パナソニックは2月26日、Lマウントを採用したフルサイズミラーレスの新製品「LUMIX S1RII」(DC-S1RM2)を発表した。4430万画素のセンサーを搭載した高画質モデル。本体デザインを一新し、従来モデルよりも本体を大幅に小型軽量化した。連写性能を向上したほか、AI技術を用いたAFで追従性能を高めた。動画撮影時、クロップなしで周辺部のゆがみを抑えるクロップレスモードも搭載した。写真も動画も高画質に撮影できるモデルとして、プロやハイアマチュアに訴求する。

価格はオープンで、実売価格はボディ単体モデルが475,000円前後、レンズキットが594,000円前後、バッテリーグリップが38,000円前後。発売は3月27日。

  • 本体を大幅に小型軽量化したLUMIXシリーズのフラッグシップモデル「LUMIX S1RII」(DC-S1RM2)

2019年3月発売の「LUMIX S1R」の後継モデル。本体デザインを一新して大幅な小型軽量化を図り、現在の売れ筋モデル「LUMIX S5II」並みの本体サイズに仕上げた。奥行きこそ17mmほど厚いが、幅や高さはS5IIとまったく同じ。3製品のサイズや重量の違いは以下の通り。

機種名 本体サイズ 重さ(メモリーカード、バッテリー含む)
LUMIX S1RII 134.3×102.3×91.8mm 795g
LUMIX S1R 148.9×110.0×96.7mm 1,016g
LUMIX S5II 134.3×102.3×90.1mm 740g

センサーは4430万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー。ハイレゾモードを利用すれば1億7700万画素での撮影が可能で、手持ちハイレゾにも対応する。高画素ながら、最大40枚/秒の高速連写が可能。プリ連写機能も搭載しており、最大1.5秒前までさかのぼって撮影できる。

  • 本体サイズはLUMIX S5IIとほぼ同じながら、4430万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載する

  • 丸形のファインダー窓を採用

  • 操作ボタン類の配置はLUMIX S5IIとほぼ同じ。液晶パネルは省略した

  • 背面液晶はチルトとバリアングルの両方の特徴を持つチルトフリーアングルモニターを採用する

  • 横から見たところ

AFはAI技術を盛り込み、瞳や顔AFの精度を高めた。人物の追尾性能も高め、複数の人が行き交う状況でも粘り強くAFを合わせるよう改良している。

動画撮影時の手ブレ補正は、新たにクロップレスモードを搭載。周辺部のクロップなしで、広角撮影時に目立ちやすい周辺部のゆがみを抑えた。動画は最大8K画質での撮影が可能になった。

電源オフ時にシャッターが閉じてセンサーを保護する機能を新たに追加した。背面液晶はチルトとバリアングルの両方の特徴を持つチルトフリーアングルモニターで、EVFは576万ドットの高精細OLEDパネルを採用する。

縦位置でも横位置と同じ感覚で撮影できる専用のバッテリーグリップもオプションで用意する。

  • 別売のバッテリーグリップ「DMW-BG2」

  • バッテリーグリップを装着したところ

  • 縦位置でも横位置と同等の操作で撮影できる

発売記念で、LUMIX S1RIIを購入した人にバッテリーパックとバッテリーチャージャーをプレゼントするキャンペーンを実施する。対象の購入期間は5月11日まで。