MMD研究所は3月5日、「2025年2月MVNOのシェア・満足度調査」の結果を発表した。MVNOの利用率は9.1%で、最も多く利用されているサービスの座は2023年6月に新規受付を停止している「OCN モバイル ONE」がいまだに維持していることが明らかになった。
この調査は、2月1日~2月6日にかけてインターネット上で実施されたもので、18歳~69歳の男女40,000人を対象とした予備調査と、MVNO利用者1,050人を対象とした本調査の2段階で行われた「2025年2月MVNOのシェア・満足度調査」の結果に基づくもの。
調査対象としたMVNOサービスは、OCNモバイルONE/楽天モバイル(MVNO)/mineo/IIJmio/イオンモバイル/J:COM MOBILE/日本通信SIMの7サービス。このうち、OCNモバイルONE/楽天モバイル(MVNO)がすでに新規受付を停止している。
18歳~69歳の男女40,000人のうち、通信契約のあるスマートフォン所有者36,836人を対象に、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスを尋ねたところ、MVNOを契約している割合は9.1%だった。
MVNOを契約している3,358人に契約しているサービスを尋ねたところ、「OCN モバイル ONE」(17.1%)が最も多く、次いで「mineo」(14.4%)、「IIJmio」(13.9%)の順となった。2024年9月の調査でOCN モバイル ONEのシェアは前回調査から1.9ポイントダウンの17.0%だったが、この半年間のサービス離脱があまりなかったことになる。
新規契約を停止している「OCN モバイル ONE」と「楽天モバイル(MVNO)」を除く5つのMVNOサービスのうち、2024年9月と比べて利用率が最も増加したのは「日本通信SIM」(+1.5ポイント)、次いで「J:COM MOBILE」(+0.4ポイント)、「IIJmio」(+0.3ポイント)だった。
MVNO 7サービスの利用者1,050人を対象に、利用しているサービスの総合満足度を調査したところ、「日本通信SIM」が808ポイントで最も高く、次いで「OCN モバイル ONE」(769ポイント)、「mineo」(760ポイント)という結果。前回はIIJmioと並ぶ3位タイだったOCN モバイル ONEが2位に順位をあげ、そのぶんmineoとIIJmioが順位を落としている。
さらに、同じくMVNO 7サービス利用者1,050人を対象に、家族や友人に薦めたいかを10点満点で評価してもらい、推奨者(9~10点)、中立者(7~8点)、批判者(0~6点)の割合から算出したNPS(ネット・プロモーター・スコア)を調査した。その結果、サービス別のNPSは「日本通信SIM」が12.7で唯一プラスのスコアを獲得。これに次いで「mineo」がマイナス7.3、「イオンモバイル」がマイナス8.7となった。