米Intelは3月14日(現地時間)、これまで第14世代Coreプロセッサの一部“K”付きSKU向けにだけ提供してきた最適化機能「APO(Application Optimization)」をアップデートし、対応環境や対応ゲームの拡充を行った。ただ、第14世代Coreシリーズ以外でのサポートはマザーボードベンダーの対応に依存する。
「APO(Application Optimization)」は、PコアとEコアの動作効率を高めて性能を引き上げるという機能。現行最新世代の第14世代Coreシリーズの発表時にお披露目されたもので、第14世代Coreシリーズでしか使えなかった。しかし構造的に似ている第12世代や第13世代でも使いたいという声を受け、IntelはCES 2024で方針を転換。今後Intel APO機能の対応環境を旧世代にも拡充すると明らかにしていた(関連記事)。
今回、この旧世代向け拡充・対応タイトル追加が予告通り行われたという形。現行バージョンのデスクトップ向けプロセッサでは下記タイトルでIntel APO機能を有効化することが可能だ。国産タイトルとしては、MMORPG『ファイナルファンタジーXIV』がリストに加わっている。
- Final Fantasy XIV
- Red Dead Redemption 2
- World of Tanks
- Dreams Three Kingdoms 2 (PRC)
- F1 22
- Guardians of the Galaxy
- Rainbow 6 Siege
- Serious Sam 4 (VLK)
- Strange Brigade (VLK)
- Watch Dog Legion
- Metro Exodus
- World War Z
- Dirt 5
- World of Warcraft
なお、第12世代 / 第13世代CoreシリーズでもIntel APO機能に今回搭載された「Advanced Mode」で使えるようになるはずだが、Intelは「本来Intel APOは第14世代Core向けの機能である」という姿勢を崩しておらず、正常な動作は保証されていない。旧環境でIntel APO機能を使うにはマザーボードのUEFIアップデート、UEFIでの設定、Intel DTTドライバのインストール、ユーティリティのインストール、ユーティリティでの有効化が必要になるとみられ、この対応はマザーボードベンダーに任されている。