ASUS Republic of Gamers (ROG)は8月19日、ASUSのグラフィックカード開発30周年を記念したモデル「ROG Matrix GeForce RTX 5090 – ASUS Graphics Cards 30th Anniversary Edition」を発表した。NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 5090」を搭載し、空冷仕様で最大800Wの電力供給に対応。30年にわたって積み重ねてきた設計思想と最新技術を融合させた記念碑的な製品である。

30周年記念モデルは、標準の12V-2x6ピンコネクタと、ASUS独自のBTF(Back-To-the-Future)設計に対応したGC-HPWRアダプターによるデュアル電源入力を採用し、最大800Wの電力供給に対応する。これにより、約10%のパフォーマンスブーストが可能になる。

冷却機構としては、空冷ファンを4基搭載した「クアッドファン」を採用。片面には3基のAxial-techファン、裏面にはもう1基を配置し、前後からのプッシュプル方式で効率的なエアフローを確保している。さらに、銅製ベイパーチャンバー、液体金属グリス、高密度フィンを備えた大型ヒートシンクを組み合わせ、発熱に対応する。また、3オンス銅層を用いた高品質PCBにより電圧降下を抑制し、高クロック動作時の安定性を確保している。

ユーザーフレンドリーなオーバークロック機能は2008年の「ASUS EN9800GT Matrix」で初採用された。銅製ベイパーチャンバーは2010年の「ROG Ares」から、3オンス銅層の高品質PCBは2011年の「ROG Mars II Dual GTX 580」で導入された。これらに加えて、2020年代のASUSカードで採用されてきた「Power Detector+」「Thermal Map」「Level Sense」といったセンサー機能を搭載。さらに近年ASUSが展開しているBTFシリーズのマザーボードとの組み合わせで、裏配線による見た目の美しさと冷却性能を両立できる。このように30周年記念モデルは、これまでの製品で採用されてきた数々の技術の集大成となっている。

外観デザインは、「ROG Matrix GeForce RTX 2080 Ti」で評価された“インフィニティミラー”を継承しつつ、赤と黒を基調としたメタリックなフレームと曲線的なラインで重厚さと未来感を表現。「MATRIX」ロゴが光るミラーライティングパネルを搭載し、横置き・縦置きのどちらでも強い存在感を放つ。

販売方法や価格は現時点で公表されていないが、Wccftechによれば、世界で1000台のみの限定生産となる。ASUSは、30周年を祝う特設サイトで様々なイベントを実施しており、ROG Matrix GeForce RTX 5090 30周年記念モデルを賞品に加える予定である。