Googleのスマホ、Pixel 8aが発売された。昨秋(2023年秋)のPixel 8 Proと8の発売からほぼ半年後というタイミングは例年通りのスケジュールだ。同社からの貸し出し品をしばらく使ってきたが、すこぶる気持ちのいいスマートフォンだ。なにしろ先行するProや無印とプロセッサーが同じでパフォーマンスも申し分ない。

  • Pixel 8aのPorcelain(ホワイト系)とBay(ブルー系)

Pixelは日本市場をかなり意識しているようで、そのマーケティングにも熱心だ。日本市場でのPixelシリーズはその売れ行きも好調で、IDC Japanの調べでは2023年通年の合計出荷台数でApple、シャープに続き3位につけ、国内シェア10.7%を獲得している。前年からの成長率は527%というのには驚いた。

耐衝撃やガラス、薄型軽量など種類広がるPixel 8aケース

となればサードパーティもほおっておかない。アクセサリ大手のトリニティもそんなベンダーのひとつで、以前からPixel向けの製品を積極的にラインアップしている。今回も、同社のオリジナルブランドSimplism(シンプリズム)でPixel 8a用にすでに6種類ものケースを発売している。

  • [FlipNote] 耐衝撃フリップノートケース
  • [Aegis Solid] フルカバー TPUケース
  • [AIR-REAL INVISIBLE] 超精密設計 極薄軽量ケース
  • [GRAV] 衝撃吸収 ハイブリッドケース
  • [GLASSICA] 背面ガラスケース
  • [Turtle Solid] 超精密設計 ハイブリッドケース

また、画面保護フィルム/ガラスカメラレンズ保護フィルム/ガラスも豊富にラインアップしている。手帳型のフリップノートケースは8色ものカラバリを用意するなどの熱心さだ。

これらのアクセサリを物色しているときに、同社のプロモーションチームに問い合わせたりするなかで、各ケースや保護フィルム、そして、オリジナルストラップを試させてもらった。

Pixel 8a用スマホケースにダークホースがいた

まず、「スマホショルダー&ネック 2WAYストラップ」。色はスエードブラックだ。クラレ開発のクラリーノを採用したヴィーガンレザー製で、長さの調整もできるようになっていて、ショルダーストラップとしても、ネックストラップとしても使える。

この製品にはストラップひもを取り付けるパーツが2個付属し、2個ともをケースに装着してストラップを接続する。今回発売されたSimplismブランドの8a用ケースは、極薄のAIR-REAL INVISIBLEをのぞき、下部左右角にストラップホールが装備されている。そこにひもパーツを取り付けることで安定した2点支持での斜めがけができるようになる。

  • 写真は[GLASSICA] 背面ガラスケースにスマホショルダー&ネック 2WAYストラップをとりつけた様子

  • 両側にストラップホールがあって、2点で吊り下げることができる

個人的に、スマホの肩から斜めがけ、そして、理想的には2点支持というのは永遠のテーマで、いろいろとその方法を模索してきたのだが、こんなところにダークホースがいた。左右にストラップホールを装備したケースが存在するなんてちっとも知らなかった。不勉強が恥ずかしい。そして素晴らしい。

2点で吊り下げることで、1点吊り下げのときのように、ぶらさげたスマホがクルクルと回転してストラップがこんがらがることもない。ちなみにこの吊り下げパーツは100均の手芸用品などで調達したパーツでも代用できそうだ。ただし、耐久性が求められる重要な部分でもあるので、あくまでも自己責任だが、複数スマホをとっかえひっかえする使い方もありだ。左右にストラップホールのあるSimplismケースはもちろんiPhone用のものもある。

意外と耐久性も必要。薄型でもストラップ付きが出るとうれしい

個人的には今回見せてもらったケースの中で、極薄のAIR-REAL INVISIBLEをいちばん気に入っていたのだが、残念ながらストラップホールがない。同社によれば耐久性の問題で、ストラップが引っかかったりしたときに、かなりの強度がないとケース側が壊れてしまうのだそうだ。華奢で極薄のAIR-REAL INVISIBLEではストラップ利用を担保できないということなのだろう。

ストラップを使ってぶら下げて歩けば衝撃もあるだろうし、普通にしていても荷重がかかり、本体の重さ以上に何倍もの力がかかるという。そんな拷問テストを繰り返して製品ができあがる。でも、次の新発売ケースでは、こうしたところをなんとか解決して、アッと驚く工夫を見せてほしいものだ。