Arduinoは7月11日、Arduinoマイコンボード「Arduino UNO R4 WiFi」を用いた電子工作入門キット「Arduino Plug and Make Kit」の提供を開始した。7種類のModulinoコンポーネントが付属し、それらを組み合わせてIoTデバイスを簡単に作成できる。電子ブロックを彷彿させるキットで、Arduinoチームは「Arduinoを始める最も簡単な方法です」としている。価格は78ユーロ。日本ではスイッチサイエンスがWebショップで販売を開始した。
Plug and Make Kitは、Wi-Fi/ BluetoothやオンボードLEDなどを搭載するArduino UNO R4 WiFi、センサーやアクチュエータの機能を備えたQwiic互換モジュール「Modulino」、組み立てフレーム、Qwiicケーブルで構成される。キットには以下の7つのModulinoが1個ずつ同梱されている。
- KNOB(プッシュボタン付きエンコーダ)
- PIXELS(8 x RGB LED)
- DISTANCE(ToF近接センサー)
- MOVEMENT(6軸IMU)
- BUZZER(ブザー)
- BUTTONS(3 x ボタン)
- THERMO(温湿度センサー)
QwiicはI2C通信を利用したプラグアンドプレイの接続システムで、ArduinoはQwiicを用いてモジュール接続を容易にしている。Plug and Make Kitでは、モジュールをつないで組み立てフレームにネジで固定してIoTデバイスを作成する。はんだ付けやジャンパーワイヤーは必要ない。
ArduinoはArduino Cloudで、Plug and Make Kitのステップバイステップのインストラクションやモジュールのチュートリアルを兼ねた7つのプロジェクト(天気予報、タイマー、植物の最適な温湿度の確認、ゲームコントローラ、スマートライト、ライトのジェスチャー操作)を提供している。Arduino Cloudは、Arduinoボードやその他のIoTデバイスをオンラインで管理、制御、監視するためのツール、アイディアを共有するコミュティを提供するクラウドプラットフォームである。Plug and Make Kitを入口に、初心者でもテンプレートが用意されたプロジェクトから始めて知識とスキルを高めながら、電子工作の世界に入っていける。