米Amazonは10月3日(現地時間)、同社が推進する衛星ネットワーク通信「Project Kuiper」の構築に向け、試験機の打ち上げを実施すると明らかにした。日本時間10月7日、午前3時からの打ち上げが予定されており、80%の確率で実施可能な気候に収まるとみられている。
3,200機以上の衛星を低軌道上に打ち上げ、地球における人口の95%以上をカバーすることを目的に推進しているプロジェクト。Amazonにとって人工衛星を打ち上げるのは今回が初めてで、衛星の投入にはUnited Launch Alliance (ULA)のAtlas Vロケットを使用。高度500kmに衛星を放出し、衛星が正常に動作するかを確認。地上ではKuiper SystemとAWSを組み合わせたデータフローを調整したうえで、ネットワークとソフトウェアをテストする。ミッション終了時には衛星が大気圏で燃え尽きる前に、軌道を離脱する予定だ。
Project Kuiperは2023年年末までに初期の商用顧客向けベータテストを開始予定。2024年前半の打ち上げに向けて衛星の量産が順調に進んでいるという。なお、ロケットの打ち上げ配信はYouTubeから視聴できる。
画像はすべてAmazonによるもの。