米Seagateは1月17日(現地時間)、ストレージ業界におけるマイルストーンになる技術開発成果として、「Mozaic」プラットフォームを発表した。従来の最高密度製品から大幅な大容量化を実現している点が特徴で、今回単体で30TBものハードディスク製品について言及されている。

  • Seagate、単体で30TBもの大容量を実現する新技術「Mozaic」開発完了 - 次期「Exos」製品に採用して出荷へ

これまで用いられてきた垂直磁気記録方式(PMR)ではなく、記録方式自体を新しく開発したハードディスク製品。プラッタ表面素材に新しく鉄プラチナ合金超格子構造を採用している点が特徴で、これによって記録用のエリアが小さくなっても高い磁気保持力を実現。記録エリアが小さくなったことで読み取りにくくなった問題にも、「第7世代スピントロニック・リーダー」と12nmプロセスで製造した新しいコントローラーで対処しているという。

今後Seagateのフラッグシップシリーズ「Exos」から展開されていき、この技術自体は「Mozaic」と呼称される。今四半期末までにMozaic 3+の認定を完了する見込みで、あわせてExos 30TB+の製品がクラウド事業者向けの大量出荷を予定しているという。