米Intelは5月15日(現地時間)、「Thunderbolt Share」を発表した。Thunderboltケーブルで2台のPCを接続し、Thunderboltによる高速なデータ転送やフォルダ同期、新しいPCへのデータ転送、非圧縮のスムーズな画面共有、1組のキーボード/マウスによる高レスポンスなPC間操作などを可能にする。

Thunderbolt Shareには、ライセンスを受けたOEMによるThunderbolt4/5搭載のWindows PCまたはThunderboltアクセサリーが必要になる。Lenovo、Acer、MSI、Razer、Kensington、Belkin、Promise、Plugable、OWCなどがサポートを予定しており、2024年後半から対応するPCやアクセサリーが登場する見通しだ。

I&Aの2023年のコンピュータ使用トレンド調査によると、週に2時間以上ゲームをするPCユーザーは平均2.4台、プロシューマークリエイターは2.5台、プロクリエイターは2.4台のPCを所有していた。ノートPCとデスクトップPCの組み合わせである場合が多く、プロシューマークリエイターの場合、ノートPC所有者が90%、デスクトップPC所有者が65%である。Thunderbolt Shareは、マルチPC環境における高速なファイル転送、周辺機器や大画面モニター、高速ストレージの共有などのニーズに、ハードウェアベースの安全な接続セキュリティで対応する。

Thunderbolt Shareを使用するには、ライセンスされたWindows PCまたはアクセサリーを入手し、Thunderbolt 4/5ポートを装備したWindows PCにThunderbolt Shareのアプリケーションをインストールする。下のように、2台のPCの直接接続、ThunderboltドックやThunderboltモニターをハブにする接続など、柔軟な構成が可能。使い方によっては、一方のPCだけにライセンスがあればThunderbolt Shareを利用できる。

接続したPCでThunderbolt Shareアプリケーションを起動し、メインメニューで「他のコンピュータをコントロール」「ファイル同期」「ファイルのドラッグ&ドロップ」「新しいPCへのデータ転送」から目的の機能を選択する。シンプルで、操作が分かりやすいインターフェイスとなっている。