米Intelは12月14日(米国時間)、Meteor Lakeの開発コードネームで知られていたノートPC向けCPU「Core Ultra」を正式にリリースした。従来の呼び方でいえば第14世代Intel Coreにあたる。Core Ultraを搭載したPCは、メーカー各社が本日より順次発売する。
Core Ultraのプロセッサコアは、第13世代までの「Pコア」と「Eコア」に加え、さらに電力消費の少ない「LP Eコア」を追加した新たなハイブリッドアーキテクチャ構成となった。まら、7nmプロセスに相当する「Intel 4」プロセスに基づいて製造される最初の製品となり、さらにIntel初のチップレット技術によるCPUでもある。具体的な性能面では、スマートな電力管理や強化されたXe Graphics、そして独立したAIエンジンの搭載が特徴だ。同社は「ワールドクラスの演算性能と、最高のAI PC体験を提供する」とアピールしている。
最上位モデルの「Core Ultra 9 185H」は、Pコア×6、Eコア×8、LP Eコア×2の計16コア/22スレッド構成で、最大5.1GHzのターボ周波数で動作する。グラフィックス機能はXe Coreが8基、最大2.35GHz動作のIntel Arc GPU。熱設計電力はPBP(Processor Base Power)が45W、MTP(Maximum Turbo Power)が115W。ほか主なSKUは以下の表の通りで、性能重視の「H」モデルのほか、PBP9W/MTP30Wまで抑えられる省電力版の「U」モデルもラインナップする。
Core Ultra搭載PCのリリースを表明しているメーカーは、Acer、ASUS、Dell、Dynabook、Gigabyte、Google(Chromebook)、HP、Lenovo、LG、Microsoft(Surface)、MSI、Samsungなどで、今年のホリデーシーズンから向こう1年にかけて、あわせて230機種以上の製品のリリース予定があるという。なお、今回発表のCore Ultraのうち、Core Ultra 9と一部のCore Ultra 7/5搭載モデルについては、2024年第1四半期から追加されるかたちで市場投入がはじまる予定。またvPro版も近日中に追加される予定だ。