キヤノンは11月2日、RFマウントの標準ズームレンズ「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」を発表した。24-70mmをカバーする一般的なF2.8標準ズームよりも望遠側を広げつつ、同社の大三元標準ズームと同等の高画質に仕上げた。オプションのパワーズームアダプターの装着で電動ズームにも対応し、動画撮影に向く仕上がりにした。映像制作を手がけるプロを中心に売り込む。
価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの販売予定価格は495,000円。発売は12月上旬の予定。
24-105mmをカバーするF2.8通しの標準ズームレンズ。F2.8通しの標準ズームは、すでに「RF24-70mm F2.8 L IS USM」(キヤノンオンラインショップでの価格は341,000円)が存在するが、F2.8の明るさを維持しながら望遠側を105mmまで拡大した。ズーム時にも全長が変わらないため、ジンバルやリグなどに積んでの撮影に向く。
レンズ構成は18群23枚で、非球面レンズやUDレンズなどを用いてRF24-70mm F2.8 L IS USMと同等の高画質とした。最大撮影倍率は0.29倍(105mm時)、最短撮影距離は0.45m(ズーム全域)と、近接撮影性能も高めた。レンズは防塵防滴構造としている。フィルター径は82mm。
レンズ内手ブレ補正機構は5.5段分相当の補正が可能で、ボディ内手ブレ補正機構を搭載するカメラに装着した際は協調制御に対応。EOS R3に装着した際は8段分の補正効果が得られる。
別売のパワーズームアダプター「PZ-E2」「PZ-E2B」を側面に装着すると、電動でのズームに対応する。アダプター本体のスイッチによる操作だけでなく、カメラ側での操作や、PCからのリモート操作にも対応する。パワーズームアダプターも防塵防滴構造となっている。PZ-E2Bは、シネマレンズ用アクセサリーの接続に対応する派生モデル。キヤノンオンラインショップでの価格は、PZ-E2が170,500円、PZ-E2Bが220,000円。
大きさは88.5mm×199mm、重さは約1,330g(三脚座除く)。