入力の手間で検索可能
駅探では、ソフトウェアキーボード入力の手間を少しでも省くために独特の検索機能を採用している。この機能によってわずかなステップで目的の駅名をセットできる。この他にも、乗下車駅入れ替えボタンで目的地から戻る場合に駅名を再びセットする手間を省いたり、検索結果を履歴として残し、履歴一覧からタップするだけで日時のみを変更した検索が行えるようにしたりなど、iPod touchで快適に使用できるよう様々な工夫がされている。
駅探を使えば出張先や旅行先など、初めて訪れた場所でも大きなボタンと効率的な入力方法により、ストレスなく乗り換え経路や時刻表を確認できる。駅探のURLをブックマークしておくことをお薦めする。